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近代住宅展@埼玉近代美術館

埼玉近代美術館で展示されている「近代住宅展」に行ってきました。
丹下健三自邸、清家清自邸、スカイハウスなどの昭和の名作住宅が、
ずらりと勢揃いしている見応えのある展覧会でした。
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黒川紀章が設計した中銀カプセルタワービルのカプセルが、
屋外にぽつんと置かれていました。
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残念ながら中には入れませんでしたが、間近に見られました。
流石、メタボリズムの傑作です。

I'm home. 角田編集長@JIA

私が企画した日本建築家協会の建築セミナーで、
I’m home.編集長の角田さんにレクチャーして頂きました。
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写真を撮る時に気をつけていることや、
美しく見せるための紙面構成のテクニックなど、
とても興味深い話が盛りだくさんでした。
受講生も大変ご満足されたのでないでしょうか。
お忙しい中、有り難うございました!

赤坂迎賓館に行ってきました

一般には公開されていない赤坂迎賓館ですが、
見学する機会を得たので行ってきました。
外観だけは見たことがある人は多いとも思いますが、
車で外濠通りを四谷から赤坂に走ると、
塀の向こう側に鎮座するシンメトリーの荘厳な建物です。
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庭園側に回り込むと、日本にいることを忘れてしまう風景です。
日本が必死に欧米を追いかけていた頃の建物ですが、よく見ると・・・
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庭には、松。このミスマッチなところが良いですね。
中は残念ながら撮影不可。
素晴らしい装飾で飾れたインテリアですが、
現代においては、もう少し日本らしさが欲しいところ。
外国の要人を接待する日本の迎賓館としては、
やはり日本の美を堪能できる京都迎賓館の方が良いですね。

板倉工法の現場見学

安藤邦廣さんの板倉工法の家の現場を見学させて頂きました。
以前、伊勢神宮から現代の板倉工法に至る歴史についてお話して頂き、
そのような建築に対する安藤さんの考え方にとても感銘を受けました。
是非、見学をさせて頂きたいと楽しみにしていました。
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安藤さんに直々にご案内して頂きました。
デザインは木材の生産および流通から考えねばいけないとのことで、
とても貴重なお話をたくさん聞けて、大変有意義でした。
どうも有り難うございました。

谷内田さんの事務所でポルトガルのお話

日大非常勤講師でご一緒にしている建築家の谷内田さんから、
ポルトガルのスライド上映をして欲しいというお誘いがあって、
谷内田さんの事務所にお邪魔させて頂きました。
数年前に旅行に行っただけですが、
なぜかポルトガルに詳しい人ということになっていて、
時々、ポルトガルに旅行に行くという人から相談をうけます。
メンバーはタカギプランニングオフィスの高木さん、
木下道郎さんと谷内田さんのスタッフで2、30人くらい。
その中の何人かが、ポルトガル旅行を考えているとのこと。
アルバロ・シザ、ポサーダ、集落など、建築家向けのお話をしながら、
それを肴にお酒を飲むという感じです。
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話し込んで気がついたら、終電間近のお片づけの時間に・・・・
使わなかった屋上のスペースで、誰もいませんが一枚だけ。
とても楽しいひと時でした。

リッツカールトンホテル京都

俵屋旅館から京都迎賓館に行く途中、
最近、竣工したリッツカールトンホテルに立ち寄りました。
吉村順三設計のホテルフジタの敷地の建て替えです。
ほんの数年前、建築家協会の京都大会の後、
このホテルの地下のバーで夜遅くまで飲んだのが懐かしいですが、
京都も東京と同じようにどんどん変わっていきますね。
最近は京都の高さ規制がかなり厳しくなったようで、
事業収支上は超高級ホテルにするしかなかったとのこと。
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厳しい高さ規制のため、客室以外はほとんどが地下に埋められています。
吉村順三が設計したバーの前庭の面影が少し残っています。
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庇をしっかりした出して、和のテイストでありながらモダンな外観。
エントランスがややわかりにくく質素なのは、
日本の旅館を意識してのことなのでしょうか?
駐車場の入り口がやや目立つのが気になりましたが、
車で来ることが前提なのかもしれませんね。
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エントランスのこの松は桂離宮の手法ですね。
中に入ると、このような和のエッセンスが随所にみられますが、
高級感と敷居の高さを見せつけるザ・高級ホテルです。
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このような感じにところどころに人が立っているのですが、
泊まらない人にとっては見張られている感じで・・・
あまり居心地は良いものではありませんね(笑)。
川沿いのカフェゾーンとレセプションは大階段で分けられていて、
こちらのブリッジでつながっています。
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こちらがレセプション。
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川側のサンクンガーデン沿いにあるカフェでお茶をすることしました。
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昼時だというのに、カフェには客は一人もいませんでした。
たまたまなのか・・・・・
お値段が高いということを除けば、とても気持ちの良いカフェです。
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傘、格子といった日本的なキーワードにした西洋的内装です。
外国のビジネスマンがいかにも好みそうなデザインですね。
今、旬な京都の高級ホテルも素晴らしいとは思いますが、
老舗高級旅館の代表の俵屋旅館とは対照的な部分も多いですね。
同じ高いお金を払って泊まるなら、やっぱり「俵屋旅館」かな。

「俵屋旅館」カフェとギャラリー

「俵屋旅館」から歩いてすぐのところに俵屋のカフェ、
「遊形サロン・ド・テ」があります。
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真白の外壁に瓦屋根のセンスの良い京都らしい店構え。
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中は町家を改装したシンプルな内装。
フィンユール、ウェグナーなどの北欧名作家具が置かれています。
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一番奥の特等席がちょうど空いていたので、こちらの席に。
庭を眺めながら、美味しい珈琲を頂きました。
この隣に、俵屋旅館オリジナルグッズを販売するお店、
「ギャラリー遊形」もあります。
とても小さな旅館なのに、すべてオリジナルのものをつくり、
それを販売しているとは・・・・流石、一流です。

「俵屋旅館」霞の間

「俵屋旅館」の続きです。
今回、私たちが泊まったのは「 霞の間  」。
一応、今回は仕事をしようと思ってこちらに来ているので、
大きな文机がある「霞の間」を選びました。
恐らく一番リーズナブルなお部屋だと思います。。。
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旅館のこんな場所で文章を書いていると、
なんとなくいいことを書いている気になってきます。

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本間から文机を見るとこんな感じです。

一見、窓が開かない部屋なのかと思っていましたが・・・・
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文机側はとても細い枠に大きなガラスのはめ殺し窓になっていて、
もう片方が同じ寸法の細い框のガラス窓が開けられるようになっています。
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アップするとこんな感じです。
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夕方になると光が差し込み、美しいのですが・・・・
これでは文机でお仕事ができませんので、障子を閉めてみました。
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障子を閉めるとこのような感じ。
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そして、雪見障子を開けてみました。
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お風呂場の窓から身をのり出して外を見ると、
屋根が重なり合っているのがよくわかります。
塀の向こう側は、孔雀の間の文机のところ。
密集していても、窓の取り方でそれを感じさえないという点では、
現代の狭小住宅などと同じですね。
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うわさには聞いていましたが、こちらがふかふかの布団です。
床に就くと、あっという間に夢の中に・・・・。
「霞の間」の文机はなかなか良かったですが、
今度は「竹泉の間」に泊まってみようと思っています。
ちなみに、俵屋旅館はHPも値段表もないので、
部屋を予約する時は電話するしかないのですが、
「竹泉の間」だけはJTBで予約できるようです。
中村好文さんの「意中の建築」で「竹泉の間」は詳しく紹介されていますが、
新館の1階のプラベートの庭に面したお部屋で、そこの文机も良さそうです。
今回の泊まった部屋の隣の「孔雀の間」も、いつか泊まってみたいです。
「俵屋旅館」は、そんなことをあれこれ考えさせる名旅館です。

「俵屋旅館」窓からの風景

「俵屋旅館」の続きです。
少し早く到着したので、お部屋をいくつか見せていただきました。
どれも甲乙つけがたい部屋ばかり。
「俵屋旅館」は京都の密集市街地にあるので、
高密度に部屋が配置されていますが、
どの部屋からも庭を眺められるようになっています。
そして、外を眺めるという点で、様々なタイプがあって、
各部屋全部違うということに驚かされます。
例えば、こちら。
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忘筌を思わせる障子で風景を切り取った「栄の間」。
椅子に座って地窓からの庭を眺められます。
現代的な雰囲気もありつつも、しっかり和の神髄を感じさせますね。
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こちらが「富士の間」。
古典的な庭との中間領域に土間があるタイプですが、
部屋から直接、プライベートな庭に出られます。
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こちらが「暁翠の間」。
こちらも和洋というくくりでは表現できないデザインですね。
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「暁翠の間」の入口にはプライベートな庭がついています。
小さな庭ですが、とても贅沢な空間ですね。
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「孔雀の間」の本間は続き間となっているので、
とても伸びやかで、かつ、日本的な雰囲気がよく出ていますね。
左に文机、右奥がデイベッドが置かれた部屋があります。
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「孔雀の間」の文机。
京都の密集市街地とは思えない見事な庭ですが、実はここは2階。
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和紙が貼られた小さな部屋に置かれたデイベッド。
横になっても庭が眺められるようになっています。
贅沢なお昼寝ですね。
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限られた敷地を最大限使い切ったお風呂場の庭。
お風呂からの風景にも気を配っています。
ところで、建築家の間で「俵屋旅館」と言えば、
吉村順三が新館を設計したことで有名ですが、
実はその面影はほとんどありません。
それは少し残念ではありますが、
常に進化し続けているところが、俵屋旅館の凄さだと思います。
中村外二工務店が常にどこかを工事しているとのことで、
庭も内装もメンテナンスがかなり行き届いて、やはり一流です。