「赤塚の家」の工事監理に行ってきました。
工事の進捗状況は順調で、内装のボード張りはほぼ終わり、
これから塗装および左官工事に入ります。
まだ資材がたくさん置いてあるので、
全貌が見えませんが、なかなか良い住宅になりそうです。
建て主様のご厚意によりオープンハウスを来月させていただく予定です。
内覧をご希望される方はお手数おかけしますが、
氏名、住所、連絡先、ご職業を info@mds-arch.com までお送り下さい。
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しごと
MDSが建築設計スタッフ募集
大学の講評会、そして学生は夏休み
帰国した翌日は日大、翌々日は理科大で、設計製図の全体講評会。
どちらの大学も2年生で課題は住宅。
こちらは日大の講評会。
一等に選ばれた田中君のプレゼンテーション。
模型に照明がしこまれていて、
先生方の点数が全体的にかなり高めに。。。
こちらは理科大の中村さんの作品。
屏風のような折れ曲がった壁が、
道路に対して正体した窓がないようにしていて、
内と外の連続性を大切にしつつ、
プラーバシーを守るといった案。
学校は夏休みとなりますが、インターンシップというものがあり、
7月後半から9月前半はMDSには多勢の学生が出入りします。
主に事務所で模型制作などをしてもらいますが、
現場見学や竣工した建物の撮影補助などもしてもらいます。
学校は休みだけど、授業は毎日あるという感じですね。
建築設計の楽しさと厳しさを体感して、
将来、建築家を目指してもらえるといいのですが・・・・
施主打合せ@モスクワ
新しいプロジェクトの打合せのために、
電車に3時間ほど乗ってサンクトペテルブルクからモスクワへ。
こちらがドイツ製の新幹線。
パスポートチェックを受けて乗車します。
ロシアでは免許証はIDとしては認められていないようで、
ロシア人もパスポートは携帯しておくことが多いようです。
打合せは夕方に終わり、ディナーまでの数時間が観光タイム。
モスクワと言えば、やっぱり「赤の広場」。
そして、赤の広場に隣接するポクロフスキー聖堂(ワシリー寺院)。
個人的に気になるのは、赤の広場よりこちらの方。
1560年にイワン雷帝によって建てられた当時はドームは地味で、
現在のタマネギ形になったのは17世紀頃だそうです。
9つのネギ坊主は、それぞれひとつづつが教会になっています。
ちなみに、サンクトペテルブルクの「血の上の救世主教会」は、
こちらの建築が原型になっていると言われています。
「血の上の救世主教会」はRC造、1907年竣工と実はとても新しく、
ポクロフスキー聖堂は木造であり、技術的にも歴史的にも全く別物。
ポクロフスキー聖堂は迷路のような廊下沿いに、
小部屋がいくつもはいりついているといった印象です。
とは言うものの、多くの人が区別がつかない(?)この二つの建築を、
以前から、体感してみたかったので、見学できて大満足!
中心部の最も広いところがこちら。
突然、賛美歌が建物内に響き渡り、厳かな雰囲気に・・・
そして、こちらがモスクワ大学。
スターリン・クラシック様式の建築の中で最大規模で高さ236m。
ニューヨークの摩天楼にコンプレックスを抱いていたスターリンが、
1950年代に7つのビルを建て、スターリン・クラシック様式と言われていますが、
モスクワでの別名は「7姉妹」「スターリンのウエディングケーキ」。
学生の頃の教科書「建築史(市ヶ谷出版)」を読み返してみると、
「建設技術は近代化していながら、意匠は過去の様式によっている特有な様式である。
この過去様式の巨大趣味の建築を、
第二次大戦後の西欧近代建築家が、近代にあるまじきものとして批判した。
これに対してソビエトの建築家は、
何が美しいものかを決める主人公は建築家ではなく民衆であり、
民衆が好む様式を用いて設計するのが建築家の社会的責任であると反論した。
この反論の基になる美学理論は社会主義リアリズムと呼ばれるもので、
社会主義国家の芸術一般に共通した創作方法論である。」と書いてありました。
20年前、学生の頃に勉強したスターリン・クラシックも、
時が流れ、建築家になってから読み返す文章の受け止め方は違いますね。
いろいろと考えさせられます。。。
近くに寄ってようやく人がいることに気がつきます。
実際にその場に行かないと体感できないとは思いますが、
とてつもなく大きいことが認識できますか?
建築的には賛否両論ありますが、圧倒的な迫力です。
また、建築のデザインの社会的責任という意味を考えさせられました。
時間がないので車の中からですが、外務省。
こちらもスターリン・クラシック!
そして、こちらにも!
ところどころに点在しているのですが、見つけるとうれしくなります。
東京で東京タワーが見えた時の感覚に少し似ているような・・・。
そして、こちらはロシアアヴァンギャルドが生み出した唯一の住宅。
ロシア構成主義の建築家メーリニコフの自邸です。
こちらのメーリニコフ邸は普段は見れないのですが、
ロシア語で交渉していただいて、なんとか外観のみ見学させて頂きました。
こちらは1929年竣工で、同年に竣工した有名な建物として、
ミース・ファン・デル・ローエのバルセルナ・パビリオンなどがあります。
レンガ積みの躯体に木造の床という工法ですが、
円筒を二つ組み合わせた平面に、六角形の窓という現代においても斬新なもの。
この住宅は前述のスターリン・クラシックより、
20年以上前に竣工していることになります。
ロシアが世界をリードした束の間の時代の重要な建築ですが、
ソ連時代はメーリニコフは冷遇され、人生を終えたとのこと。
建築と政治は密接に関係しているとつくづく思いました。
モスクワはとても短い時間でしたが、とても新鮮でした。
共産主義の街と言えばそれまでですが、
建築関係者は見ておいて損のない街だと思いました。
アメリカのハイウェイのように幅の広い道路と、
スターリンクラシックのような超高層ビル。
そして、ロシアヴァンギャルドの建築。
社会主義という激動を乗り越えたモスクワは、
きちんと勉強してから見学すると面白いですね。
また、近々、モスクワに行くことになりそうなので、
きちんと歴史を勉強しておこうと思います。
プレゼンテーション@サンクトペテルブルク
サンクトペテルブルグに、施主打合せに行ってきました。
今回もフィンエアのヘルシンキ経由でしたが、
ヘルシンキからサンクトペテルブルク行きの飛行機が小さく、
大事な模型がギリギリ機内の棚に入らず焦りました。。。。
プレゼンテーションを無事終え、
次のステップに進むことになりました。
フィンランド湾に面した運河の街、サンクトペテルブルク。
数日の滞在でしたが、毎日のようにボートに乗せて頂きました。
やはり白夜と運河は最高です!
運河が街中を張り巡らされているので、
何通りもルートがあるようです。
白夜の旧市街を時速100kmで爆走です。
ぶつかったらご臨終のスピードですが・・・・
バレエやオペラの名門、マリインスキー劇場。
昨年は建設中だった新館も今年は完成していました。
次の日は打合せが予定より早く終わったので、
1時間程ボートに乗ってフィンランド湾の対岸まで行って夕食。
日本ではなかなかできない贅沢な時間の使い方ですね。
そして夕日を眺めながら、サンクトペテルブルクに戻りました。
こちらはクライアントがボートを停泊させているところで、
併設されたレストランから見える運河の風景も美しい。
「ロシアはご飯がおいしいですね」と通訳の人に言ったら、
「美味しいところにしか行ってないからね(笑)」とのこと。
ロシアにはどこに行ってもモデルのような美人と、
おいしいご飯というのは錯覚かも?
こちらはうなぎとパイナップルのSUSHI。
今回もたくさんSUSHIを食べましたが、どれも意外と美味しい。
日本人からすると不思議な食べ物ですが、かなりお気に入りです。
サンクトペテルブルクの詳細は昨年のブログを見て下さい。
そう言えば、NHKのロシア語講座の今年の舞台はサンクトペテルブルク。
ロシア語を勉強しようと録画はしていますが、そのままに。。。(笑)
「仙川の家」 施主検査
「仙川の家」の施主検査に行ってきました。
工程の関係でオープンハウスは残念ながらできませんでしたが、
予定通り今週末の引き渡しには間に合いそうです。
障子上部は陰影のある素材感が美しい左官の壁。
1階北側のリビングに2階の南側のハイサイドライトから光が落ちます。
ダイニングから階段越しにリビングを見たところ。
「成瀬の家」設計検査
「成瀬の家」の設計検査に行ってきました。
いくつかの指摘事項がありましたが、
今月末には無事引き渡しができそうです。
陰影のある落ち着いた雰囲気に仕上がりました。
ゲスト審査員@積水ハウス
元「都市住宅」編集長の植田実氏とMDSの我々二名が、
積水ハウスで竣工したものの中から年間トップを決める場に、
社外の特別審査委員として招待されました。
積水ハウスの設計部には全国で1700名程いるそうですが、
事前審査で選んだ12名に発表していただき、我々が講評するというものです。
審査会の後、MDSのレクチャー。そして、その後、懇親会。
二日目はMDSが設計した住宅をご案内しました。
1軒目は「たまらん坂の家」。二班に分けましたが、この状況。
床が全く見えません(笑)。。。
そして、2件目は「ポジャギの家」。こちらも人でいっぱいです。
住宅メーカーの方とお話する機会はほとんどないので新鮮な体験でした。
ある意味ではこちらもいろいろ勉強させていただきました。
建築家と住宅メーカーは住宅をつくるという意味では同業ですので、
今後も双方で意見交換しながら、日本の住環境が向上していけばと願っています。
「仙川の家」 左官工事
「仙川の家」の工事監理に行ってきました。
この住宅の最も重要な北側R壁の左官工事。
こちらの窓から1階の北側リビングまで、曲面の壁をなめて光を落とします。
「掻き落とし」仕上げは、始めに柔らかいブラシで荒くこすって、
仕上げに剣山のような固いものでテクスチャーをつけていきます。
完全に乾く前のベストなタイミングで掻き落としをしています。
材料は京都の土と粘土だけ。
糊も海藻糊を使っているのですべて自然素材の土壁です。
掻き落とされた土は水でこねれば再利用可能なエコな材料です。
竣工まで、もう一息です。
「赤塚の家」雪の地鎮祭
雪の中、「赤塚の家」の地鎮祭がありました。
平屋ののびのびとした住宅です。
竣工がとても楽しみです。