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吉村順三の「大正屋」

久しぶりの休日、佐賀の嬉野温泉、大正屋に行ってきました。
知る人ぞ知る(?)「大正屋」は建築家・吉村順三氏の設計の旅館です。
「匠たちの名旅館」の著者である稲葉さんによると、
京都の俵屋旅館などの吉村さん設計の旅館の中で、
ここが最も設計当初の状態で残っているとのことで、
以前から、一度泊まってみたかった旅館の一つです。
早めにチェックインをして、「水晶の間」「菊の間」など、
泊まる部屋以外も拝見させていただき、離れの衆芳亭へ。
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こちらが、今回泊まった離れの「衆芳亭」。
本間の他に茶室と専用庭のついた「大正屋」の中で最高峰の特別室。
二人で泊まるには、ちょっと広すぎでした(笑)。
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前室から本間越しに庭を見たところ。
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畳から一段下がったところにある座面の低い椅子に座ると、
庭と連続しつつも、畳に座った人とも同じアイレベル。。。
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プライベートの庭に出て、ちょっと散策することもできます。
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こちらの茶室からも、本間とは趣の違った庭の風景が眺められます。
外枠と中桟が同じ太さのいわゆる吉村障子。随所に吉村順三のディールが・・・
確かに、あちらこちらに神が宿っていました(笑)。
あちらこちらの写真を撮っていると、休む暇もなくチェックアウトの時間に。
とても、勉強になりました。

卒業おめでとうございます!

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日大の大学院生の白旗くんが、乃村工藝社に入社するとの報告のため(?)、
後輩の日野くんと小室くんと一緒に事務所に遊びにきました。
3人とも学年が違うので、時期は違いますがアルバイトに来てくれていた面々。
卒業旅行でモロッコ、マリ、スペインなどに行ってきたとのことで、
その写真を見せてもらいました。
モロッコに行った学生の頃を思い出し、とても懐かしく思いました。
何はともあれ、卒業おめでとうございます!

「東小金井の家」一年検査

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「東小金井の家」に一年検査に行ってきました。
歪な三角形の手すりの上に、こんなものが・・・・絵になりますね(笑)。
検査の後、奥様の手づくり料理までいただくことに。
美味しかったです。ご馳走さまでした!

「等々力の家」いよいよ着工!

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「等々力の家」が着工しました。
とても細長く変形した、そして、隣地と高低差のある特徴的な敷地なので、
必然的に特徴的なカタチの住宅となります。施工の難しさはかなりのもの。。。
気を引き締めて、きちんと現場監理しようと思います。

「松濤の家」茶室の解体

「松濤の家」の茶室の解体がいよいよ始まりました。
こちらの茶室は一時、水澤工務店で保管していただき、
元々、茶室のあったところに賃貸棟をつくります。
そして、茶室は別の場所に少しカタチを変えて建てることになります。
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工事用の屋根で覆われた茶室。お寺の修復などでよく見る光景ですね。
京都から半世紀ほど前に、こちらに移築された由緒ある茶室なので、
解体の時にも雨に濡れないように屋根をつけるのは当然のこと。
基本的には使える部材は洗って使うので、
釘の一本一本もとても丁寧に外しながら、解体していきます。
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朝一から打合せしている間に、約500枚の瓦が全部取り外されていました。
痛んだ瓦は新しいものに変えますが、使えるものは移築した時に使います。
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瓦の下のトントン葺き。薄い木を一枚一枚、丁寧に取り外していきます。
今ではほとんど使われないものなので、実物を見たのは初めて。
コレだけで防水しているのに、雨が漏らないのが不思議です。
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数日後、現場に来ると、銅板はすべて取り外されていて、
屋根の板を外す工程に入っていました。
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そして、次の日はこのような感じに。
普段は、下からしか見ることができませんが、
上から眺めると、どのように作られているのか、よくわかります。
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土庇が室内にそのまま入って、勾配天井になっているのがわかります。
つくるのとは順番が真逆なだけなので、巻き戻せばつくる順番。
きちんとした数寄屋建築を携わることはなかなかないので、
このような機会はとても勉強になります。この先が、とても楽しみ。

「鉄の家」10年検査

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10年検査のため、久しぶりに鉄の家 に行ってきました。
「鉄の家」は、私たちが独立してまだ間もない頃、
目白の家が雑誌に掲載されてすぐに、
はじめてメディアを通して設計依頼された住宅です。
全く知らない方から電話がかかってきて、
大喜びしたのがとても懐かしく思います(笑)。
私たちにとってはそういう意味では特別な住宅であり、特別な建主様です。。。
外部の塗装や金物が錆びているところはあるものの、大きな不具合はなく、
とても楽しく生活されているご様子で、設計者としてもとてもうれしく思います。
これから竣工してから10年というものが、毎年増えていきますが、
私たちとしては、久しぶりに伺えることが楽しみです。
建て主の皆さま、ご連絡させて頂きますので、どうぞよろしくお願いします!

紅白の梅と茶室

松濤の家の茶室解体が来月はじまるということで、
記録写真を撮りにいくことに。
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紅梅の向こう側に見えるのが解体する茶室。
手前の白梅より紅梅は咲く時期が遅いので、
紅白の梅が同時に咲いているタイミングをねらうのは難しく、
白梅は少し散り気味ですね。
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この茶室は京都から半世紀ほど前に移築したものですが、
明るく、現代人にも使い勝手が良さそう。
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障子を開けると白梅が見えるようになっています。
勿論、移築後も梅が見えるように配置する予定。