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北欧13/タンペレ市立図書館

久しぶりに北欧ネタ。
気が向いた時に思い出したように北欧ネタを書いていますが、
時々「また北欧に行ったんだね」とか、
「随分長いこと行っていたね」とか言われ、
誤解を招いているようです(笑)。
久しぶりの北欧ネタは、タンペレ市立図書館から。
フィンランドの建築家、ピエティラの設計です。
雷鳥をモチーフにした斬新なデザインで、内部空間は有機的。
フィンランドと言えば、森と湖に覆われた豊かな自然、
そしてそこに住むサンタクロースとムーミン。
この図書館の地下はムーミン谷(ムーミン博物館)で、
世界中の旅行者は普通はそちらに行くようです。
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北欧12/トゥルク マッティ・サナクセンアホ

トゥルクにはブリュックマンの礼拝堂があり、
近郊にはアアルトのデビュー作、パイミオのサナトリウムがある。
しかし、私たちがこの街を訪れたかったのは、
数年前にできたばかりのある木造の礼拝堂を見たかったからだ。
その名前は、聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂。
マッティ・サナクセンアホという私たちと同世代の若い建築家の設計だ。
どちらの名前も日本人には難しくて覚えられない(笑)。
あまり知られていないが、「a+u」の2006年8月号で紹介されている。
トゥルクからさらにバスで30分ほどの辺境の地にあり、
バスの本数はわずかで、乗っている人もほとんどいない。
礼拝堂は松林の丘の上に立っていた。
銅板で覆われた外装はうつ伏せにした船のようでもあり、魚のようでもある。
躯体は松の集成材を曲げたリブで構成されており、室内の壁は無塗装の板張り。
経年変化で外装の銅板は緑青を吹き、室内の板は赤みを帯びてくることだろう。
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幻想的な北欧的な空間。
木造にも新たな可能性があることを痛感させられた。
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銅板で覆われた外装はうつ伏せにした船のようでもあり、魚のようでもある。
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祭壇側の外観。
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祭壇際の開口からの光が、祭壇壁を美しく照らす。
このガラスはハンヌ・コノラという作家の作品らしい。

北欧11/トゥルク ブリュックマンの礼拝堂

ストックホルムからの船は、朝8時頃、トゥルク港に到着。
午後にはタンペレへ移動する予定だったので、
急いでエリック・ブリュックマンが設計したキリスト復活の礼拝堂へ。
フィンランドには素晴らしい教会がたくさんある。
イタリア、スペインなどの教会とは違い、
比較的新しい自然と調和した現代建築が多い。
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北欧の建築は自然との調和が素晴らしい。
木立の向こう側に建築が見えてくるというのが北欧流(?)
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切妻屋根の塗壁。シンプルな家型の外観は普遍的。
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エントランスのアイアンワークの扉。
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正面が祭壇。側面から木漏れ日が入り込む。

北欧10/白夜の船旅 ヴァイキングライン

スウェーデンからフィンランンドまでは船で移動した。
ストックホルム―ヘルシンキは豪華客船が毎日定期運行されている。
シリヤラインとヴァイキングラインの2社があり、
特に、シリヤラインはかなり大きく豪華な船らしい。
私たちは、ヘルシンキではなくトゥルクという街に行きたかったので、
ヴァイキングラインの少しだけ小ぶりの船に乗ることにした。
夜8時にストックホルムを出港、トゥルクには朝7時半に到着。
天候はあまり良くなかったが、白夜の風景は素晴らしかった。
レストランやお店などもあり、なかなか快適な船旅だった。
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船の先端からたくさんの車が載せられていた。
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船後方部。とても大きな船です。
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夜だというのに昼のような風景。
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小さな島がたくさんあります。
その島々には数軒、場合によっては1軒の別荘(?)が・・・・・
つまり、自家用の船で移動しているということですね。

北欧09/ストックホルム ノルディック・ライト・ホテル

ストックホルム中央駅に隣接するノルディック・ライト・ホテルに泊まった。
俗にデザインホテルと言われるカテゴリーに属するホテルで、
ストックホルムにいくつかある中でここが代表格。
名前の通り、光にこだわったホテルで、
ロビーから客室まで涼しげな照明で演出されている。
ウェブの写真で見るとそれなりだが、実際はやや安っぽい印象を受けた。
北欧は夏と週末の割引があり、早期に予約すればさらにリーズナブル。
とは言うものの、やっぱり北欧の物価は高い!!
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フロント。サービスはなかなか良かった。
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暖炉のあるロビーの一角。
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朝食はこのカフェで。朝として、ちょっとムーディー過ぎかも(?)
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部屋からの眺め。

北欧08/ストックホルム 現代美術館

スペインの建築家、ラファエル・モネオ設計の現代美術館
中心街から少し離れた小さな島、シェップスホルメン島にあり、
対岸に古い街並みが拡がる水辺の風景が美しい。
隣接して元海軍の訓練所を改装した建築博物館がある。
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エントランスから見た外観
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レストランは水辺の風景が楽しめる。
天気が良かったので、テラス席でランチを食べました。
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物価の高い北欧にしては、比較的にリーズナブル。
味もなかなか良かったです。

北欧07/コンクリート型枠

北欧の大地はほとんどが森林と言っても過言ではない。
そのためかもしれないが、コンクリート型枠は日本のように合板ではなく、
製材された木がいたるところで使われているようだ。
見かけた工事現場では、支保工などもすべて木材が使用されていた。
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どこにでもある立体交差の高架下。
日本人の感覚からすると杉板型枠のようなちょっとリッチ(?)な素材感。

北欧06/ストックホルム エリックス・ゴンドーレン

地下鉄スラッセン駅上部のバスターミナルから立ち上がるエレベータ。
ビル屋上に連結されており、そのレベルでビルの裏の丘に連続している。
つまり、垂直方向の公共交通とも言える乗り物(?)で、
上りはわずかながらお金がかかり、下りはなぜかタダ。
上部には市内を一望できるレストランがある。
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屋上は展望台。その下の室内部分はレストラン。
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海を挟んだ旧市街からの風景。
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展望台から旧市街方面を望める。
残念ながら天気が悪くてイマイチだ。

北欧05/ストックホルム 地下鉄

ストックホルム市内のあちこちで岩盤を見かけた。
岩盤の上に都市が築かれているのだろうか?
地下鉄も岩盤をくり抜いてつくられれているように感じた。
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素晴らしいペインティングがされている駅があった。
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プラットフォームまで続いている。

北欧04/ストックホルム ガムラスタン

ストックホルム中央駅から南に少し歩くと旧市街地があります。
そこはガムラスタンという地区で、ヨーロッパによくある風景?
観光客でいっぱいですが、絵になる風景はむしろ人通りの少ない路地。
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人通りの少ない石畳の町並み。
日本人はこういう風景に弱いですね。
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幅60㎝しかない細い路地。
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見上げの風景。
設計している建物にはこういう照明を選びませんが、なかなかいいものです。