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「横浜のリノベーション」祝!竣工

横浜のリノベーション が竣工を迎えました。趣のある瓦屋根が特徴的なこの家は施主の生家。状態の良かった瓦の屋根と建ったときの姿を残していた2階の内装を保存して、1階を暮らしやすいモダンなワンルームに改装したこの計画。随所に施主のこだわりのアートや家具がちりばめられました。

詳しくは 作品詳細ページ をご覧ください。

雑誌「I’m home.」取材@南青山の家

インテリア雑誌「I’m home」の撮影で、昨年竣工した南青山の家へ久しぶりに行ってきました。

お部屋にはたくさんの植物が置かれていて、そこに綺麗な光が差し込んでいました。掲載は5月号とのこと。どんな誌面に仕上がるのか楽しみです。

「杉戸のリノベーション」祝!竣工

「杉戸のリノベーション」が竣工しました。禅寺の庫裏のハナレのリノベーションで、瓦屋根の佇まいを残しつつ、内部は現代的に刷新しました。
利根川の江戸川への分岐からやや下流の土手沿いに建つ禅寺。時代とともに寺院のあり方、家族構成なども変わり、建替えの時期を改めて迎えていました。客殿、庫裏は先代、先先代の住職の思い入れある建物であり、重厚感のある瓦屋根の連なりは何ものにも代え難い景色となっているため、建替えではなく骨格を残すリノベーションで進めることにしました。ただ、この連なりの中にもやや異質なものが混じっており、一部解体を含め、違うアプローチを試みようと考えました。
今回の一期工事は、本堂からみて末端の1960年代以降に増築されたエリアを、子世帯が住む庫裡別棟としてつくりかえるリノベーション。もともと親世帯が住む庫裏とは別棟になっていましたが、公私が混在する動線を整理すること、四季折々の長閑な土手の風景も取り込む全方向に開放的なプランにすること、玄関から連続する土間空間を中心とした立体的な魅力を加えることなど、既存建物の佇まいをそのままに生まれ変わりました。
エントランスは土間のダイニングと一体となっています。
ダイニングからリビングを見るとこのような感じです。
リビングは床レベルより一段落として、天井を高くしています。
ベッドルームから土手が見えます。

連なりの最南東の突端、最も直近に増築された屋根の傾斜が他の棟と異なる2階建ての建屋は、規模を縮小すべく一時は取り壊すことも考えましたが、切り離して離れとし、テントで覆われた簡易かつ趣の違うものとしました。他とは全く異なる佇まいと室内空間は、増築を繰り返した20世紀、減築により新しく生まれ変わっていく21世紀、その分岐点の象徴です。

夜になるとテント越しに光が漏れ、行燈のように闇夜に浮かび上がります。

 

「成城の家II」祝!竣工

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成城の家 Ⅱが竣工しました。
閑静な高級住宅街で知られる東京郊外の成城。周辺は緑が多く、区画の大きい住宅が多い一角であるが、敷地分割された計画地は間口が限られ、建蔽率、容積率ともに余裕はない。しかし隣地との関係を丁寧に読み解くことで、プライバシーを確保しながら隣地の緑を借景とし、自然を感じられる伸びやかな空間となっている。1階は水回りと個室群で、リモートワーク時代の住宅らしく家族各々が個室を構え、仕事場として将来外部との接点としても活用される個室を玄関より手前に設けている。2階は中庭を中心にリビングとダイニングキッチンを分け、高低差や平面方向のズレを活かし、日当たり良く、内外を連続させつつ程よい距離感を持たせた家族団欒の場が生まれている。
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鎌倉浄明寺の家がギャラリーに

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鎌倉浄明寺の家の建主様から1階を骨董品のギャラリーにされたとのご連絡をいただき、早速伺ってきました。
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元々、美術品や骨董品をたくさん飾られていたので、以前と大きくは変わった印象はないのですが、最初からギャラリーだったかのようにさらに密度の高い素敵な展示空間が出来上がっていました。ギャラリーの名前はQuadrivium Ostium。ラテン語で「十字路の入り口」という意味だそうです。詳しくはコチラ
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お祝いでお贈りした花はエントランスに飾ってくださいました。お花屋さん直々に来ていただき、生けていただきました。素敵です!

「御殿山の家」祝!竣工

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「御殿山の家」が竣工しました。御殿山の閑静な住宅街に建つ、一住戸250m2ほどの賃貸住宅です。
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2階は広々としたリビングの隣にキッチンとダイニング、その先に庭に面してマスターベットルームがあります。
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キッチンの奥はルーフバルコニーに続く階段。上部からの光が奥行き感を作ります。
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1階はしっとりとした和の空間。手前は板の間、その先に和室の続き間。
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賃貸住宅の場合は不特定多数を意識したデザイン、そしてフレキシブルな空間を設計しなければいけないので、いつもとはまた違った難しさと面白さがあります。

MDS本のための再撮影

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以前、出版したMDSの本「暮らしの空間デザイン手帖」の改訂版を作成中です。この分野の本として記録的な売り上げだったのですが、5年も経つとさすがに売り上げが下がり始めているとのことで、コロナ禍の「今、日本に家を建てるということ」も意識した改訂版を出して欲しいと依頼を受け、新作15作品を追加して、内容も大幅に改定することになりました。その本の中で職住近接のことについても触れようと思っているので、成城の家の書斎とネイルサロンをそのような視点で再撮影させていただきました。
11月末出版予定なので、お盆休み返上で執筆です。。。