今年も卒業設計の講評会のシーズンがやってきました。論文だけで卒業できる大学も多いと思いますが、東京理科大学は例年同様、卒業設計を提出したのは3分の1くらいでした。講評会前の1次審査にも行きましたが、全般的には酷いものはないのですがズバ抜けて良いものがなく、ほぼ全員がまあまあ良いという感じ。15名が2次審査に進み、まず各人が発表。
こちらは大山さんの作品。最近はどこの大学もリノベーションが多いようですが、彼女は意図して全く建築をつくっていません。都市の隙間に仮設足場などを使って、グラフィティで紡ぐ街づくりの提案です。狭義の意味でのいわゆる建物はつくっていませんがとても美しいプレゼンテーションで、建築とは何か?を問いかける問題作品として注目が集まりました。
投票で絞りこまれた上位の作品を取り囲んで、上位3作品を選びました。周りを見渡すと非常勤の講師陣はガラリと一新されていて、気がつくと僕が最も古株。
一等の大野くん。彼はMDSにもアルバイトに来てくれていました。おめでとうございます!
昨年までは講評会の途中からアルコールが出て、エンドレスの議論が繰り広げられいましたが(それが初見先生と小嶋先生がいらした頃の理科大の名物?のような講評会でしたが)、、、今年からは早々に講評会を終えてから懇親会。働き方改革ですね(笑)。授業以外にアルバイトなどで事務所に出入りしている学生と違って、久しぶりに会った学生にはこちらの発言が思惑と違って大いなる誤解をされていたり、学生の本音も聞けて色々な意味で勉強になりました。確かに自分自身も振り返って見ると、親切にしてくださった先生方のお言葉に腹を立てたりしていたような気が今更ながらもしてきました。。。