丹下健三氏の代表作、代々木体育館は構造抜きでは語れません。
幸いにもこの建物の構造担当をされた川口衛さんに、
解説と案内をしていただきました。
メインケーブルがこの建築の重要な要素になっていることは、
建築関係者でなくても理解にたやすいと思います。
メインケーブルから建物外周のコンクリートに、
ワイヤーで吊られたいわゆるケーブルネットと誤解されがちですが、
実はそこは鉄骨。
鉄骨にしたのは丹下さんが求める曲線に近づけたかったから、
とも言われていますが、実はそこに構造的な合理性があるとのこと。
長〜い専門的な話になるので、ここでは省略。
メインケーブルはワイヤーロープ37本からできています。
二つ巴に似た平面を作り出す入り口部分。
ところで、このメインケーブルの先端は、
どうなっているかご存知ですか?
37本の直径52mmのワイヤーロープに分かれて、
コンクリートに緊結されています。
ここは普段は見れませんが、特別に見せて頂きました。
構造設計者の川口衛さんに案内して頂きました。
岡本太郎の太陽の塔で有名な大阪万博お祭り広場も設計された方。
二本のメインケーブルの間は採光、照明で使われています。
美しい曲面ですね。20世紀の日本が世界に誇る名作です。
代々木体育館を川口衛さんに案内していただきました
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