コペンハーゲンの中心部から地下鉄で南東に10分。
Islands Brydge駅から南は新しい集合住宅が建ち並んでいます。
こちらはLundgaard & Tranbergが設計した集合住宅。
中庭を囲むように円形に住戸が配置されれています。
ひとつひとつの住戸は少しずれているので、
庇になったり、バルコニーになったり・・・・
いろいろな場が生まれています。
外観上も凹凸がつくる陰影が、豊かな表情をつくっています。
中庭にもきちんと光が落ちていて気持ちが良さそう。
フランスの建築家ジャン・ヌーベルが設計したオペラハウス。
昼間見ると普通の建物ですが、夜に映像が写されているシーンが有名。
このあたりは地下鉄が高架になっています。
西(写真右)からオフィス、車道、電車、人工的な小川、人工的な歩道、
集合住宅、自然が感じられる(?)小川、自然が感じられる(?)歩道と、
明快にリニアな配置になっています。
これからまだまだ開発が進みそうな印象をうけました。
こちらの建物は PLOTの設計。
歩道沿いの下部は店舗、雪山が描かれた外壁のある中程は駐車場、
そして上部は集合住宅となっています。
高架側から見ると少しチープな印象ですが・・・・
裏側にまわりこむと、バルコニーにしっかりと緑が・・・
緑豊かな立派な山です。。。。
東側(写真左側)の敷地に対しての配慮が感じられ、
しかも、住居部分は最高に気持ち良さそうですね。
こちら集合住宅も PLOTの設計。
他にも新しい建物がたくさん建っていましたが、
ただ奇抜なだけの建物も混ざっているように思いました。
そのような建物が建ち並ぶと少し疲れますね。
カテゴリー: 2013 Copenhagen
2013 コペンハーゲン
コペンハーゲン17/ニュー・カールスベア彫刻美術館
チボリ公園の隣にあるカールスベア彫刻博物館。
外観はとてもクラシカル。
エントランスを抜けると、明るいガラス張りのこちらの空間へ。
トップライトからの日差しが強く、
北欧と言えども南国のような暑さです。
この緑を感じながらお茶が飲めるスペースもあり、一休み。
壁面にはしっかりと色がついているので、
白い彫刻がはっきりと見えます。
小部屋が連なることで、このような美しいシーンも。
ホテルの近くで何気なく立ち寄よりましたが、
空間的にも一見の価値があるところだと思いました。
コペンハーゲン16/エッグチェアとSASロイヤルホテル
ヤコブセンのデザインしたエッグチェアは、
SASロイヤルホテルのラウンジのためにつくられた、
ということをご存知の方は多いと思います。
今はラディソングループの傘下となり、
ラディソンブルーSASロイヤルホテルとなっています。
少し時代の流れに乗れていない印象をうけたので泊まらず、
ラウンジの見学だけに行ってきました。
こちらがラウンジにあるエッグチェア。
人を包み込むこの椅子のデザインにより、
確かに座っている人の顔は見えづらくなっています。
発祥はこちらですが、やや混み合っている印象が・・・
ひとつだけでも書斎やリビングの窓辺にあると絵になる椅子です。
コペンハーゲン15/デンマーク国立銀行
ヤコブセンの設計した建物は、
コペンハーゲン市内にもいくつかあります。
そのひとつが、デンマーク国立銀行。
短手方向は石のボックス、
長手方向はガラスのボックスを連続させたような外観。
運河の対岸から見たところ。
建物もいいですが、ボートに乗っている人たちがいいですね。
江戸にも運河があったのに・・・。
前の東京オリンピックで東京は近代化しましたが、
今度の東京オリンピックでは文化的な街に変えていきたいものです。
ガラスのスリットのディテール。
少しだけ真ん中のフィンが傾いています。
この写真は銀行のHPのもの。
内観は素晴らしいのですが、残念ながら入れませんでした。
天井から吊られた有名な階段。
スリットから差し込む光が美しいですね。
コペンハーゲン14/ヤコブセンとルードブレ
ヤコブセンは日本では家具デザイナーという印象が強いですが、
実は建築をたくさん設計している建築家です。
コペンハーゲンの近郊、ルードブレの市庁舎と図書館を見てきました。
やや時代を感じさせるルードブレ市庁舎。
外観はザ・モダニズムですね。
残念ながら閉まっていましたが、残業している職員がいたので、
外からガラスをたたいて無理矢理(?)開けて頂きました。
この市庁舎で有名なのが、この議会室なのではないでしょうか。
無理を言って入れてもらったので、
残念ながら照明で照らされた天井は見ることはできませんでした。
こちらの階段ホールもよく見かけるところですね。
市庁舎の真向かいにあるのが図書館。
円形のトップライトと中庭が、美しい風景を作り出しています。
コペンハーゲン13/ヤコブセンとベルビュービーチ
ザハ設計の美術館があるKlampenborg駅の反対側には、
ベルビュービーチと言われる海水浴場がひろがっています。
セブンチェア、エッグチェアなどの家具デザナーとして知られる
アルネ・ヤコブセンの設計した建物が、その海岸沿いにたくさんあります。
対岸にスウェーデンが見えるベルビュービーチ。
白とブルーの監視塔はヤコブセンの設計。
こちらはヤコブセンが設計したベラヴィスタ。
この集合住宅は、ヤコブセンが若い頃、コンペでとり、
世界中から注目を集めるきっかけになった初期代表作。
ベラヴィスタのすぐ隣のスーホルム。
こちらの集合住宅もヤコブセンの設計。
ベルビュービーチの見えるこちらに、
ヤコブセンは晩年過ごされていたようです。
こちらもヤコブセンが設計したシアター。
こちらはレストラン・ヤコブセン。
ビーチの沿いの店ですが、夏の休日なのに閉まっていました。
椅子は置いてありましたが、閉店している感じでしたので、
行かれる方は要注意!
北欧と言えども夏はさずがに暑いです。
ビーチ沿いをひたらすら歩いてくたくたです。
ガソリンスタンドもあるようでしたがギブアップ。
残念ながらどれも中には入れなかったので、
いまひとつ盛り上がり欠けました。。。。
どうせなら、海水浴を楽しむというのも良かったかも。
コペンハーゲン12/ザハとフィンユール
今日、オリンピックが東京に決定しましたね。
正直、以前はあまり興味がなかったのですが、
朝、ニュースで聞いた時、やっぱり嬉しくなりました。
ところで、
その新しい東京オリンピックのメインスタジアムを設計するのは、
イラク出身の建築家、ザハ・ハディッドに既に決まっています。
ユダヤ博物館の設計者のダニエル・リベスキンドと同様、
デコン(脱構築主義)の第一人者で、
数年前、東京にザハが設計した移動美術館、
シャネルミュージアムが来た時にとても話題になったので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ザハの設計した建物は他にもいくつか見たことがありますが、
コペンハーゲンにも、彼女が設計した美術館がひとつあり、
今回、それを見てきました。
コペハーゲンの中心部から電車で北へ20分。
Klampenborg駅からバスで10分のところに、
ザハ・ハディッド設計のオードルップゴー美術館があります。
こちらはレストランの内観。
ザハの建築が緑の中に現代アートにように置かれています。
ランチはこんな感じ。美味しかったです。
外部には緑の中に現代アートが点在しています。
この美術館のもうひとつの見所はフィンユールの自邸です。
時間帯によっては中も見ることができます。
エントランス周りの家具と階段が融合したあたりが、
素晴らしかったのですが、写真が撮れなくてちょっと残念。
コペンハーゲン11/リベスキンドのユダヤ博物館
再び、コペンハーゲンの続きです。
まずは、ユダヤ博物館から。こちらの建物の設計者は、
ベルリンのユダヤ博物館と同じ、ダニエル・リベスキンド。
学生の頃、デ・コンストラクションという流れがあり、その第一人者。
ドローングをよく真似していたのがとても懐かしいです。
とは言うものの、彼の実作を見たのはこれがはじめて。
王立図書館の裏側の17世紀の建物のコンバージョン。
床、壁、天井にには水平垂直がなく、ランダムのスリッット。
ベルリンのユダヤ博物館と似ているところもありますが、
空間的には全くの別物。とても小さな空間ですが、
古い建物と新しいものとの対比が良いですね。
仕上げは合板ビス止めとかなりローコストな内装ですが、
元々の箱が良いのでチープさを感じません。
このような感じに永く愛される建築をつくりたいものです。
コペンハーゲン10/ホテル・アレクサンドラ
コペンハーゲンの後半は運河沿いとは雰囲気が違う、
中央駅の近くのホテル・アレクサンドラに移動しました。
ヤコブセン、フィンユールなどの名作家具が堪能できるホテルです。
こじんまりとしたホテル・アレクサンドラ。
我々が泊まったのは3階の角部屋のヤコブセン・ルーム。
ロビーや階段には名作家具がズラリ。
こちらはフィンユール・スイート。
5階の角部屋の唯一、ルーフテラスのある部屋で、
フィンユールの家具だけでなく、外のテラスも魅力的。
色々な部屋を見せて頂きましたが、
結局、我々が泊まったのはヤコブセン・ルーム。
ヤコブセンの家具でコーディネートされています。
出窓のところには、エッグチェアが置かれています。
白夜の夕暮れ時にビールを飲みながらのんびり過ごすのは最高です。
センスは良いが頑張り過ぎていない、
こじんまりしたアットホームなホテルでした。
家具に興味がある方におすすめです。
コペンハーゲン09/アドミラルホテル
1787年に穀物倉庫として建てられた建物を改装したホテル、
コペンハーゲン・アドミラルホテルに泊まりました。
言うまでもなく、横浜赤レンガ倉庫よりはるか昔の建物で、
残念ながら、石とレンガの文化は欧米と日本は比較になりませんね。
ニューハウンやプレイハウスに隣接する運河沿いにあり、
対岸にはオペラハウスが見える好立地のホテルです。
テラス席もあるこちらのレストランは予約で一杯の人気店。
昔は倉庫だった名残が外観のこんなところにも。
歴史が作り出すレンガの風合いもよいですね。
歴史を感じさせロビーまわり。
迫力のある丸太の存在が、特徴的な空間をつくっています。
勿論、客室にも露出しています。。。。
壁もレンガに漆喰を塗ってあり、微妙な凹凸がつくる光が美しい。
立地もよく快適なホテルでした。おすすめです。