ガラスのショーケースに陳列された
おいしそうなスイーツたち。
どれにしようかな?
実はこれ、建材・タイルの展示風景です。
毎年、東京ビッグサイトで行われる建築・建材展。
そこにはありとあらゆる建材が集結し、
自社商品のアピールに全力を尽くします。
趣向を凝らしたプレゼンテーションを見るのも楽しい。
月: 2009年3月
3万5千人の大移動
走る。
走る、走る。
3万5千人の大移動。
6.5倍の倍率を突破し、大都市・東京を駆け抜ける人々。
GROOVISIONSのモーショングラフィックを彷彿とさせる風景です。
来年もまた見たい。
北欧32 / アアルトの実験住宅「夏の家」
ムーラッツァロ島に建築家アルヴァ・アアルトの別荘があります。
ユバスキュラから20km、セイナッツァロから4kmの所にある小さな島で、
今でこそ橋がかかっていますが、以前はすべてボートでの移動。
サマーハウスとボートの文化は、教養ある階級の生活には重要だったようです。
アアルトが隣町のセイナッツァロの町役場の設計していた頃、
先妻のアノイが他界し、その後エリッサと結婚。この別荘を建てました。
この別荘は水面から隆起した岩の上に建っています。
まわりに美しい湖と森林がありながら、中庭を囲んだプランとして、
湖の見える方角にだけ壁が開かれています。
中庭は50種類の赤レンガのパッチワークで、外周部は白く塗られています。
白い石灰で塗られた外周部の壁は湖の方向のみが開かれています。
リビングから中庭越しに見た湖。
中庭中央部には炉をつくり、火をおこして暖をとったり、
バーベキューをしたりできるようになっています。
壁の一部を切り取り、風景を切りとりたいという意思と、
炉を中心に囲みたいという意思を感じます。
「囲む」というコンセプトはわかりますが、
壁の向こう側にはあまりに素晴らしい湖が広がっているので、
無理に囲まなくても良かったような気もしてきますが・・・・
正方形の中庭を囲むようにL形の建物が配置されています。
床は赤レンガのパッチワーク。
壁も赤レンガのパッチワークです。
アメリカのMIT学生寮ベーカーハウス、セイナッツァロの町役場、
ヘルシンキ工科大学、ユバスキュラ大学、文化の家など、
その当時のアアルトの作品の外壁は赤レンガが使われていますが、
この中庭では約50種類の赤レンガが実験的に使われています。
こちらがリビングの内観。
ここから中庭越しに湖を望むことができます。
細い木材を組み合わせたシンプルな架構です。
現在もアアルトの子孫が別荘として利用していますが、
月水金の13時半から2時間だけ見学が可能(要予約)。
こちらはサウナ。サウナのあとは目の前の湖へ。
フィンランドらしいですね。
こちらはボート小屋。
この島には橋がなかったので、以前は移動はすべてボートだったようです。
日本人の感覚からするととても贅沢に思えますが、
北欧のあちこちでこのような風景を見かけました。
北欧32 / フィンランドの車窓
フィンランドは「森と湖の国」。
どこまでも、どこまでも、森と湖です。
車窓からの風景は、ずっとこんな感じです。
特急列車の車内は奇麗で、とても快適。
北欧31 / 北欧の照明
北欧の冬は寒くて、夜が長い。
そのような気候風土が北欧の照明デザインを生んだのでしょう。
北欧の観光は日が長い夏がベストシーズンかもしれませんが、
夜の長い冬もきっと素晴らしいことでしょう。
最近、日本人の照明に対する意識は高くなってきたと思いますが、
北欧に限らず欧州のパブリックスペースの照明は素晴らしいものが多く、
まだまだ学ぶべきところがたくさんあります。
写真はフィンランドのユバスキュラ駅の照明。
駅の天井の高い空間をアッパーライトで反射板に当て、
その反射光で床の照度をとっています。
まわりが明るいのでいまひとつその効果はわかりにくいですが・・・