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「浅間下の柑橘楼」久しぶりの訪問

浅間下の柑橘楼 の1年検査に行ってきました。

竣工時に一度まるはだかに剪定にされていた木々が1年経って青々と茂り、街並みの一角を瑞々しく彩っていました。

検査後にはお茶をいただきました。瓦屋根の日本家屋をモダンにつくり替えたダイニングで、インドの伝統クロスに和のテーブルウェアが設えられ、とても豊かなひとときを過ごすことができました。

N.Kawamura

安多化粧合板 東京ショールームにお邪魔しました

本物の木を薄くスライスした突板を合板に張り込んだ材料を「練り付け板」といって、内部の家具や扉などに使うことがあります。いろいろな樹種の木が突板として流通していますが、安多化粧合板は特に個性的な目を持った木や、ストーリーを持った木から切り出した合板を作っているということで、東京ショールームに伺ってきました。

たくさんの個性的な突板に囲まれてお話を伺いました。

もともとはテレビ等の家電の外装が木であった時代に、その仕上をしていた会社だったそうです。そこから、家具等の化粧合板の製造をしていくにあたって、プロジェクトに合ったものを、打合せを重ねて、木一本ずつに向き合いながら探し出し、一枚一枚手作りで届けたいという思いで取り組んでおられるとのお話。

こちらの木は、ボグオークといって、「木の化石」と言われている、約4000年前の樹が長い年月をかけて圧力や熱を受けて炭化したものだそうです。この黒さは木そのものが持つタンニンによって染まっていて、一つ一つ色が違うのだとか。

大阪万博の「文明の森」インスタレーションでは切り出す前の「木の化石」を見ることができます。

こちらは、そのボグオークの端材をもれなく活用するためにデザインした練り付け板。何枚もの薄い突板を糊が乾いてしまうまでの時間と戦いながら割り付けていく仕事は至難の業だということですが、ボグオークならではの木の部位や個体差による色の違いが模様のように表れた個性のある一品。

このほかにも、燻製にすることで染める「ファムド」や、タンニンで染める「鉄媒染」、切り出した木の小口からインクを吸わせて導管を染めたものなど、いろいろな仕上げも見せていただきました。

木に対する圧倒的な愛情と知識を感じました。色の感じがイイだとか、木目が綺麗だとか、そういったことに着目しがちな練り付け板ですが、木という生き物としてどのようなものかというストーリーを感じながら選ぶというぜいたくもあるのだと肌で感じることができました。イメージをお伝えして相応しい木×加工を提案していただくこともできるということで、ぜひまたお仕事をご一緒できるといいですね。

M.Ohtoshi

Hat on the ridge ギャラリー訪問

Hat on the Ridge (鎌倉浄明寺の家) がギャラリーになっていることは以前 こちら の記事でご紹介しておりましたが、最近さらに本格的にプロデュースも開始されているとのこと。

訪問したのは、「視差と時差」城田圭介 という展覧会。

写真と絵画の「視差」を絵画に閉じ込めた静物画が、空間に穏やかにおかれていました。それ自体が時間の流れを背負ったギャラリー所蔵の「骨董品」と現代の生活用品等のモチーフを組み合わせて題材にしていることで骨董品にも不思議な親近感が沸く稀な感覚で拝見しました。

実際に描かれた骨董も合せて展示されていました。

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雑誌「I’m home. 」で「南青山の家」記事に

インテリア雑誌「I’m home. 」の最新号 No.136で、MDSが設計した「南青山の家」が記事になりました。

大きなキッチンでご友人の方と一緒に料理して食事を楽しむ生活を送っていらっしゃるとのこと。

本日発売です。ぜひお手に取ってご覧ください。

「十窓の間」照明調整

照明調整のため、「十窓の間」に行ってきました。

上階の天井に設置したダウンライトが、写真左上に見える1階のリビングの天井に開けた開口ごしに真っ赤なカーペットを照らします。幻想的な雰囲気を作るための要の仕組みです。

カーペットの角に光の角をピタッと合わせると、真っ赤なカーペットが漆黒・全艶の床 に浮かんでいるかのように見えます。奥に見えるのは錫箔を張った引き戸です。

Y.Nagase

鶴見のリノベーション 陽だまりスペースのネット

「鶴見のリノベーション」では、もともと建物の下屋で屋内だったところを半屋外化して、ネコが自由に外でひなたぼっこできるスペースを作っています。

陽だまりスペースはネットで囲われていますが、ネットの色を濃い色にしたことで、庭への視線を邪魔しません。窓台の上でネコが庭を眺める姿をイメージして、幅200程度の横板を流しています。

漁業にも使われる丈夫なネットを木枠に編み込んでいる様子。

M.Ohtoshi