JIAの関西ツアーの次の日は、神戸を拠点に古建築巡り。
まず、加古川の鶴林寺へ。折衷様を代表する寺院。
昼食後、北上して浄土寺浄土堂へ。
こちらが浄土寺浄土堂。残念ながら内観の撮影は不可。。。
東大寺の再建の10年程前に試しにつくったと言われていますが、
東大寺南大門よりも純粋な大仏様とされる建築学的にはとても重要な建物です。
一般の方にも西日をバックに仏様が浮かび上がる様は有名なようですが、
建築家の視点としてはやはりその架構の美しさにも感動です。
7月下旬から8月上旬の午後4時前後の晴れた日が一番良いとのこと。
また、是非、行きたいところです。
そして、西に移動して、箱木千年家へ。
こちらが日本最古の民家のひとつとされている箱木千年家。
屋根の軒の高さはとても抑えられていて、軒先は僕より低いくらい。
軒を低く抑えて、土壁を風雨から守っています。
まだ台鉋がない頃の民家なので、板はでこぼこ。
当時としては恐らく普通の仕上げですが、今では高級な仕上げです(笑)。
室内はとても暗いのですが、でこぼこの仕上げがとても美しいですね。
外から見ると小さく見えますが、中はダイナミックな空間になっています。
現代の設計でも参考になるところは沢山ありますね。