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KINZAN 錦山窯@代官山ヒルサイドギャラリー

錦山窯の展覧会が代官山ヒルサイドギャラリーで行われていると、
ご案内をいただきましたので伺ってきました。
以前、石川県からのご招待で伝統工芸の方々と交流する機会を頂き、
その時に工房を拝見させて頂きました。
錦山窯三代の吉田美統氏は重要無形文化財「釉裏金彩」の保持者とのこと。
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石川でお会いしてご案内状を頂いた四代の吉田幸央氏に、
詳しくご案内して頂きました。どうも有難うございました。

小川三夫棟梁の講演@建築家協会

西岡常一棟梁の唯一の内弟子として知られる宮大工の小川三夫氏。
法輪寺三重塔、薬師寺金堂、西塔の再建で副棟梁を努め、
現代の名工として高名な小川棟梁のお話が拝聴できるということで、
建築家協会に行ってきました。
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一見、同じように見える塔の屋根の大きさ。
実はわずかに出たり入ったりして、すべて違っているそうです。
いろいろな興味深い宮大工の技についてのお話の他に、
なかなか聞けない興味深いお話が拝聴できました。

卒業設計審査会@日本大学

日本大学の卒業設計審査会に行ってきました。
例年通り、午前中、一次審査で12作品を選び、午後は公開審査。
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こちらが、一等の「国際建築大学 日本分校」という作品。
一般的には室内にある構造体によって建物ができていますが、
こちらは外部空間が構造によって内部ができあがっているというもの。
考え方や実際に出来たときの美しさなど、賛否両論がありましたが、
真白な美しい模型が高く評価されました。
審査会の後は、恒例の打ち上げで、学生と楽しいひと時を過ごしました。

「家づくり大賞」の審査員

家づくり大賞の審査会に行ってきました。
美術評論家の柏木博氏や建築家の山下保博氏など、
僕も含めた9名で大賞を決めました。
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大賞とは別に一人の審査員が部門賞を選ぶのですが、
僕が担当した快適部門賞は最も応募が多く、選出に苦労しました。
悩んだあげく、快適部門賞に川口通正氏の「迷迭香」を選びましたが、
僕が超ベテラン建築家の川口氏に賞を授与するのはやや妙な感じですね。。。
審査会の後は、お酒を飲みながら建築談義。とても楽しい一日でした。

TV番組「渡辺篤史の建もの探訪」撮影@神楽坂の家

TVの撮影ということで、神楽坂の家に行ってきました。
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渡辺篤史さんと建て主さんとのカットはいつも通り午前中に撮影。
それが終わるタイミングを見計らってご挨拶に伺いました。
外部周りを撮り終わった頃から雨が降り始め、ギリギリセーフでした。
首都圏の放送予定日は3月21日。お楽しみに!

卒業設計講評会@東京理科大学

東京理科大学の卒業設計の講評会に行ってきました。
この学年は2年前、つまり2年生の設計の授業で教えましたが、
とてもやる気のある学生が多かった記憶があって、
卒業設計も全体的に完成度が高かったと思います。
理科大の講評会は議論を徹底的にやることが特徴ではありますが、
今年は13時〜23時の10時間の最長記録?!
発表した19人全員のレベルは高いという一方で、
逆に、ずば抜けたものがなかったから、
長時間におよんだということですね。。。。
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事前審査時に僕が最高得点をつけたのがこちら。
東京湾の埋め立て地の新たな可能性を提案しています。
確かなものと考えがちな大地は実際は不確かで、
等間隔に配置した杭をたよりに建築をつくるというもので、
時間とともに大地と建築との関係性もかわり、
詩的でありながらも建築的なランドスケープが素晴らしいと思います。
途中は良いところまでいきましたが、
残念ながら上位には残りませんでした。
今年の卒業設計の中では、最も印象に残っています。
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こちらも僕が事前審査で最高得点をつけた北国の建築。
光の入れ方、空間を丁寧に設計していますが、
ややつくり方のルールや深みのなさが気になりました。
長時間の議論の末、最後の投票でこの案が2位と1票差で1位に!
吉尾さんはMDSの事務所にもオープンデスクに来ていましたが、
とても頑張り屋。今後、さらにレベルアップして欲しいですね。
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こちらは2等の高層集合住宅。
低中高の3層構成を構造から考えたということですが、
新たな建築デザインの可能性を感じました。
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こちらも同点2位の渋谷駅前の複合ビル。
考え方、造形力、プレゼンテーション能力など、
総合的にはこれが一番だったと思います。
今年は大規模な建築作品が多かったと思います。
それはオリンピックや景気が関係しているのかわかりませんが、
学生のテーマ選びは時代背景が関係しているのは確かだと思います。
いつもは講評会の後は朝まで学生と飲むのですが、
残念ながら、次の日の朝に予定があったので終電で帰りました。。。
MDSのスタッフを探そうと思っていたのに、、、、(笑)

「匠たちの名旅館」稲葉なおと氏@建築家協会

僕が実行委員を勤めるJIA建築セミナーで「匠たちの名旅館」の著者、
稲葉なおと氏にレクチャーをしていただきました。
稲葉氏は今は作家であり、カメラマンでもありますが、
東工大建築学科篠原研究室出身の一級建築士でもある多彩な方。
世界中の名ホテル、日本の名旅館を泊まりながら写真を撮り、
それを雑誌や本で紹介するといったとても羨ましいお仕事。
設計をしながら、僕もそんなこともしたいと思う今日この頃です。。。
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俵屋旅館を設計した吉村順三、佳水園を設計した村野藤吾、
そして二人の建築設計界の巨匠と肩を並べる平田雅哉という名棟梁。
稲葉氏によると、名旅館にはこの3人が関係しているとのこと。
「日本のおもてなし」について興味深いお話がたくさん拝聴できました。
どうも有難うございました。
資料としても非常に役立つオススメの1冊です!