ロヴェル・ビーチ・ハウスからロサンゼルスへは、
しばらく夕暮れ時の海岸沿いを走ることにした。
ビーチボーイズやイーグルスをBGMで、といきたいところだが、
ラジオから聞こえる音楽は・・・・・。
「サーフィンUSA」に歌われるマンハッタンビーチ、
サンタモニカビーチ、ロングビーチなどなど、どこまでもビーチが続く。
島国の日本とは違うスケールの大きさを改めて感じる。
いつまでたってもロスに着く気配はなく、
気が付くと真っ暗になってしまったので途中からハイウェイで帰った。
カテゴリー: 2008 West coast of the US
2008 アメリカ西海岸
アメリカ西海岸21 ロヴェル・ビーチ・ハウス
オーストリアから渡米したルドルフ・M・シンドラー。
彼の自邸を見学して非常に印象が良かったので、
彼が設計したロヴェル・ビーチ・ハウスを見に行くことにした。
ロヴェル・ビーチハウスはピロティ、横連窓など、
アメリカの初期インターナショナルスタイルの秀作である。
ロサンゼルスからやや離れたニューポートビーチにあり、
東京と葉山との関係のようなものだろうか?
場所は非常に分かりにくいところにあり、
行ったり来たりを繰り返し、1時間くらい探してようやく到着。
探し疲れてかなり不機嫌な状態で、中も見ることができず、
残念ながらこの建物はすこぶる印象が悪い。
人が住んでいるので、中に入れないのは当然だが・・・・・
アメリカ西海岸21 イームズ自邸&スタジオ
チャールズ&レイ・イームズ。
言わずと知れたミッドセンチュリーの代表格。
この建物は「ケース・スタディ・ハウスNo.8」で
イームズ夫妻の自邸&スタジオとして建てられた。
交換可能な既製の工業製品を使って、
2m×6mの基本モデュールを8組用いて住宅とし、
5組用いてスタジオとしているらしい。
日本での彼らの人気はコルビュジェ以上だろうか。
以前から行ってみたいと思っていた住宅だったが、
実際に行ってみると想像以上に良かった。
周りの環境が良く、保存状態も良い。
ディテールにこだわりが伝わってくる。
スタジオから自邸へのアプローチより、自邸です。
自邸の長手方向立面。広い敷地にはこんな大木が何本もある。
自邸のリビングをなんとなく・・・ 室内は撮影不可なのが残念。
自邸の玄関。紐を引くと呼び鈴がクルクル回り、音が鳴る仕組み。
用がなくてもクルクル回したくなる。
自邸とスタジオの間の外構。
アメリカ西海岸20 ブラッドリービル
ハリソンフォード主演の近未来映画「ブレードランナー」。
その舞台となったビルが、ロスのダウンタウンにある。
『ブラッドリービル』という古いビルで、
吹き抜けのある内部は映画での印象とは違い、かなり明るい。
大学の2年生の時、難波和彦さんが非常勤講師で、
設計課題の中で近未来映画の話をたくさんして下さった。
「ブレードランナー」「未来世紀ブラジル」など、
それをきっかけにたくさんの映画を観た。
僕より上の世代の建築家は「ブレードランナー」好きが多い。
先日、建築家の木下道郎さんの事務所で、
アメリカ旅行のスライド上映会をした時に、
『ブラッドリービル』に反応した人たちがちらほら。
それでなんとなく歳がわかる気がする(笑)
ちなみに僕は原作のフィリップ・K・ディックのSF小説
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』と、
サントラCDまで持っている(笑)
アメリカ西海岸19 ウォルト・ディズニー・コンサートホール
ウォルト・ディズニー・コンサートホールは、
建築家のフランク・O・ゲーリーの設計。
ビルバオ・グッケンハイムと極めて似ているうねる曲面。
ホール内の音が抜群に良いそうだが、残念ながら入れなかった。
「ベルリン・フィルハーモニー」と同様、
ステージを客席がとり囲むヴィニヤード方式で、
日本の永田音響が音響設計を担当しているそうだ。
金属の外壁がキラキラと光り、異彩を放つ。
夕方は黄金色に染まり、それもまたいい。
外壁の3次曲面の金属板の隙間。
右が鏡面、左がヘアライン(?)という、同じ素材で別の仕上げになっている。
内部空間は外観と比べるといまひとつな印象。
この建物は評価がわかれるような気がする。
アメリカ西海岸18 シンドラー自邸
ロサンゼルスの空港からレンタカーで市内へ移動。
ロサンゼルスは無駄に広がった大都会で、
車の量の多さにやや腹が立ってくる。
まず、ビバリーヒルズのシンドラーの自邸に行く。
シンドラーは古き良きアメリカの西海岸の建築家だ。
以前から行きたかった住宅のひとつだが、
日本の影響を受けているせいか、どことなく懐かしい感じもした。
アプローチの生垣
エントランスの周辺。左手は竹林。
エントランスの反対側の庭。
キャンバス地(?)の引き戸を開けると、庭と連続する。
古さを全く感じさせない外観
建物の案内をしてくれたおばあちゃん
室内はやや暗めの落ち着いた雰囲気。欄間から光がこぼれる。
アメリカ西海岸17 イチロー
アメリカの文化を知る上で重要なもののひとつが野球。
シアトルと言えば、マリナーズ。
マリナーズと言えば、イチロー。
地元でのイチローの人気は予想以上で、
日本人としてはうれしいものです。
イチローの盗塁は見れなかったものの、
ヒットを打って、走るところ、余裕の守備、
イチローらしさを堪能することができて満足でした。
SAFECO FIELD 屋根オープン時
屋根を閉じた状態。
屋根柱脚部に大きな滑車ついていて、雨天時に屋根を閉じることができる。
イチローの番になると球場内は盛り上がる。
アメリカ西海岸16 ボーイング社見学
シアトルにはマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど、
コンピューター関連企業と並んでもうひとつ重要な産業がある。
シアトル郊外のエヴァレットにあるボーイング社だ。
ここに世界中のトップレベルのエンジニアが集結している。
飛行機の工場見学ができるのは、世界にもそう多くない。
工場内の写真撮影は残念ながらできなったが、
777や747といった大型機の製造過程が見学ができた。
いくつも飛行機が並んだ大きな工場で、
そのスケールの大きさと人類の英知にとても感動した。
この大きな工場の中で、いくつもの大型機が並んでいる
内部の撮影ができたのはここだけ(工場に入る前のギャラりー)
その日はDream Lifterが駐機していた。
次世代中型旅客機ボーイング787のための部品輸送用として
ボーイングの中古貨物機を改造してつくられたすごい飛行機らしい。
これに遭遇できたってことはすごいことらしい
アメリカ西海岸15 知人宅
シアトル郊外の街に住む知人のお宅に伺った。
眼下にピュージェット湾、遠くにはオリンピック半島が望める高台にある。
日本の家とは比較にならないほど家が広いのは言うまでもない。
残念ながら天候が悪く、外でのバーベキューは中止。
緑の多い高台にある閑静な住宅地。湾を船が行き来している。
夕日が向こう岸に沈む予定だったのだが・・・・
天気が良ければここでバーベキューのはずでした(涙)
アメリカ西海岸14 ベルビュー美術館
シアトルの郊外にベルビューという街がある。
以前は湖に面した単なる美しい高級住宅地であったようだが、
マイクロソフトの急成長とともに、
その本社ビルのあるこの街も都市化が進んでいるようだ。
その街の中心部にベルビュー美術館がある。
設計はスティーブン・ホールだ。
コンクリートに着色した外観。
建築家のスティーブン・ホール氏のこだわりが細部にまで感じられる。
隣は高層ビル。周辺は高層化が進んでいる。
エントランスホール。
展示室に上がる階段。
展示室は設計当初、ハイサイドライトの自然光が差し込む予定だったが、
現在は暗幕で塞がれているため、いまひとつ。