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祝-いわい-@千駄木・旧安田楠雄邸

この週末は縁あって、「祝-いわい-」という展示会に出掛けてきました。
会場は千駄木の旧安田楠雄邸。
伝統的な和風建築に西洋の建築様式や技術を取り入れた建物で、
7組の書道家、華道家、陶芸作家、金工作家、デザイン事務所が
それぞれの視点で日本の伝統的な「祝いごと」を表現するというもの。
西洋化する生活スタイルの中で、
目にすることが少なくなってきた日本の伝統的な「祝いごと」。
その「祝いごと」の持つ美しさや意味を再確認してもらうという趣旨で
行われたようです。
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旧安田楠雄邸の門構え。玄関までのアプローチに風情があります。
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玄関の軒先には華道家・片桐功敦氏の作品が。
これから始まる「祝いごと」への高揚感に満たされます。
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洋風の応接室のある応接部分から住居部分につながる長い廊下。
庭側の板敷き部分を家人が、畳部分を客人が歩いたそうです。
畳の廊下は当たりが柔らかく、新鮮な感覚を覚えました。
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「残月の間」より庭を眺めています。
残念ながら床の間部分の写真がうまく撮れませんでしたが、
表千家の残月亭を模してつくられているそうです。
お茶とお茶菓子をここでいただきました。
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「茶の間」では月見の宴が・・・
床の間に掛けられた掛軸の「月」が水盤の水面に写り、花が彩りを添えています。
書は書道家・大橋陽山氏、花器は陶芸家・二階堂明弘氏
花は華道家・片桐功敦氏のコラボレーション作品です。
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2階に上がって「予備室」。
「予備室」という殺風景な名に反して、とても情趣ある部屋です。
さっきまで誰かが居たような、それでいてずっと前から誰もいなかったような、
時が止まってしまったかのような静けさ漂う絶妙なインスタレーションです。
書は書道家・大橋陽山氏の作品です。
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台所。この時代には珍しいトップライトのため、
昔の台所としては明るい空間となっています。
コンロの真上には換気口(手動で開けます。多分。)まであります。
ここでお茶とお茶菓子が用意されていました。
展示自体をその意図する表現のままに撮るのは難しいので、
全ては載せられませんが、記憶の中に留めておきたいと思います。

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