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バスクの風景を味わう

仕事の切れ目に運良く大学の授業が休講となり、
事務所を開けるなら、今でしょ!ということで急遽スペインへ。
スペインには学生の時に行ったことがありますが、
RCRの建物やビルバオのグッゲンハイムなどは今回が初めて。
バスク、アンダルシア、カタロニアを飛行機とレンタカーで駆け抜けました。
タイトなスケージュールにさらに拍車をかけるまさかのオーバーブッキング、
晴れている(はずの?)海岸のコスタデルソルは豪雨だったりと、
想定外のこともありましたが、、、濃密な1週間となりました。
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昼仕事をして、夜羽田を発ち、パリを経由して朝ビルバオに到着。
そして、ビルバオから車で北東に1時くらいところにあるベルメオへ。
海に浮かぶ教会、サン・ファン・デ・カステルガッツェ 。
左奥の海上は豪雨で雷が鳴り響いています。。。
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バスクはこの時期、雨が多いらしく、訪れた日も北からの風が吹き付け、
雨が降ったり、止んだりのとても怪しげな天候でした。
早く行って帰らないと大変。と駆け上がり、、、、、
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大慌てで駆け下りましたが、駐車場に着く前に土砂降り。
車に乗った瞬間、大きなヒョウに変わり、、間一髪。
海も大荒れで、サスペンスドラマの舞台になりそうな様相です(笑)。
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そして、こちらはビスケー湾の真珠と言われるサンセバスチャン。
バスク語でドノスティア。ビルバオから車で1時間半ほどです。
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ケーブルカー(フニクラ)で、モンテ・イゲルドに登りました。
特に名建築があるというわけではありませんが、
ここから湾を眺めた風景が有名。でも、本当の目的はバル(笑)。
人口に対するミシュランの星の数が世界一と言われていて、
レストランやたくさんのバルがひしめく美食の街として有名です。
レストランでのんびり食事をするほど余裕がないので
バル巡りをすることにしました。昼も夜もです(笑)。
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サンセバスチャンのバルの人気店の一つ、Gandarias。
こんな店がひしめき合っています。
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こちらはAtari Gastroteka。サンセバスチャンでは、他に数件、
ビルバオでも、ピンチョモルーノ(羊肉の炭焼き)で有名なCafé Iruñaや、
Rio-Oja Restaurantなどに行きました。。。
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バスクでお酒と言えば、やっぱりチャコリ。微発泡性の白ワインです。
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そして、またチャコリです(笑)。

上から注ぐこの様を見たくてどこの店でもチャコリを頼んだのですが、
こんな感じに高いところから注いでくれるところは意外と少なかったです。
たまたまなのか?よくわかりませんが・・・
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基本的には、こんな感じに自分でとるスタイル。

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こちらのアンチョビのようなものは、温めてくれて、、、、美味しい!

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こんな感じで、いただきます。
長居は無用とのことなので、店を変えてこれを数セット。
かなりお腹も一杯になり、ほろ酔い気分!

カップマルタンのアイリーン

bunkamura ル・シネマで14日から上映されますが、
その舞台となっているのが、ここカップマルタン。
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ニース同様、砂浜ではなく、砂利の浜です。
この上に寝ると、とても痛そうですね。
海のそば、写真中央に小さく見える白い小さなたてものが、
アイリーン・グレイの別荘、E.1027です。
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その拡大がこちら。
右上にコルビュジェの休暇小屋も木々の間から見えます。
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アイリーン・グレイの別荘は数年前に公開(事前に予約が必要)されたばかりなので、
中に入ったことがある人は少ないのではないでしょうか?
ガイドさんの説明によると、殺人事件があった後、ずっと廃屋になっていて、
アイリーンを激怒させたコルビジェのあの有名な落書きがあったおかげで、
フランス政府から補助が出て、今のように見学できるように補修されたとか。
なんとも皮肉な話ですが、コルビュジェのおかげのようです(笑)。
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コルビジェが嫉妬した(?)センスの良いインテリア。
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右にちらっと見えるのが、コルビュジェの絵(有名な落書き?)。
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海側はガラス張り。バルコニーと日よけもきちんとついています。
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とても気持ちよさそうなハンモック。
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その先は絶景です。
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庭もセンス良くタイルを貼り分けられています。
映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」公開が楽しみですね。

コートダジュールの鷲の巣村

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ニースからモナコ方面へ行く途中、 右側に絶景が次々現れます。。。。
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この半島には大富豪ロス・チャイルドの旧邸宅があります。
ヨーロッパ(世界中?)の大富豪が、このあたりに別荘を持ちたがる理由がわかります。
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そして、しばらく行くと、こちらが海と山の間に浮かぶ村、エズが見えてきました。
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絶景です!
ただ、遊園地のように入場料を払わないと、ここまで来れません。
観光化されてしまっているのがやや残念ですね。
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崖っぷちの絶景ポイントにいくつかホテルがありますが、かなりお高いです。
このあたりでは、お金を出せば(一泊150万円くらいのところもゴロゴロ(?)ある感じ)、
素晴らしいところはいくらでもあるのですが、コスパを考えると、
泊まるところがなかなか見つからず、、、、
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悩みに悩んで泊まったのは、エズの隣りの小さな村、ラ・チュルビ、
ミシュラン星付きレストランのシェフ経営する宿、オステルリー ジェローム。
コメントを見ると賛否両論でしたが、たまたま空室が出たのでそこに泊まることに。
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部屋からの風景が素晴らしく、夕焼けに染まる空と地中海。客室は◎。
そして、ウリの食事はと言いますと・・・・
夕食は、随分前からすでに予約で一杯だったのですが、
当日、無理を言って、割り込ませていただきました。。。
値段を考えると、まあいいかなというくらいの評価で、
わざわざ日本から行くところではないように思いました。
期待が大き過ぎたかもしれませんね。。。
むしろ、日本のフレンチはレベルが高い(お値段も高いけど・・)んだなあと改めて思いました。
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そして、次の日の朝、ホテルからほんの少し歩いて展望台へ。
手前がモナコ、その先に突き出た半島がカップマルタン。その先は、イタリア、
つまり、ここからは3ヶ国が望める絶景ポイントです。
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眼下にモナコの別荘群が・・・・ プールがあって屋根は赤い瓦。
現代建築が入り込む余地は全くなさそうです(笑)。

シトー派の三姉妹

プロヴァンスのロマネスク、シートー派修道院の三姉妹と言えば、
セナンク、シルヴァカーヌ、そしてルトロネです。
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こちらが末っ子のセナンク。
三姉妹の中で、唯一今も修道院として使われています。
ランベンダーの咲き誇る時期は素晴らしいそうですが、
その時期は人も多いし、お値段も高いので、
むしろその時期を外した方が良いかもしれません。
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気品に満ちた佇まい。
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回廊の柱脚。
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とても気品のある優しい表情をした回廊ですね。
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午前中のみ、自由見学ができるとことで、朝一で来るはずでしたが、、、、
出発が遅れて、団体客がゾロゾロ。
人がいなくなった瞬間を狙って、シャッターを切ります。
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こちらが次女のシルヴァカンヌ。
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セナンクとはシルヴァカンヌより簡素な佇まい。
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修道僧もこんな感じで中庭を眺めていたのでしょうね。
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装飾を排した禁欲的なシトー派の修道院。
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簡素でありながらも、窓ひとつとっても工芸品です。

コペンハーゲン13/ヤコブセンとベルビュービーチ

ザハ設計の美術館があるKlampenborg駅の反対側には、
ベルビュービーチと言われる海水浴場がひろがっています。
セブンチェア、エッグチェアなどの家具デザナーとして知られる
アルネ・ヤコブセンの設計した建物が、その海岸沿いにたくさんあります。
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対岸にスウェーデンが見えるベルビュービーチ。
白とブルーの監視塔はヤコブセンの設計。
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こちらはヤコブセンが設計したベラヴィスタ。
この集合住宅は、ヤコブセンが若い頃、コンペでとり、
世界中から注目を集めるきっかけになった初期代表作。
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ベラヴィスタのすぐ隣のスーホルム。
こちらの集合住宅もヤコブセンの設計。
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ベルビュービーチの見えるこちらに、
ヤコブセンは晩年過ごされていたようです。
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こちらもヤコブセンが設計したシアター。
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こちらはレストラン・ヤコブセン。
ビーチの沿いの店ですが、夏の休日なのに閉まっていました。
椅子は置いてありましたが、閉店している感じでしたので、
行かれる方は要注意!
北欧と言えども夏はさずがに暑いです。
ビーチ沿いをひたらすら歩いてくたくたです。
ガソリンスタンドもあるようでしたがギブアップ。
残念ながらどれも中には入れなかったので、
いまひとつ盛り上がり欠けました。。。。
どうせなら、海水浴を楽しむというのも良かったかも。

バリ7/長閑な風景をお散歩

ヴィラの周りには田園風景が広がっています。
朝靄が少し残る頃、ちょっと散歩に出掛けました。
とてものどかな風景ですが、犬が吠えるのが玉に傷。
バリにはたくさんの飼い犬がいますが、ほぼすべてが首輪なしの野放し。
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のどかな田園風景。熱帯のインドネシアは米の収穫は3回。
日本より回転が速いのに、流れている時間はとてもゆっくり。
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犬がたくさん。とびかかってくることはないけど、かなりうるさい。
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バリの住宅ですが、一軒がとても大きい。
塀に囲まれた中に、用途別に部屋が分棟で建っています。
日本の学生で流行っているようなこの分棟スタイルは、
実はバリでは伝統的な住宅のスタイルです。
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住宅の門扉。こんな感じのものが多い。
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小学校の子供たち。女の子はみんなお花を持って通学していました。
いつものことなのか、特別なことなのか・・・・
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このアヒルたちは食べられちゃうんでしょうね。

バリ6/ジャングルの中の朝食

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レストランも茅葺屋根。大きな東屋といった感じです。
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天井が高く、とても開放的。架構が美しいですね。
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この角の席がお気に入り。毎朝、ここで食事をしました。
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朝食のメニューはこんな感じで、なかなかおいしい。
でも、毎日だとちょっと飽きます(笑)。

バリ5/アユン川の渓谷

ヴィラから斜面を下りて行くと・・・
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歩くこと数分でアユン川にたどり着きます。
上から垂れている縄のようなものは、樹木の枝(根?)。
ぶら下がるとターザンの世界です。
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ほとりには東屋(?)があり、ビジュアルとしては良いのですが、
あまりに湿度が高く、心地よい感じがしませんでした・・・

バリ4/ジャングルの中のプール

バリはほぼ赤道直下の南半球。日本の夏は、バリの冬。
高地に位置するこのヴィラの夜は寒いくらい。
涼しげなプールに魅了されましたが、冷たすぎて断念しました。
そんな状況でも欧米人は泳いでます・・・人種が違うことを改めて認識。
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ジャングルのプールはイメージ通り。水の冷たさは予想外。
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プールのディテール。勉強になりました。
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プールのすぐ上が泊まったヴィラ。
一見するとプライベートプールのようです。(笑)

バリ1/ナンディニ・バリ

屋内は節電で例年よりちょっと暑い気もしますが、
南国のバカンスを想像し、涼をとることとしましょう。
ということで、一昨年の旅ブログの続きを・・・(笑)
空港から車で1時間ぐらいの山間の村、ウブド。
バリでもリピーターが最も多いところではないでしょうか。
そのウブドからさらに車で数十分の渓谷にあるビラ、
ナンディニ・バリに宿泊しました。
人里離れたジャングルの斜面に点在するヴィラからの眺めは絶景。
ウブド周辺には有名な高級リゾートホテルが点在していますが、
中心部からちょっと離れていることもあり、リーズナブル。
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ジャングルの斜面に点在するビラ全景
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かなりの高低差なので、移動はゴンドラを使います。
体力に自信のある方は、階段でどうぞ。
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ご覧のとおりのモノレール式ゴンドラ(?)
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ジャングルの中を静かにゆっくり移動し、気分を高めます。
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ゴンドラの操作も扉の開閉も、乗客自身で行います。