• Archive

「仙川の家」 左官工事

「仙川の家」の工事監理に行ってきました。
この住宅の最も重要な北側R壁の左官工事。
RIMG4564.jpg
こちらの窓から1階の北側リビングまで、曲面の壁をなめて光を落とします。
RIMG4560.jpg
「掻き落とし」仕上げは、始めに柔らかいブラシで荒くこすって、
仕上げに剣山のような固いものでテクスチャーをつけていきます。
完全に乾く前のベストなタイミングで掻き落としをしています。
RIMG4572.jpg
材料は京都の土と粘土だけ。
糊も海藻糊を使っているのですべて自然素材の土壁です。
掻き落とされた土は水でこねれば再利用可能なエコな材料です。
竣工まで、もう一息です。

中学生の職業体験@MDS

静岡大学教育学部付属の中学生が、MDSに職業体験にやってきました。
将来やりたい職業を見つけて、実際に会いにいくということですが、
先生や親の引率もなく、アポも自分で行います。
中学1年生だというのに大したものです。
学校で教わるお勉強より、なりたいという強い動機の方が重要なので、
このようなカリキュラムは良いですね。
希望の職業は政治家、銀行員、漫画家、モデル、アナウンサーなど様々で、
建築家は男女問わず、かなり人気が高いとのこと。
日本全国はもちろん、地元静岡にもたくさん建築家がいるのに、
なぜ3時間以上もかけてはるばるMDSに来たかったの?
という質問に対して、自分たちでいろいろと調べた結果、
MDSの建物が気に入り、どうしても我々に会いたかったとのこと。
中学生だというのに、うれしいことを言ってくれます(笑)。
DSC02968-s.jpg
事務所での仕事を紹介して、昼食がてら事務所周辺の表参道建築探訪。
施工中の現場にも連れて行きました。
熱心に工務店の現場監督さんに質問するので、
説明する方もついつい熱くなってしまいます。
中学1年生というのに、大学生顔負けの真剣さです。
彼らのような子供達が新しい時代をつくってくれると、
日本の将来は明るいですね。

「成瀬の家」工事監理

「成瀬の家」工事監理に行ってきました。
DSC02932-s.jpg
天井も張られて空間がわかるようになってきました。
大屋根の勾配天井が多様な空間をつくりだしています。
3月中旬頃にオープンハウスを行う予定です。

「仙川の家」工事監理

「仙川の家」の工事監理に行ってきました。
DSC02931-s.jpg
2階の子供の勉強スペースになるところ。
このハイサイドからR天井をなめた光が、北側の1階リビングにまで届きます。
これから左官と塗装の工事に入ります。

「白金の家」コンクリート打設

「白金の家」いよいよ最後のコンクリート打設です。
勾配屋根かつ冬期の打設なので、難易度の高い工事になります。
P1040951-s.jpg
まずは2階の壁の部分にコンクリートを流し込みます。
P1040929-s.jpg
一部屋根のないルーフテラスがあるので、さらに複雑です。
P1040958-s.jpg
勾配屋根部分の打設は、途中に小さい開口をつくってそこから流し込み、
蓋をしながら少しずつ上の方に移動していきます。
型枠④-s.jpg
最後は尾根の部分からコンクリートを流し込みます。
型枠③-s.jpg
そして、終了。コンクリート型枠を外すのが楽しみです。
職人の皆さまお疲れさまでした!
このように鉄筋コンクリート(RC)造においても、
日本の職人の高い技術に支えられています。どんな構造にしても、
複雑な形状の建物は職人技術の継承に必要なのかもしれません(?)ね。

「雪谷の家」竣工

「雪谷の家」がようやく竣工しました。
設計を始めてから3年。通常の倍以上の年月です。
PB275440-s.jpg
2階の壁まで鉄筋コンクリート造で、屋根架構だけが木造です。
太く立派な丸太は建主自ら奈良の吉野で選んできたもの。
PB275412-s.jpg
建主は台湾の方なので少し日本の建物と様相が異なります。
この住宅は二世帯で子世帯が1階、親世帯が2階。
こちらは2階の親世帯のエントランスポーチですが、
広い屋根付きテラスでお茶を飲めるスペースになっています。
どことなく中華風の雰囲気にしています。
PB275387-s.jpg
ここは日本でいう仏間。右側はエントランスポーチ。
左側に台湾の神様をお祀りする予定。
木、左官など家の中で最も上質な素材を使っています。
PB275384-s.jpg
台湾の方と言っても日本が長いので、和室もつくりました。
お庭はまだ工事中のため、竣工写真は春先に撮りに行く予定。
これまでのMDSの建物とは全く違ったテイストのものができあがりました。

「白金の家」配筋検査

「白金の家」の配筋検査に行って来ました。
DSC02540-s.jpg
鉄筋コンクリート造ですが勾配屋根なので、
最上階の配筋およびコンクリートの打設が難しく、
とても神経を使う部分です。
鉄筋の下に見える水色のものは断熱材。
DSC02528-s.jpg
外壁は杉板型枠のコンクリート打放し仕上げ。
配筋確認後、手前側にも型枠をして上からコンクリートを流します。
型枠を外すと木目が転写され、それが仕上げとなります。