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Season's Greetings 2021→2022

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本年も格別のご高配にあずかり、誠にありがとうございました。来る2022年の皆様のご健勝とご多幸を祈念するとともに、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。どうぞ穏やかな新年をお迎えください。
※MDSは12月25日(土)から1月5日(火)までを休業とさせていただきます。

新しいMDSの本、12月22日発売!

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MDSの新しい本は本日12月22日に発売になりました!コロナ禍の影響もあって、昨年末に発売の予定が1年ずれ込みました。前回の書籍はこの分野とてしては記録的な売り上げとなり、出版社から続編を出して欲しいとのことで、改訂版を出す運びとなりました。新作15作品、約7割のページを入れ替えましたので、改訂版というよりは新しい本と言っても良い内容です。是非、コチラで!

モスクワのプロジェクト、全てリモートで

モスクワ郊外の別荘地にスパ施設の計画が進んでいます。10年ほど前のサンクトペテルブルクのプロジェクトは途中で頓挫しましたが、その時に知り合ったロシア人から今回の話がありました。前回はロシアと日本を行ったり来たりしながら契約の話をして、その後の打ち合わせは大きな模型を飛行機に乗せて行ってと膨大な時間と労力が必要でしたが、今回はコロナ禍ということもあって全てリモートです。最初に話があってから半年くらいで基本設計を終えることが出来ました。
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打ち合わせはこんな感じ。雪で覆われた現地の状況を映像で送ってくれました。ドローンなども使ってでききるだけたくさんの映像を送ってもらうようにしているので、ある程度は現地の状況は理解できているはずですが、、、、この段階で一度は現地を確認したいところです。残念ながらロシアのコロナ感染状況が芳しくないので行くことができません。
今回のパンデミックで世界中のリモート環境が一気に整ったので、地球の裏側の仕事がかなり手軽にできるようになりました。現地に行かなければ上手く行かないこともたくさんあると思いますが、ポストコロナでは設計の進め方は大きく変わっていきそうですね。

新建築住宅特集に「立川ANNEX」掲載

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新建築住宅特集2020年1月号(最新号)に立川ANNEXが掲載されました。年始号なので例年のように「住宅のこの先」というテーマで、対談、計画案、作品が掲載されるラインナップです。
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木の架構の美しい立川ANNEX
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断面パースや構造のアクソメなども含めて詳しく解説しています。是非、お手にとってこの先の住宅をご覧になって下さい。

元スタッフからのお誘い

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元スタッフの加藤君から新作ができたとの連絡があり、現場へ。内覧会の日は都合が悪く、、、完成に向けて工事の追い込み中で、その上写真撮影というお忙しい中、拝見させてもらいました。幅3mほどの狭小間口で、建物全体に筋交を入れて、壁の量を減らした住宅です。頑張っている姿を見て、頼もしく思いました。嬉しい。

見本誌届きました!

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新しいMDS本、見本誌届きました!
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初版と2冊並べてもバランスがとれるようにデザインされています。写真は夜と昼、木と白、中庭と山の緑など対照的なものを選んでいて、色味もクール。さすがミリオンセラーをたくさん手がける装丁家さんのデザインです。
ところで、蔦屋書店や紀伊国屋書店などの大型書店の住宅デザインのコーナーに行くと、この判型の本がたくさん並んでいますが、実はMDS本の初版が最初です。書店に並ぶのが待ち遠し〜い。

写真の危うさと空間性

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こちらがどこかわかりますか?少し前に、進むと・・・・
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はい。そうです。新しく生まれ変わったホテルオークラのロビーです。原形はコチラ
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この写真だけでは建築に詳しい人でも新旧の区別はほとんどつかないのではないでしょうか?谷口吉郎の名作を完璧に再現しています。
これが写真の危うさですね。ある意味では動画でも同じです。いくら名作を新しい建物に組み込んでも、実際は全く違った空間です。皆が絶賛する前のメインロビーは明るい外から一度低い天井の暗がりを抜けた先に、このロビーがあったからこそ多くの人々を魅了したのです。今回の設計者が前の空間性を理解しつつも、多くの人が滞留できるようにして、その時の圧迫感を軽減するために手前の天井も高くした等、いろんな事情があってこうなっていることもわかるのですが、空間性という点では少し残念な印象を受けます。
建築の本当の良さは実際にその場に立たないとやっぱりわかりませんね。写真だけでなく図面をしっかりと読み込んで想像力を働かせるとおおよその空間は理解できるのですが、、、。最近、インスタ映えするシーンのパッチワークのような建物が増えていますが、そこには魅力的な空間があるとは限らないということで、裏を返すと、そんな単なるパッチワークにならないようにきちんと空間を設計しなければと常々思っています。
話は変わりますが、上の2枚の超広角の写真はiPhone 13 Pro Maxで撮ったもので、画像処理を全くしてません。歪みもほとんどなくこんな写真が撮れるのは驚きです。ここまでくると、フルサイズの一眼レフ以外は出番がありませんね。