沖倉製材所で、木についての分かりやすいお話を聞いたので、少しだけご紹介。
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写真の丸太を外形だけ比較とすると、ほぼ同じくらいの太さですが、
左は杉の50年もので、右は天然檜(テンピ)の250年もの。
基本的には年輪が詰まっている方が価値があります。
そもそも檜と比べて杉の方が成長が早いのですが、
樹種が同じでも、場所や環境によって太くなるスピードは様々。
間伐や枝落としなど手間をかけると年輪にもそれが現れ、
育った環境が全部わかるとのこと。
ところで、杉は中心部は赤く、外側は白く、
製材した時に混ざったものを源平と言います。
ちなみに、赤身は成長がほぼ止まった部分で、
白身は水を吸い上げる部分ですが、
赤身は虫は食べないので良いとされています。
若い木を切った断面は赤身の占める割合は少なく、
歳をとるにつれて赤身の割合が多くなるようです。
年輪と赤白の区分のラインは一致していないのですが、
そもそも、どのタイミングで白身から赤身に変わるのか、
理由がわかっていないとのこと。
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ところで、節はどのようになっているかご存知ですか?
一番上の枝をとりはずすと、、、、
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こんな感じで節が入っています。
この節はどこまで奥に入っているのか興味深いですが、
枝の部分を真っ二つに切って開いて見ると・・・・
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なんとセンターまで入っています。
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つまり、このような丸太から、フローリングのような板を切り出すと、
ほとんどに節が入ってくることになります。
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右の一番外側の4枚は別として、左数枚以外は全部、節が入っていました。
デザイン上、節の無いものだけを集めて使うこともありますが、
木材の伐採現場や製材所などを拝見させていただくと、
無節のものだけを使うことに違和感を感じてきますね。
木は奥が深いです。。。