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鶴見のリノベーション 陽だまりスペースのネット

「鶴見のリノベーション」では、もともと建物の下屋で屋内だったところを半屋外化して、ネコが自由に外でひなたぼっこできるスペースを作っています。

陽だまりスペースはネットで囲われていますが、ネットの色を濃い色にしたことで、庭への視線を邪魔しません。窓台の上でネコが庭を眺める姿をイメージして、幅200程度の横板を流しています。

漁業にも使われる丈夫なネットを木枠に編み込んでいる様子。

M.Ohtoshi

「浅間下の柑橘楼」祝!竣工

浅間下の柑橘楼 が竣工を迎えました。趣のある瓦屋根が特徴的なこの家は施主の生家。状態の良かった瓦の屋根と建ったときの姿を残していた2階の内装を保存して、1階を暮らしやすいモダンなワンルームに改装したこの計画。随所に施主のこだわりのアートや家具がちりばめられました。

詳しくは 作品詳細ページ をご覧ください。

「鶴見のリノベーション」配筋検査

「鶴見のリノベーション」の配筋検査に行ってきました。

解体してみると、基礎は建築年代から想定していた「無筋コンクリート」でもなくコンクリートでできた縁石でした!構造設計者に補強の方法を相談して、宅内に新たなベタ基礎を設け、耐力を負担させるよう計画しました。

「長野建人会」で中野市市民会館のリノベーションを見学

長野を愛する長野とゆかりのある建築関係者の集まり「長野建人会」。日経アーキテクチャーの森清さんのお誘いで週末は長野へ行ってきました。信州中野の中野市市民会館のリノベーションを構造家の金箱先生にご案内いただきました。その後は夜遅くまで懇親会。面識のなかった著名な先生方、地元でご活躍の方々と深い話ができて、とても良かったです。今後も、定期的に長野県内で勉強会があるようなので次回も楽しみです。

大河ドラマ「どうする家康」関口家の観音像

今、放映中の大河ドラマ「どうする家康」。その中で登場する今川家家臣、関口氏純(渡部篤郎)、そして娘の瀬名姫(有村架純)は徳川家康(松本潤)の正妻。昨年竣工した杉戸のリノベーションの禅寺は、その関口家とはゆかりが深く、今も寺の総代長を務めているそうです。そして、ドラマの関口家屋敷セットに鎮座する観音像は、住職が美術監修しているそうです。

「杉戸のリノベーション」祝!竣工

「杉戸のリノベーション」が竣工しました。禅寺の庫裏のハナレのリノベーションで、瓦屋根の佇まいを残しつつ、内部は現代的に刷新しました。
利根川の江戸川への分岐からやや下流の土手沿いに建つ禅寺。時代とともに寺院のあり方、家族構成なども変わり、建替えの時期を改めて迎えていました。客殿、庫裏は先代、先先代の住職の思い入れある建物であり、重厚感のある瓦屋根の連なりは何ものにも代え難い景色となっているため、建替えではなく骨格を残すリノベーションで進めることにしました。ただ、この連なりの中にもやや異質なものが混じっており、一部解体を含め、違うアプローチを試みようと考えました。
今回の一期工事は、本堂からみて末端の1960年代以降に増築されたエリアを、子世帯が住む庫裡別棟としてつくりかえるリノベーション。もともと親世帯が住む庫裏とは別棟になっていましたが、公私が混在する動線を整理すること、四季折々の長閑な土手の風景も取り込む全方向に開放的なプランにすること、玄関から連続する土間空間を中心とした立体的な魅力を加えることなど、既存建物の佇まいをそのままに生まれ変わりました。
エントランスは土間のダイニングと一体となっています。
ダイニングからリビングを見るとこのような感じです。
リビングは床レベルより一段落として、天井を高くしています。
ベッドルームから土手が見えます。

連なりの最南東の突端、最も直近に増築された屋根の傾斜が他の棟と異なる2階建ての建屋は、規模を縮小すべく一時は取り壊すことも考えましたが、切り離して離れとし、テントで覆われた簡易かつ趣の違うものとしました。他とは全く異なる佇まいと室内空間は、増築を繰り返した20世紀、減築により新しく生まれ変わっていく21世紀、その分岐点の象徴です。

夜になるとテント越しに光が漏れ、行燈のように闇夜に浮かび上がります。

 

行燈@杉戸の現場

こちらの建物は一旦は壊されることも検討されていましたが、外壁をテントで覆って蔵のような佇まいに。白いテント生地に黒いファスナーがアクセントになっています。夜は大きな行燈のように庭を照らします。

帰り際、振り返ってみると、テントで覆われたハナレはイメージ通り。まさに行燈です!

 

庭石を選ぶ@杉戸の現場

最近、石のある庭はあまり人気がないらしく、庭石があまっているという話をあちらこちらで聞きます。杉戸のリノベーションで、建主様から家の中でそのような石を何かに使えないかという依頼がありました。色々考えましたが、やや月並みですが、段差のある床に上がるステップとして数ヶ所に使うことにしました。まずは山積みされた沢山の石から使えそうな石を選び出して、石肌を残しつつ上部をフラットに切断することにしたのですが、、、切断面と石肌が美しいのはどこを上にすればいいの???なかなか難しいですね。