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横山禎徳氏の講演@JIA建築セミナー

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横山禎徳氏は元マッキンゼー東京支局長をやられていた経営コンサルタント。
今は社会システムデザイナーとして活動されていて、
東京大学(EMP)の教授でもある多忙な方ですが、元々は、建築出身の方で、
コモディティ化が進む社会における建築家の現状を嘆いて(?)のご登壇。
講演のお題としてあった「建築家のブランディング」という表現に違和感があり、
ブランディングの本質は顧客、あるいはクライアントへ自分が提供する価値を的確、
かつ、継続的に伝えるコミニュケーションであるとのこと。
そもそも「ブランディング」、「マーケティング」という言葉は、
経営のプロではない私たちにとってもなじみのあるものですが、
マッキンゼーでは使わないようです。
とても興味深い話が盛りだくさんで、とても勉強になりました。
ただ、表層的なところでわかったつもりでいるけど、
実際はとても深い話だったんでしょうね。

外構の打合せ@東小金井の家

東小金井の家の現場に行ってきました。
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元々あったゆずの木の前で、外構工事の打合せ。
ゆずの木を避けるように建物が配置されています。
東小金井の家は予定通り来年の1月末に竣工予定。
竣工がとても楽しみです。

MDSの本「暮らしの空間デザイン手帖」が発売されました!

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MDSの本「暮らしの空間デザイン手帖」が11月25日に発売されました!
建築専門書扱いなので、小さな書店には置いてないかもしれません。。。
紀伊国屋、ジュンク堂といった大型書店、amazonなどでご購入いただけます。
内容は学生や一般の方にも興味をお持ちいただけるものになっています。
是非、ご覧になって下さい!

坂本一成氏@JIA建築セミナー

JIA建築セミナーで坂本一成氏の住宅の見学させていただきました。
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見学させていただいたのは、House SA とHut AO の二つ。
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午後一から見学がはじまりましたが、
Hut AO を出る頃には外は真っ暗になっていました。
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その後、建築家協会に場所を移して、長島明夫氏と対談。
後半はお酒を飲みながらの懇親会と
長時間にわたりお付き合いいただきました。
非常に濃密な一日でした。どうも有難うございました。

英国の書籍「Jutaku」に「八ヶ岳の山荘」他数軒掲載

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英国出版社Phaidon社の書籍「Jutaku: Japanese Houses」に、
MDSが設計した住宅が4件掲載されています。
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鉄の家です。
日本の建築家が設計した日本の住宅がすらりと掲載されています。
パラパラと眺めてみると、海外の人の日本の住宅に対する興味は、
やはり規模(限られた面積の中での工夫)と、
インパクトのある外観だと改めて感じます。

コラム12/50,000㎡から50㎡へ

 家具デザイナーとして有名なチャールズ&レイ・イームズ。そのイームズ夫妻のショートムービー「Powers of Ten」を一度はどこかで観たことがあるのではないでしょうか?のどかな湖のほとりで昼寝をする男性を真上からとらえている映像から始まり、そこからどんどん上空に遠ざかって1億光年という壮大な宇宙の果てまで行き、そこから今度はどんどん近づいて元の映像を通り越し、男性の体内まで入り込んで素粒子レベルまで拡大されるというもの。定点観測でマクロの世界とミクロの世界がひとつながりに映し出される様子はとても興味深いところです。私たちに見えている風景にはマクロとミクロのどちらの方向にも未知なる世界が無限に広がっているという視点は、建築設計においても同様と言えるでしょう。
 「建築は住宅に始まり住宅に終わる」と言われますが、私たちが設計事務所を立ち上げて初めてのプロジェクトは、住宅ではなくオフィスビルでした。独立前は商業施設や生産施設といった規模の大きい建物の設計が多かったため、当時の私たちにとって床面積が1000㎡ほどのそのオフィスビルはとても小さいものでしたが、意匠、構造、環境、そして街並に配慮し総合的に考えたこのオフィスビルは、ゼネコン設計部から独立する上での卒業設計のようなものであり、私たちの設計事務所としての原点と言えるものでもあります。不思議なもので、住宅をメインに設計活動をしている今では、その1,000㎡のオフィスビルが大きく感じます。50,000㎡の商業施設と50㎡の小住宅ではどちらの設計が難しいのか、という比較は無意味なことで、どちらも全く違ったスキルと考え方が必要です。建築家の仕事の範囲は実に広く、都市計画、まちづくり、超高層建築から住宅、そして家具のデザインまで様々です。そのすべてを一貫して一人の建築家が設計することは現実には難しいことですが、どんな規模の建物を設計する場合でも、あらゆる視点、あらゆるスケールでのスタディが必要になってきます。
 大規模施設と住宅。その規模も用途も極端に違う建物の設計に携わった経験によって、私たちのマクロとミクロの両方の視点が磨かれたと思っています。そして、1000㎡の処女作王子木材工業本社ビルが、その二つの視点の分岐点となっているように思います。
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コラム11/上質な住まいに隠された「細部」

 近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉に「God is in the details/神は細部に宿る」というものがあります。美しさと機能の追求はディテールの追求であるという解釈になりますが、細部までこだわり抜いた空間に実際に身をおくと、濃密で引き締まった空気を感じます。
 ミースが言いたかった正確なところはさておき、建築家はコンセプトにもとづく意匠だけでなく、住み手の様々な住まい方を想像して、「安全性」「快適さ」「使いやすさ」などにも気を配りつつ、如何に美しく設えるかを考え詳細をつめていきます。落下防止という目的ひとつとっても、機能を満たしながらも機能を感じさせない、さりげない手すりをデザインするなどはよい例です。何気なく感じる空間であっても、そこには実にたくさんの凝縮された工夫があるのです。細部まで緻密に考えながらも、それを感じさせないデザイン。そこではじめて上質な空間が得られるのです。
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