• Archive

J本社ビル 起工式

小雨の降る中、J本社ビルの起工式が行われました。
MDSにとっては初めての仏式です。
当日まで仏式とは知らされていなかったので
いつもと違う進行でちょっと戸惑いました。
お馴染みの神道での地鎮祭は
盛砂に対し、まず設計者が鎌で草を刈り、
施主が鍬、施工者が鋤を入れるのですが、
今回は施主が鋤、設計者が鍬、施工者がスコップ(?)。
当然、玉串奉天はなく、その替わりに五穀の儀がありました。
RIMG1145.JPG
五穀を盛砂の手前に掘られた穴に撒きます。
RIMG1154.JPG
未曽有の経済危機という時期に自社ビルを新築するJ社。
社長は僕と同じ歳ですが、学ぶところがたくさんあります。

JIA新人賞の公開審査に行ってきました。

JIA(日本建築家協会)新人賞の審査会に出席のため、京都に行ってきました。
若手建築家65名の中から1次選考で15名が選ばれ、
2次選考は公開審査で行われました。
DSCF0008.JPG
発表風景。15名が順番に発表7分、質疑4分で次々と。
MDSが発表したのは「鉄の家」(詳しくは、HPのWORKSをご覧ください)。
残念ながら一票差で落選。
公開審査会の後、全国の若手建築家が集まるU-40の会議に出席。
会場は前川國男設計の京都会館等の建つ岡崎公園の一角でした。
DSCF0004.JPG
DSCF0003.JPG
DSCF0001.JPG
前川國男設計・京都会館
そして、その後は、建築家の駒田さん、田井さんと夜の京の街へ・・・。
DSCF0015.JPG
一件目は田井さんのスタッフの方が予約してくれたSPOONというお店。
町屋を改装した内装で、京都を体感できるお店でした。
そこで昼の公開審査会の審査員の一人、北山恒さんが合流。
DSCF0020.JPG
二件目は北山さんオススメの鴨川沿いにある「ホテルフジタ京都」のバーへ。
吉村順三の設計で、バーから見える景色からカウンター席の細部に至るまで
そのきめ細やかさが伝わってきます。
建物は古いですが、客室の内装も吉村さんが設計した当時のままで、
開口部、バスルームが特徴的です。
朝目覚めて、東山を背景に鴨川の流れを眺めるのが最高とのこと。

夏恒例の建築視察。今年はインドネシア

夏恒例の建築視察、今年はインドネシアに行ってきました。
なぜかクライアントにバリ好き、あるいはバリ在住経験アリといった人が多く、
インドネシアを知っておきたいというのがきっかけでしたが、
改めてその文化レベルの高さに驚かされました。
バリ島、ジャワ島の集落、遺跡、そしてリゾート。
詳しくは、今後ブログで紹介していきます。
view3.jpg
バリで宿泊したビラ。渓谷沿いにあります。
R1266998.JPG
世界最大級の仏教遺跡、ボロブドゥールからの朝靄。

「たまらん坂の家」

新建築住宅特集の撮影で「たまらん坂の家」に行ってきました。
今回の撮影は井上登さんです。
掲載号は未定ですが、今からとても楽しみです。
「たまらん坂の家」では、屋根も含めて各階の床を2枚ずつつくっています。
その2枚の床の間をどう使うかがテーマとなっています。
※このブログの写真はカメラマンの石井さんに撮影していただいたものです。
_MG_8092p-b.jpg
2階全景。
等間隔に渡る梁がダイナミックな印象を与えています。
その上は屋根面まで吹き抜け、ところどころ板を張った
ロフトになっています。
_MG_8052p-b.jpg
リビングスペースは2階の2枚の床のうち、
「上の床」をくり抜いて生まれたくぼみ部分に。
ソファは「下の床」、テレビは「上の床」に置かれています。
リビングスペースの梁の上には板が張られ、
屋根面との間にロフトをつくりつつ、リビングの天井高さとなっています。
_MG_8030p-b.jpg
リビングスペースの対面にはワークスペースを。
同様に、「上の床」が机上面になっています。
机の反対側の「上の床」は本などを置く棚として使います。
_MG_7922p-b.jpg
階段見下ろし。この家のテーマがよくわかる部分です。
2枚の床は時に机になったり棚になったり、本来の床として使ったり。
ここでは飾り棚として上下階移動の際に目を楽しませてくれます。
そしてそのどれにも当てはまらない部分は床下収納や天井裏収納として
使われます。
_MG_7899p-b.jpg
階段見上げ。
_MG_8079p-b.jpg
玄関ホール。
右手は間仕切り自由な個室スペースとなっており、
どこからでも出入りできるよう、入口と収納家具を交互に配置しています。
_MG_8083p-b.jpg
個室スペースの天井は2階の「下の床」となっていおり、
部分的にくり抜いて、天井裏収納で使ったり、
2階との接点としてあいまいにつながっていたりします。
k037s-b.jpg
外観はシンプルな片流れ。
野趣に富んだ中にセンスの光る、とても素敵な植栽です。
k007s-b.jpg
内部夕景。
2枚の床の間にもところどころあかりが灯ります。
k003s-b.jpg
アプローチ夕景。
2階の窓の向こうはワークスペース。
等間隔の梁が奥行きを感じさせます。

「ふじみ野の家」

夏の初めに竣工した「ふじみ野の家」。
入居されてから初めて訪問してきました。
P9010595-b.jpg
この秋に玄関右手にシンボルツリーが植えられる予定。
手前の土の部分は建主Aさんのガーデニングの楽しみにとってあります。
2階テラスにも少し大きめの観葉植物を置かれるとのこと。
植栽の完成が待ち遠しいです。
P9010615-b.jpg
廊下の向こうにぼんやりと明るい階段を。
P9010607-b.jpg
階段を上がると、1階とは打って変わって
自然光がやさしくまわり込む、立体的な空間となっています。
P9010625-b.jpg
見上げると空。ルーフテラスから光がまわり込みます。
正面窓の外には畑が広がり、空が大きく、遠くまで見渡せます。
P9010614-b.jpg
リビング。
右手のテラスには観葉植物がいくつか置かれる予定です。
ルーフテラスにも植物があると、あちこちの窓から緑が見えて
目にも楽しい景色になりそう。早く緑、欲しいですね。
P9010626-b.jpg
ダイニング。
借景の緑がとても豊かで美しいです。

シルバーウィークもお疲れ様です。

今日は二つの現場に行ってきました。
シルバーウィークというのに、現場は大忙し。
現場の方々、お疲れ様です。
P9231182-b.jpg
午前中は「小平の家」。
建主のNさんとインテリアの壁、家具の色見本を確認。
天井もだいぶ出来上がってきました。
構造体がダイナミックな空間になっています。
P9231200-b.jpg
午後からは「荻窪の家」。
今週末、オープンハウスの予定なので、現場は大忙し。
いつものアングルですが、養生をとればほぼ完成です。

「たまプラーザの家」

まだ畑の残る緑濃い長閑な風景の中、
三角屋根の稜線が青い空にくっきりと浮かび上がります。
P9070781T1-b.jpg
この春竣工した「たまプラーザの家」。
緩やかなイチョウ並木の坂道を上がった先にぽつんと建っています。
家の脇には栗の木も。秋の味覚の宝庫です!(笑)
これからいよいよシーズンですね。
栗はお隣さんのものですが・・・
P9070785T2-b.jpg
アプローチの芝生も育ち、シンボルツリーの代わりに
少し大きめの鉢に観葉植物が植えられています。
外壁沿いの花壇にも大小様々な鉢植えが。
置かれている植物もそうですが、器である鉢が違うだけで
印象がずいぶんと変わります。
濃い色の外壁をキャンバスに、とても素敵にされていました。
信楽焼きの狸もお出迎えです。
P9070822T2a-b.jpg
中に入り階段を見上げると、壁・天井が屋根の頂点に向かって
のびていく様子がわかります。
P9070838T5-b.jpg
階段を上がり左手奥がリビング、右手がダイニング・キッチンです。
屋根形状そのままに吹き抜けたワンルームになっています。
P9070790T3a-b.jpg
リビング。
大きな窓の外には手に届きそうな距離に栗の木があります。
その向こうは急勾配の傾斜地で、空が大きく開け、対岸の丘が見渡せます。
P9070866T1a-b.jpg
ダイニング・キッチン。
ゆくゆくはパン教室をされたいと思っていらっしゃる程、
パンづくりを趣味にされているため、キッチン廻りをゆったりと計画しました。
そしてイチョウ並木を切り取るように、横長のスリット状の窓を。
家の中に居ながらにして、四季を感じられる絵のような窓です。
秋には黄金色に輝く、目にも眩しい見事な黄葉となります。
余談ですが、工事はちょうど秋真っ只中。 現場監督のTさんをはじめ、
職人さんたちはかなりの数の銀杏を収穫したようです。(笑)
P9070798T3a-b.jpg
水廻りはコンパクトですが、明るくさわやかに。
窓の外の緑が美しく、とても贅沢な小空間となっています。

「七里ガ浜の家」

昨年春に竣工した「七里ガ浜の家」。
久しぶりにお伺いしてきました。
敷地は遠くに江ノ島を望むことのできる高台の住宅地にあります。
P9170900b.jpg
建物の形はシンプルな切妻。(上の写真は桁側。)
内部は少し複雑な断面構成になっています。
玄関までのアプローチ、植栽がよく手入れされています。
P9170892b.jpg
妻側の外観です。
この日は秋晴れの素晴らしい天候に恵まれました。
角の大きな窓からは江ノ島が見えます。
P9171053b.jpg
玄関。外部とは裏腹に、抑えた色調にしています。
P9171056b.jpg
玄関を違う角度から。
色調を抑えているからこそ、窓の明かりが際立ちます。
P9170996b.jpg
階段を上がり、ダイニングへ。
P9171047b.jpg
ダイニングからリビングを見たところ。
スキップフロアで緩やかにつながっていますが、
雰囲気の全く違う二つの部屋になっています。
P9170974b.jpg
リビングからは家の中がこんなふうに見えます。
半層上にルーフテラス、半層下にダイニングがあります。
明るく立体的な空間となっています。
P9170965b.jpg
リビング。
切妻の屋根形状を生かした空間となっています。
左手に江ノ島の見えるルーフテラスがあり、正面の縦長の窓からは富士山、
右手の横スリット窓からは竹林が見えます。
P9171096b.jpg
夜はこんな感じになります。
ルーフテラスから江ノ島を望む景色は素晴らしいのですが、
家の中を振り返っても、楽しい眺めになっていると思います(笑)
P9171018b.jpg
リビング見返し。奥に寝室があります。
リビングとは扉により間仕切ることもできます。
P9171080b.jpg
建物の中でもいちばん陽のあたらない部分にあえて和室を。
静かで落ち着いた雰囲気になりました。
右手のスリット窓の外には和の坪庭が。
左手の壁には、以前より所有されていてお蔵入りしていた
銅版でつくられた屏風を加工し、壁にはめ込みました。
今まで眠っていたものが蘇り、和室に趣を与えてくれています。
P9171064b.jpg
浴室です。窓の外には現在育成中の竹林が。
まだまだお隣さんと目があってしまいそうですが、
ゆくゆくはライトアップされた竹林を眺めながら入るのが夢。
P9170976b.jpg
ルーフテラスからは江ノ島から富士山、丹沢まで望めます。
夏には冷たいビールを片手に、江ノ島の花火をゆっくり堪能できます。
ああ、羨ましい・・・

旅の〆は・・・

旅の〆は食。
宇都宮と言えば・・・そう、餃子です!
帰りの新幹線の時間まで余裕があったので
満場一致で餃子のハシゴが決定されました(笑)
まずは『宇都宮みんみん』へ。
宇都宮で餃子と言えば?と地元の人に尋ねると
絞りきれないのか、あまりはっきりした返事が返ってきません。
それでも必ず出てくるお店です。
DSCF0090.JPG
宇都宮みんみんの焼餃子
おなかも空いていたし、あっという間にペロリと平らげました。
ビールとの相性抜群です。
そして二軒目へ。
DSCF0091.JPG
青源の餃子たち
いろいろ試してみましたが、ハネの大きい餃子が評価大。
ここで既に満腹気味だったのですが、二軒じゃハシゴにならないし
躊躇することなく三軒目へ。
DSCF0092.JPG
宇味家の焼餃子
おいしそうです。でも三軒目は不利です。
満腹すぎて味わう気持ちが薄れます。
個人的には一軒目をココにしたかった・・・
ハネが大きく、パリパリです。
ということで宇都宮で餃子食べ放題企画、大満足でした。

日光金谷ホテル

日光東照宮の拝観を終え、お茶をしたくて日光金谷ホテルへ。
DSCF0086.JPG
日光金谷ホテル・本館
明治の頃に外国人相手の宿泊施設として営業を始めた老舗中の老舗。
なぜ日光にこんなエキゾチックなホテルが?と不思議になりますが、
日光は、開国により諸外国から訪れた外交官などの避暑地として、
大正時代には国内外の要人の社交の場として栄えた場所だそうです。
帝国ホテル、都ホテル、富士屋ホテルと共に、
日本ホテル界の先頭を歩んできたホテルです。
正面2階部分のレストランでお茶をしたかったのですが、
残念ながら営業時間外・・・
DSCF0089.JPG
日光金谷ホテル・別館
DSCF0088.JPG
こちらにも「眠り猫」が。