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晩秋の伊勢神宮

秋深まる伊勢神宮に行ってきました。
伊勢神宮の式年遷宮と言えば、
昨年、終わったと思っている人も多いのですが、
実は、別宮を含めると今もまだ続いています。
この時期にわざわざ出かけるのには、
勿論、今だからこそ行く意味があるからです。。。
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こちらは外宮、正宮の鳥居。
ここから先は撮影禁止なので、公式HPにお譲りして・・・・・
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正宮と同様に興味深いのは、その隣りの古殿地です。
小さな小屋が前回の御正殿の中心にあった心御柱(しんのみはしら)を、
次の式年遷宮、つまりこれから20年間守り続けるのです。
その心御柱が謎に包まれたものであることがさらに神秘的ですね。
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その古殿地の横を歩いて行くと、
写真の一番右側に見えるのが御饌殿(みけでん)。
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御饌殿は、毎日朝夕の二度、天照大御神、豊受大御神をはじめ、
神々にお食事がたてまつられるところ。
それはさておき、建築的には厚板をせいろう組とした板倉造り。
この板倉がその後、小屋と倉の歴史に脈々と繋がっているとのこと。
最近、安藤邦廣先生に色々なことを教えて頂き、
いろいろなものに興味がでてきました。
そもそも今回の伊勢参りは、安藤先生のそのようなお話がきっかけです。
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早朝の内宮、宇治橋。
やや天候がいま一つでしたが、人も少なくむしろ幻想的な雰囲気でした。
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御手洗場から眺めた朝靄の五十鈴川。
人の多いざわついた日中より、静かな早朝の方が神秘的ですね。
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御稲御蔵(みしねのみくら)と外弊殿(げへいでん)。
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弥生時代の高床式倉庫を思わせる掘っ立て柱の建物。
昔の建物が代々、伝えられて今に至ったと思うと感動です。
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内宮メインルートから少し離れたあまりお参りする人のいない瀧祭神。
社殿のないこのような場所も、とても神聖な雰囲気を放っています。
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隙間から覗いて、、、、、写真を撮らせて頂きました。
別宮に準じて祭儀が奉仕される石神様とのこと。
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別宮は今がちょうど遷宮の最中。いろいろな段階が同時に見れます。
建てたばかりのものと、20年経ったものが同時に見れて、
その経年変化がとても興味深いのですが、
それは単に、木の色の違いや茅の痛み具合の比較ということでなく、
20年変わらないもの、またその月日が耐えられる工夫とデザイン、
歴史から学ぶことはたくさんありますね。
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コチラは外宮の別宮、月夜見宮の左手にある大木。
伊勢にあちらこちらに不思議な力があるようです。
とても清らかな気分になり、パワーをいただいたような気がします。

菊竹清訓展@国立近現代建築資料館

国立近現代建築資料館で現在行われている
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模型と図面、映像などで紹介されています。
来年の2月1日まで展示されていますが、
となりの旧岩崎庭園は今が紅葉のベストシーズン。
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ジョサイア・コンドル設計の洋館とみごとなイチョウ。
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菊竹さんの展覧会に行くのであれば、今がおすすめですね。

逓信~郵政建築展@郵政博物館

祝日だというのに、今日は大学の授業。
一昔前、祝日は休みだったように思いますが、
今は文科省から大学にいろいろとお達しがあるようです。
建築学科の学生にとっては、
良い建築を見て廻ることこそが最良の授業とも思いますが、
このご時世はなかなかそうはいかないようです。
祝日が大学だけというのもちょっと悔しいので、
逓信~郵政建築展に立ち寄ってきました。
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逓信建築と言えば、吉田哲郎山田守という名前を思い出しますが、
これまではあまり、いや全く興味がなかったと言っても過言ではありません。
山田守と言って知っているのは、京都タワーと武道館、
あとは事務所近くの蔦珈琲店(旧自邸)くらい。
吉田哲郎の代表作は、やはり東京中央郵便局でしょう。
東京中央郵便局と言えば、学生の頃、
消印有効の締め切りぎりぎりまで粘って、
徹夜続きの寝不足な時に何度も通ったのが懐かしくもあり、
天井の高い室内が名作の香りをはなっていたのを思い出しました。
今の学生はそんな時は近くのコンビニに行くので、
そのような思い出がないのも少し残念ですね。
今は、KITTEとなって表層だけは残っていますが、
残念ながらその空気感はあまり感じられませんね。
今回の展覧会では、吉田哲郎はブルーノタウトと交流することで、
日本建築を世界に、あるいは欧米の思想を日本に伝え、
そして、自ら合理主義、機能主義に基づく近代建築を設計するなど、
日本の建築界に多大な影響を与えたことをあたらめて知りました。
逓信建築が明治、大正、昭和と時代背景ととも変遷していくのですが、
海外からの技術を取り入れながら進化していく切り替え地点は、
日本の伝統木造建築でいうところの鎌倉時代と同じような面白さを感じました。
そして、戦後に日本の伝統を再認識した上で、
いかにデザインするかを模索したというあたりは、
21世紀の現代においてもあまり変わっていないと痛感させれました。
逓信ビルの工事風景の映像もいろいろな意味で興味深いものでした。
たった50年前のことだというのに、
工事現場におけるは安全管理が現在に比べると非常に甘く、
鉄骨フレームだけがそびえ立つ、命がけの現場なのですが、
その風景は美しく、とても印象的でした。
そして、その展覧会を後にして、大学へ。
今回のワークプレイスの課題出題は渡辺先生。
彼は僕が大成建設設計部在籍時の一つ下の後輩で、
今も大成建設でバリバリ頑張っています。
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渡辺先生が最近のオフィスの潮流などを熱弁しているところ。
個人的には逓信建築から現代のオフィスという流れで、
明治から現代まで繋がった一連の話になって良かったです(笑)。
その後、各班に分かれてエスキース。
祝日というのに、建築三昧の一日でした。

久しぶりのボジョレー・ヌーヴォー

ボジョレー・ヌーヴォー解禁。
ここ数年、そんなお祭りをするのを忘れいましたが(笑)、
日大でご一緒している建築家の谷内田さんにお招き頂き、
スタッフを連れてボジョレーの会に行ってきました。
スタッフ同士も数名づつ、日大の先輩後輩ということで、
それなりに顔見知りとのこと。
ボジョレーヌーヴォー解禁日のこの日は僕はあいにく理科大。
少しだけ早めに授業を終えて(笑)、駆けつけました。
途中からの参加になってしまいましたが・・・
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写真中央の樽には、15Lのボジョレーヌーヴォー。
さすがに20本分はなかなか空になりません。。。。。
終盤になってようやく空になり、熟成したワインに移行。
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このタイミングで、タカギプランニングオフィスの高木さんが、
美味しい高級チーズをたくさんご持参されていて、自ら豪快にカット。

蜂蜜をかけたブルーチーズ、トリュフのチーズなど、

あまりの美味しさに感動しました!
とても楽しいボジョレーの会でした。
谷内田さん、そして皆様、どうも有り難うございました。

台中の配筋工事@ギャラリー間

紅葉が美しい秋晴れのお散歩日和。
打合せの合間に乃木坂のギャラリー間までお散歩してきました。
事務所から青山霊園を抜けると徒歩20分程。
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伊東さんの台中メトロポリタンオペラハウスの展覧会が行われていて、
中庭にはその原寸のモックアップが展示されています。
いろいろなフェーズの図面や施工中の映像など、
リアルな建築をつくり出すまでのエネルギーが伝わってきました。
学生は必見ですね。展覧会は12月20日まで。

「富津岬の別荘」竣工検査

「富津岬の別荘」の竣工検査に行ってきました。
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屋上のベンチからの眺めは最高です。
天気も良く、空気が澄んでいて、遠くまで良く見えました。
手直し後、家具搬入。来月には引き渡しができそうです。
室内の写真はまた後日。お楽しみに。

新建築住宅特集の撮影@赤塚の家

新建築住宅特集の撮影のため、
赤塚の家」に久しぶりに行ってきました。
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今回のカメラマンは中山さん。
刻々と変化する光と影。
シャッターチャンスを狙って大忙しです。
後ろからこっそり覗いていましたが(笑)、
お陰さまで良い写真が撮れたように思います。
発売がとても楽しみです。

中村好文さんの別荘見学@JIA

僕が実行委員を務める建築家協会のセミナーに、
中村好文さんをお呼びしました。
好文さんとは日大の非常勤講師でご一緒していますが、
レクチャーを拝聴したのははじめて。
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週末、軽井沢の別荘を4件ご案内していただきましたが、
残念ながらそちらの写真は公開不可のため、レクチャーの写真のみ。
夜は軽井沢のビストロで食事をご一緒しました。
建築家協会主催ということもあって、昼間は真面目な見学会でしたが、
夜もふけ、お酒が入ると、いつものように陽気な好文さんに・・・(笑)。
どうも有り難うございました。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の設計製図の全体講評会がありました。
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今回は各班から3名、合計18名が発表しました。
全体的になかなか良い出来だったのではないでしょうか。
この調子でみなさん頑張りましょう!

遠藤新の加地邸見学@葉山

近代建築の三大巨匠の一人、フランクロイド・ライトの弟子として、
帝国ホテル、自由学園明日館などを設計したことで知られている遠藤新。
その遠藤新が設計した住宅が一般公開されたということで、
早速、葉山に行ってきました。
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一見ライト風の住宅ですが、
良く言えば、日本的なヒューマンスケール。
悪く言えば、ややごちゃごちゃしている印象を受けました。
床の段差を使っていろいろな場をつくり、
暗いところから明るいテラスに出るといったシークエンスの変化は、
なかなか良いと思いました。
加地邸は11月の週末だけ一般公開されいます。
ご興味のある方は、コチラ