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コペンハーゲン18/集合住宅最前線

コペンハーゲンの中心部から地下鉄で南東に10分。
Islands Brydge駅から南は新しい集合住宅が建ち並んでいます。
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こちらはLundgaard & Tranbergが設計した集合住宅。
中庭を囲むように円形に住戸が配置されれています。
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ひとつひとつの住戸は少しずれているので、
庇になったり、バルコニーになったり・・・・
いろいろな場が生まれています。
外観上も凹凸がつくる陰影が、豊かな表情をつくっています。
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中庭にもきちんと光が落ちていて気持ちが良さそう。
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フランスの建築家ジャン・ヌーベルが設計したオペラハウス。
昼間見ると普通の建物ですが、夜に映像が写されているシーンが有名。
このあたりは地下鉄が高架になっています。
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西(写真右)からオフィス、車道、電車、人工的な小川、人工的な歩道、
集合住宅、自然が感じられる(?)小川、自然が感じられる(?)歩道と、
明快にリニアな配置になっています。
これからまだまだ開発が進みそうな印象をうけました。
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こちらの建物は PLOTの設計。
歩道沿いの下部は店舗、雪山が描かれた外壁のある中程は駐車場、
そして上部は集合住宅となっています。
高架側から見ると少しチープな印象ですが・・・・
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裏側にまわりこむと、バルコニーにしっかりと緑が・・・
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緑豊かな立派な山です。。。。
東側(写真左側)の敷地に対しての配慮が感じられ、
しかも、住居部分は最高に気持ち良さそうですね。
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こちら集合住宅も PLOTの設計。
他にも新しい建物がたくさん建っていましたが、
ただ奇抜なだけの建物も混ざっているように思いました。
そのような建物が建ち並ぶと少し疲れますね。

コペンハーゲン17/ニュー・カールスベア彫刻美術館

チボリ公園の隣にあるカールスベア彫刻博物館。
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外観はとてもクラシカル。
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エントランスを抜けると、明るいガラス張りのこちらの空間へ。
トップライトからの日差しが強く、
北欧と言えども南国のような暑さです。
この緑を感じながらお茶が飲めるスペースもあり、一休み。
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壁面にはしっかりと色がついているので、
白い彫刻がはっきりと見えます。
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小部屋が連なることで、このような美しいシーンも。
ホテルの近くで何気なく立ち寄よりましたが、
空間的にも一見の価値があるところだと思いました。

コペンハーゲン16/エッグチェアとSASロイヤルホテル

ヤコブセンのデザインしたエッグチェアは、
SASロイヤルホテルのラウンジのためにつくられた、
ということをご存知の方は多いと思います。
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今はラディソングループの傘下となり、
ラディソンブルーSASロイヤルホテルとなっています。
少し時代の流れに乗れていない印象をうけたので泊まらず、
ラウンジの見学だけに行ってきました。
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こちらがラウンジにあるエッグチェア。
人を包み込むこの椅子のデザインにより、
確かに座っている人の顔は見えづらくなっています。
発祥はこちらですが、やや混み合っている印象が・・・
ひとつだけでも書斎やリビングの窓辺にあると絵になる椅子です。

コペンハーゲン15/デンマーク国立銀行

ヤコブセンの設計した建物は、
コペンハーゲン市内にもいくつかあります。
そのひとつが、デンマーク国立銀行。
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短手方向は石のボックス、
長手方向はガラスのボックスを連続させたような外観。
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運河の対岸から見たところ。
建物もいいですが、ボートに乗っている人たちがいいですね。
江戸にも運河があったのに・・・。
前の東京オリンピックで東京は近代化しましたが、
今度の東京オリンピックでは文化的な街に変えていきたいものです。
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ガラスのスリットのディテール。
少しだけ真ん中のフィンが傾いています。
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この写真は銀行のHPのもの。
内観は素晴らしいのですが、残念ながら入れませんでした。
天井から吊られた有名な階段。
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スリットから差し込む光が美しいですね。

コペンハーゲン14/ヤコブセンとルードブレ

ヤコブセンは日本では家具デザイナーという印象が強いですが、
実は建築をたくさん設計している建築家です。
コペンハーゲンの近郊、ルードブレの市庁舎と図書館を見てきました。
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やや時代を感じさせるルードブレ市庁舎。
外観はザ・モダニズムですね。
残念ながら閉まっていましたが、残業している職員がいたので、
外からガラスをたたいて無理矢理(?)開けて頂きました。
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この市庁舎で有名なのが、この議会室なのではないでしょうか。
無理を言って入れてもらったので、
残念ながら照明で照らされた天井は見ることはできませんでした。
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こちらの階段ホールもよく見かけるところですね。
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市庁舎の真向かいにあるのが図書館。
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円形のトップライトと中庭が、美しい風景を作り出しています。

コペンハーゲン13/ヤコブセンとベルビュービーチ

ザハ設計の美術館があるKlampenborg駅の反対側には、
ベルビュービーチと言われる海水浴場がひろがっています。
セブンチェア、エッグチェアなどの家具デザナーとして知られる
アルネ・ヤコブセンの設計した建物が、その海岸沿いにたくさんあります。
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対岸にスウェーデンが見えるベルビュービーチ。
白とブルーの監視塔はヤコブセンの設計。
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こちらはヤコブセンが設計したベラヴィスタ。
この集合住宅は、ヤコブセンが若い頃、コンペでとり、
世界中から注目を集めるきっかけになった初期代表作。
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ベラヴィスタのすぐ隣のスーホルム。
こちらの集合住宅もヤコブセンの設計。
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ベルビュービーチの見えるこちらに、
ヤコブセンは晩年過ごされていたようです。
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こちらもヤコブセンが設計したシアター。
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こちらはレストラン・ヤコブセン。
ビーチの沿いの店ですが、夏の休日なのに閉まっていました。
椅子は置いてありましたが、閉店している感じでしたので、
行かれる方は要注意!
北欧と言えども夏はさずがに暑いです。
ビーチ沿いをひたらすら歩いてくたくたです。
ガソリンスタンドもあるようでしたがギブアップ。
残念ながらどれも中には入れなかったので、
いまひとつ盛り上がり欠けました。。。。
どうせなら、海水浴を楽しむというのも良かったかも。

コペンハーゲン12/ザハとフィンユール

今日、オリンピックが東京に決定しましたね。
正直、以前はあまり興味がなかったのですが、
朝、ニュースで聞いた時、やっぱり嬉しくなりました。
ところで、
その新しい東京オリンピックのメインスタジアムを設計するのは、
イラク出身の建築家、ザハ・ハディッドに既に決まっています。
ユダヤ博物館の設計者のダニエル・リベスキンドと同様、
デコン(脱構築主義)の第一人者で、
数年前、東京にザハが設計した移動美術館、
シャネルミュージアムが来た時にとても話題になったので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ザハの設計した建物は他にもいくつか見たことがありますが、
コペンハーゲンにも、彼女が設計した美術館がひとつあり、
今回、それを見てきました。
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コペハーゲンの中心部から電車で北へ20分。
Klampenborg駅からバスで10分のところに、
ザハ・ハディッド設計のオードルップゴー美術館があります。
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こちらはレストランの内観。
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ザハの建築が緑の中に現代アートにように置かれています。
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ランチはこんな感じ。美味しかったです。
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外部には緑の中に現代アートが点在しています。
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この美術館のもうひとつの見所はフィンユールの自邸です。
時間帯によっては中も見ることができます。
エントランス周りの家具と階段が融合したあたりが、
素晴らしかったのですが、写真が撮れなくてちょっと残念。

コペンハーゲン11/リベスキンドのユダヤ博物館

再び、コペンハーゲンの続きです。
まずは、ユダヤ博物館から。こちらの建物の設計者は、
ベルリンのユダヤ博物館と同じ、ダニエル・リベスキンド。
学生の頃、デ・コンストラクションという流れがあり、その第一人者。
ドローングをよく真似していたのがとても懐かしいです。
とは言うものの、彼の実作を見たのはこれがはじめて。
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王立図書館の裏側の17世紀の建物のコンバージョン。
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床、壁、天井にには水平垂直がなく、ランダムのスリッット。
ベルリンのユダヤ博物館と似ているところもありますが、
空間的には全くの別物。とても小さな空間ですが、
古い建物と新しいものとの対比が良いですね。
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仕上げは合板ビス止めとかなりローコストな内装ですが、
元々の箱が良いのでチープさを感じません。
このような感じに永く愛される建築をつくりたいものです。

コペンハーゲン10/ホテル・アレクサンドラ

コペンハーゲンの後半は運河沿いとは雰囲気が違う、
中央駅の近くのホテル・アレクサンドラに移動しました。
ヤコブセン、フィンユールなどの名作家具が堪能できるホテルです。
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こじんまりとしたホテル・アレクサンドラ。
我々が泊まったのは3階の角部屋のヤコブセン・ルーム。
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ロビーや階段には名作家具がズラリ。
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こちらはフィンユール・スイート。
5階の角部屋の唯一、ルーフテラスのある部屋で、
フィンユールの家具だけでなく、外のテラスも魅力的。
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色々な部屋を見せて頂きましたが、
結局、我々が泊まったのはヤコブセン・ルーム。
ヤコブセンの家具でコーディネートされています。
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出窓のところには、エッグチェアが置かれています。
白夜の夕暮れ時にビールを飲みながらのんびり過ごすのは最高です。
センスは良いが頑張り過ぎていない、
こじんまりしたアットホームなホテルでした。
家具に興味がある方におすすめです。

コペンハーゲン09/アドミラルホテル

1787年に穀物倉庫として建てられた建物を改装したホテル、
コペンハーゲン・アドミラルホテルに泊まりました。
言うまでもなく、横浜赤レンガ倉庫よりはるか昔の建物で、
残念ながら、石とレンガの文化は欧米と日本は比較になりませんね。
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ニューハウンやプレイハウスに隣接する運河沿いにあり、
対岸にはオペラハウスが見える好立地のホテルです。
テラス席もあるこちらのレストランは予約で一杯の人気店。
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昔は倉庫だった名残が外観のこんなところにも。
歴史が作り出すレンガの風合いもよいですね。
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歴史を感じさせロビーまわり。
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迫力のある丸太の存在が、特徴的な空間をつくっています。
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勿論、客室にも露出しています。。。。
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壁もレンガに漆喰を塗ってあり、微妙な凹凸がつくる光が美しい。
立地もよく快適なホテルでした。おすすめです。

コペンハーゲン08/ニューハウン

現代建築がやや目に付く運河沿いですが、
少し中に入ると歴史のある街、コペンハーゲン。
プレイハウスからすぐのところに観光名所のニューハウンがあります。
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色とりどりの建物が運河沿いにひしめいて建っています。
レストランも観光客でいっぱいですが・・・
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僕にとってはこちらの倉庫を改装したホテルの方が興味深いです。。。
この雰囲気は歴史のある建物だから出せる味ですね。
我々が泊まったのはここからすぐ近くのアドミラルというホテルで、
やはり倉庫を改装したところでした。詳しくはまた、後日!

コペンハーゲン07/運河沿いの大規模開発

オペラハウス(北向き)に行こうと思ったら、船は南向きに。。。
少し遠回りになってしまいましたが、とても気持ちの良いひとときでした。
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こちらの建物はフューチャー・システムズの設計。
ブラックダイアモンドから南の方は建設ラッシュで、
運河沿いにも集合住宅が次々と建っていました。
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オランダの建築家集団MVRDVの集合住宅も船から見学。
外観だけ見ても、ほとんど心に響きませんね。
30分程でブラック・ダイアモンドに戻り、ようやく北上。
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プレイハウス越しに、対岸のオペラハウスが見えます。
プレイハウスの設計者はLundgard&Tranberg。
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プレイハウス を通り過ぎて、オペラハウスへ。
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対岸のプレイハウスからオペラハウスを見たところ。
オペラハウスの設計者はヘニング・ラーセン。
ところで、コペンハーゲンはサハリンの最北端と同じ緯度なので、
なかなか夜になってくれません。
北欧の照明も見たいのですが、夏は無理ですね。

コペンハーゲン06/ブラック・ダイアモンド

運河沿いに建つ現代建築、デンマーク王立図書館。
新館は黒い花崗岩の外壁で、通称、ブラック・ダイアモンド。
設計者はシュミット・ハマー&ラッセン。
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旧館と道路をまたいで建つ新館。
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運河沿いの壁面が微妙に傾いています。
見学に来るのはマニアックな人だけなので、落ち着いた雰囲気。
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1階はモダン・デニッシュ料理のレストラン「ソーレン・K」。
運河沿いの絶好のロケーションのテラス席もあり、
価格もそれほど高くないのでおすすめです。
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道路の上のブリッジの部分の内観。
このブリッジが旧館と運河を繋いでいます。
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対岸は趣があるレンガ造の建物。新旧の対比が良いですね。
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こちらが、建物内の新旧の接続部分。
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旧館は歴史が作り出す深みのある空間。
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ブラック・ダイアモンドのすぐそばの船着き場から、
船に乗って運河沿いの現代建築見学へ。

コペンハーゲン05/グルンドヴィ教会

ヨーン・ウッツォンのバウスヴェア教会から、
コペンハーゲン中心部に戻る途中にグルンドビィ教会があります。
設計はイェンセン・クリント。
1921に工事がはじまり、1940年竣工と長期間の工事だったため、
途中から息子が後を引き継ぎだとのこと。
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パイプオルガンを模したユニークな外観ですが、
どことなく古典的な雰囲気も醸し出されいますね。
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シンメトリーの外観の入り口にもちょっとした工夫が・・・
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両サイドの小さな入り口は片側のみに段が設けられています。
わずかな操作ですが、スパイスが利いています。
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そして、内部の開口部のディテール。
この教会はレンガののみでつくられた禁欲的な意匠ですが、
このような細かいところにも工夫が見られます。
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中に入ると、縦強調の天井の高い空間が広がっています。
レンガのみの禁欲的なデザインが、心に響きます。
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こちらのパイプオルガンは北欧では一番大きなもの。

コペンハーゲン04/バウスヴェア教会

建築家ヨーン・ウッツォンが設計したデンマーク国内の建築の中では、
バウスヴェア教会が最も有名なのではないでしょうか?
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コペンハーゲン郊外、バウスヴェア駅からバスで5分のところにあります。
一見するとラック倉庫のような質素な外観ですが、
やはり、何かしら他とは違うオーラを感じます。
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中に入ると雲から連想したという美しい天井が心を清めます。
シンプルな柱も特徴的ですが、
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その反対側には、ウッツォン設計のパイプオルガンがあります。
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廊下もトップライトでとても明るく、学校のような雰囲気です。
北欧の教会は荘厳というよりは、気持ちの良い空間が多いですね。

コペンハーゲン03/キンゴー・ハウス

オーストラリア、シドーに言えば、オペラハウス。
その有名な建築を設計したのは、
デンマークの建築家ヨーン・ウッツォン。
コペンハーゲンから電車で北へ50分。
ヘルシンオアという小さな街にウッツォンの初期の作品があります。
その街ははシェークピアの「ハムレット」の舞台になったところで、
ユネスコの世界遺産に登録されているような街ですが・・・・
ヘルシンオア駅から10分程バスに乗り、
ウッツォンが設計したキンゴー・ハウスという集合住宅へ。
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外部は殺風景で、とても閉鎖的なつくりですが、
建物の間を抜けると・・・・・
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低層の伸びやかな集合住宅が広がっています。
この集合住宅の最大の特徴は、
一住戸は専用庭を取り囲むようにL字形の建物があり、
それが起伏を馴染ませるように雁行した配置となっている点です。
ところどころにベンチやブランコがある原っぱで、
子供にとっても楽しい場所なんでしょうね。
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内部空間には入れなかったのが残念でしたが、
日本では見られない配置計画を体感することができました。
このキンゴー・ハウスがその後の集合住宅に、
大きな影響を与えたと言われています。

コペンハーゲン02/ルイジアナ美術館(内部編)

昨日のルイジアナ美術館の続きです。
起伏を生かした低層の建物が公園内に広がっています。
建築的な構成は力強いものではないですが、
緑と海を取り込みながら気持ちの良い空間が連続しています。
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緑を見ながら廊下を進みます。
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展示室は天井の高さ、床のレベル差に変化があり、
上の階から見下ろすと、作品越しに池が見えるところあります。
そして、知らず知らずのうちに地下のレベルにいるということも・・・
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途中で休憩。その先は海。絶景です。
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カフェは庭と連続していて、海が一望できます。
一日中、ここでのんびり寛ぎたいところですが、やはり、忙しい日本人(笑)。
ルイジアナ美術館からさらに北、スウェーデンとの国境の街ヘルシンオアへ。

コペンハーゲン01/ルイジアナ美術館(外部編)

先月のロシア出張の帰りにデンマークに立ち寄りました。
フィンエアはヘルシンキ経由となりますが、
ヘルシンキとコペンハーゲンは飛行機で1時間半程度。
往復でも数万円ととてもリーズナブル。
ただ、デンマークの物価は高いけど・・・・
コペンハーゲンは行きそびれていた街のひとつで、
ルイジアナ美術館は以前から行きたかった美術館でした。
建築家の間で、「建築的に」どこの美術館がトップか?
という話はよくしますが、ここを挙げる人がかなり多い。
そのような場合、実際に行ったことがあることが前提になるので、
これまではルイジアナ美術館は僕の場合はランキング外でした。
評価は主観的なものですし、評価の指標でランキングは変わりますが、
僕はルイス・カーンのキンベル美術館(フォートワース/アメリカ)、
日本では金沢の21世紀美術館がトップだと思っていましたが、
実際にルイジアナ美術館を訪れてみて、やはり素晴らしい美術館でした。
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コペンハーゲンから電車で数十分のところにあるルイジアナ美術館。
美術館といっても海が見える公園の中に、
低層の建物が木々の間にポツポツと建っているという佇まい。
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敷地全体に起伏があり、植栽が日陰をつくります。
コペンハーゲンは湿度が低いのか、日陰は涼しくとても快適。
子供連れの家族から老夫婦まで、様々な年齢層の方々が、
思い思いに芸術に囲まれながらくつろいでいます。
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鉄板の芸術。リチャード・セラの作品。
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坂の下から見ると階段は見えないのですが、
坂の上から見るとこんな感じです。
斜面にうまく調和しています。
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対岸はスウェーデン。天気もよく最高です。
ここのカフェでランチを食べるために、
コペンハーゲンに来たと言っても過言ではありません(笑)。
長くなったので、今日はここまで。内部空間はまた明日!