ヘルシンキの郊外にアアルトのスタジオがある。
建築家の巨匠アルヴァ・アアルトは、フィンランドの英雄でもあり、
以前、フィンランドのお札になっていたことがある程だ。
そのようなアアルトがどんなところで仕事をしていたのか興味があった。
建物の全体が白いので、晴れていると空が青く、光りが差し込み、
その白さが引き立つと思いつつ、
訪れた日は残念ながら天候があまり良くなかった。
しかしながら、コルビジェのサヴォア邸のように、
建物全体の印象が天候にあまり左右されないような気がした。
それは、北欧的な採光にも影響があるとは思うが、
素材の持つ力と洗練されたディテールがあるからだとも思う。
外装はレンガに漆喰を塗っている。
仕事場の天井は片流れで、杉板(?)型枠コンクリートに塗装。
両側にハイサイドライトが設けられ、適度な明るさが確保されいる。
こんな職場だと素晴らしい案が浮かびそう。
ラウンジは中庭に面して、天井を高くとっている。
内装は白で統一されているが、いろいろな素材が使われている。
写真ではその良さが伝わらないのが残念。
ラウンジの中庭側は緩くカーブしている。
月: 2008年11月
北欧14/カレヴァ大聖堂
早朝、トゥルク港に到着後、足早に二つの教会を見学し、
午後一で特急に乗り込んでタンペレに移動。
このようなハードスケジュールになってしまったのは、
この教会がどうしても見たかったからだ。
アアルトの「夏の家」「ユヴァスキュラ大学」「自邸」など、
見学できる日時が決まっているものが多く、
少し無理をしないと効率良いスケジュールが難しい。
旅先で会った日本人も、やはり同じようなこと言っていました。
ところで、カレヴァ大聖堂はライリ&レイマ・ピエティラの設計。
何枚ものコンクリートの壁が天に向かってそびえ立ち、
その隙間から光が差し込むという単純かつ明快な建築。
今までに体感したことのないその物質感に圧倒され、
素材の持つパワーを改めて再認識させられました。
天にそびえ立つコンクリートの壁は圧巻です。
時々刻々と光が変化して、内部空間の表情も変わります。
天井です。
北欧13/タンペレ市立図書館
久しぶりに北欧ネタ。
気が向いた時に思い出したように北欧ネタを書いていますが、
時々「また北欧に行ったんだね」とか、
「随分長いこと行っていたね」とか言われ、
誤解を招いているようです(笑)。
久しぶりの北欧ネタは、タンペレ市立図書館から。
フィンランドの建築家、ピエティラの設計です。
雷鳥をモチーフにした斬新なデザインで、内部空間は有機的。
フィンランドと言えば、森と湖に覆われた豊かな自然、
そしてそこに住むサンタクロースとムーミン。
この図書館の地下はムーミン谷(ムーミン博物館)で、
世界中の旅行者は普通はそちらに行くようです。
紅葉
自転車で事務所に向う途中の風景。
今は桜の時期同様、とても気持ち良い季節。
神宮外苑のイチョウ並木。
並木の左右で色づくタイミングが違うようです。
微妙な日当たりの違いで差が出るのでしょう。
代々木公園はもうピークを過ぎた感じ。
事務所の近くの西参道は今が見ごろ。
遠くに見えるのは、新宿高層ビル群。
改正建築士法・政省令解説講習会
今月28日から施行される改正建築士法について
詳細把握のため、説明を聞きに行ってきました。
会場は東京ビッグサイト。
何度か訪れたことはありますが、
最上階に上がったのは初めてです。
講習会が終わって外にでると、すっかり夜になってました
イルミネーション
今年も始まりました 「SHINJUKUサザンライツ」。
東急ハンズで用を済ませて帰る途中、
ちょうど点灯するタイミングに出会しました。
撮影場所はやっぱり「エンジェルプロムナード」
来年の2月15日までやっているようです
去年の「SHINJUKUサザンライツ」はこちら
事務所からの風景6 紅葉
事務所から見える代々木公園の秋の風景。
グッドデザイン賞受賞!
先日、六本木のミッドタウンで、
グッドデザイン賞の授賞式がありました。
電化製品などでよく見かける「Gマーク」です。
MDSの設計した「鉄の家」が生活領域の分野で受賞しました。
「王子木材工業本社ビル」に続き2回目の受賞です。
授賞式会場はたくさんの人でいっぱいです
表彰状はこんな感じ。
アカリウム
事務所のすぐそばにある明治神宮で行われた「アカリウム」に行ってきました。
明治神宮御社殿復興50年記念の夜間拝観です。
照明デザイナーはLPAの面出薫さん。
MDSの設計した「王子木材工業本社ビル」の照明計画はLPAです。
京都では季節によって青蓮院、高台寺などあちこちで夜間拝観がありますが、
東京ではそのようなイベントがあまりないのが残念。
月見をしていると、日本人に生まれて良かったとつくづく思います。
昨年の浜離宮のライトアップはこちら。
小田急線参宮橋駅側、西参道のライトアップ。
表参道側より人通りが少なく、雰囲気も良い感じ。
遠くに見えるのは新宿高層ビルの先っぽ。
原宿駅周辺はお祭り騒ぎで、風情も何もありませんが、まあこれもありですね。
鳥居もライトアップ。
本殿前では、能・狂言の奉納が行われ、
グランドフィナーレは古澤巌によるヴァイオリン演奏がありました。
Japan Living
“Japan Living“という本が出版されました。
写真はすべてナカサアンドパートナーズで、
MDSの設計した「目白の家」が掲載されています。
文章はすべて英文で、海外が主なターゲットのようです。
先日、出版記念パティーが麻布で行われました。
建築家をはじめとして、出版、カメラマン、アーティスト、美術関係者など、
多くの方々が来場され、大盛況のパーティーでした。
知り合いの建築家も多く、そのまま二次会へ。
どの写真も美しいハードカバーの本です。
目白の家が掲載されています。
出版記念パティーは大盛況。
カンパーイ!
右から3番目がカメラマンの矢野さん、5番目が編集者のマーシャさん。
お世話になりました!