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野沢正光氏の自邸見学

JIA建築セミナーでは菊竹さんのスカイハウスや清家さんの自邸など、
これまでに数々の名作住宅の見学が企画されてきましたが、
今年は、その担当である僕のほぼ独断で(?)、
野沢正光さんと室伏次郎さんの自邸見学をお願いすることに。。。
今週は、野沢さんの自邸を拝見させていただきました。
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大木を取り囲むように配置されたOMソラーハウスとして有名な野沢邸。
ただ、僕が最も興味を持ったのはSI(サポートとインフィル)の考え方による、
つまり、取り替えない構造や外壁などのサポートと
自由に変更可能な家具や間仕切りなどのインフィルとに分離した、
ざっくりとした建築のつくり方です。
実際に中を拝見させていただくと、
野沢さんの理論と拘りがつまっていながらも、
そのざっくりとした雰囲気がとても心地の良く、
いろいろな気づきを与えてくれる住宅でした。
野沢さんによると、インフィルの変更はほとんどなく、
むしろ、実験的なことをいろいろしているサポート部分の変更が多く、
本来のSIの逆になってしまっているのだとか(笑)。
そんなちょっとおかしなお話も交えた、
いろいろ聞かせていただきました。。。。
野沢さん、お休みのところ、どうも有難うございました。

レネ・クラル氏の講演@東京理科大学

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東京理科大学の設計の授業中、エスキースの授業は早々に終え、、、、
デンマーク王立芸術アカデミーのレネ・クラス教授に講演していただきました。
すべて英語なのでどれだけ理解できたかはやや疑問ですが(笑)、
学生にとって海外の考え方や情報を知るのは良いことですね。
最近、理科大もこのようなレクチャーが随分増えましたね。。。。

杉坂智男氏の講演@JIA建築セミナー

日本建築家協会のJIA建築セミナーで、
「伝統の先にあるもの – 木造建築の未来」という視点で、
建築家の杉坂氏智男氏に講演をお願いして、司会を僕がつとめました。
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写真右が杉坂智男さん。
ところで、皆さんは杉坂智男という建築家をご存知でしょうか?
木造に詳しいベテランの建築家でも、
知らない方が多いのではないでしょうか?
実は、そういう僕も勉強不足で、
ごく最近、建築家の落合俊也さんに紹介していただき、
大変興味を持ったという感じです。。。。
華々しい作品性というより、一般的な木造住宅の設計手法を確立し、
コンクリートや鉄がもてはやされた時代も木造をつくり続けることで、
戦後の設計界を牽引してきた方です。
90歳を超えて今も現役。とても素晴らしいです。
ここ数年、レクチャーはすべてお断りということでしたが、
今回は特別におうけいただき、2時間を超える貴重な講演でした。
予想を遥かに超える人数で、会場は立ち見が出るほど超満員。。。
そして、2部は写真左の南雄三さんのレクチャー。
肩書きは建築技術評論家ですが、断熱・気密の分野で大変有名な方ですね。
杉坂さんと20年以上の付き合いとのことでの特別ゲスト。
今回は、杉坂さんの希望ということで事務所で行いましたが、
長時間のレクチャー後に、そのままそこで懇親会をさせていただきました。
そして、解散後、駅前のお店で南さんを囲んで、またまた建築談義(笑)。
皆さまに、僕の司会の講評をされながら、、、とても勉強になりました!
さらに南さんとは帰りの電車もご一緒して、とても楽しいお話ができました。
長時間にわたり、どうも有難うございました。

メタボリズムの名作・中銀カプセルを訪問

建築家・黒川紀章のメタボリズムの代表作、中銀カプセル。
半世紀以上経った今でも、建築界に大きな影響を与える名作です。
何度も建て替えの話は出るものの、運良く(?)現在も健在。
ここの住人のいしまるあきこさんのオフィスに、
スタッフとインターンシップの学生と一緒に訪問。
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カプセルを積み重ねたような特徴的な外観。
新橋の首都高速沿いに建つこの建物、
建築に興味がなくてもこの外観はご存知の方は多いはず。
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いしまるさんの解説を興味深く聞き入いる学生たち。
この部屋は使い勝手の良いように事務所仕様に改装されているので、
小さいながらも今でもとても快適に過ごせそうな印象を持ちました。
建替派と保存派にわかれているのようですが、建築史上重要なこの建築、
黒川紀章の当初のコンセプト通り新陳代謝をしながら、
長くこの地にあり続けて欲しいと思います。
冷房のきいた快適ないしまるさんの部屋でしばしくつろいだ後、
いしまるさんのお知り合いの方の竣工時のままの部屋も見れるということで、
早速、そちらへ。
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こちらがほぼ竣工時のままのオリジナルのお部屋です。
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可動の机や、今は故障して使えない全館空調の吹き出し口も昔のまま。
全館空調がない今となっては冷房もなく、TVは中を入れ替えるなど、
オリジナルへのかなりのこがわりがあるようで、
おかげさまで、半世紀たった今、拝見させていただけることに感激です。
大変貴重な体験をさせていただき、本当にどうも有難うございました。
その後、銀座三越で食べ物の買い出しをして、事務所に戻って暑気払い。
スタッフ、学生が最近行ったところの写真を持ち寄りスライド上映会。
中銀カプセルの流れで原邸や熊野神社長床やさざえ堂といった名建築をはじめ、
HOUSE VISION、青森のねぶた祭など、新旧さまざまなものがあって、
とても楽しいひとときでした。
カメラを横に置いたまま、話し込んでしまって、、、、
写真を撮りそびれてしまいました(笑)。それが残念。

茶室をめでる

東京屈指の高級住宅街に都心とは思えない緑豊かな日本庭園。
京都から移築されたお茶室のある素晴らしい敷地のプロジェクトが始まりました。
歴史の重みのあるそれらを保存しながら、
敷地全体をどのような新たな形に変えるべきか考えねばならない、
難しくも、やりがいのあるものです。
まずは水澤工務店さんと一緒に現地調査に。
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目利きの水澤さんは、一目見てこれは貴重なものだと、、、、
新たな計画に取り込む際には、一度きれいに解体した後、
極力同じ状態に戻すべきとの見解も踏まえ、
今後、敷地全体の配置計画そして建物設計を進めていきます。
このプロジェクト、とても楽しくなりそうです。

川口衛先生の講義@代々木体育館

建築家協会主催の僕が実行委員を務めるJIA建築セミナー。
本年度の実行委員長は日建設計の山梨さん。
第一回目は構造設計界の重鎮、川口衛先生に代々木体育館について
2時間にもわたる充実したレクチャーをしていただき、
そして、日を変えて現地に見学に行きました。
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現地でもさらにこと細かく詳細をご説明していただきました。
この場所が第一体育館の特徴が現れているアングルだと川口先生。
中はあいにく設営中で撮影不可でしたが、ご案内していただきました。
その後、第二体育館の中へ。
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こちらに入ったのは、僕は今回がはじめて。
第一体育館は二巴、第二体育館は一巴と外観は似ていますが、
構造形式は前者はワイヤー、後者は鋼管と全く異なります。
第一に比べると第二は小じまんりしていますが、こちらも実に美しいです!
代々木体育館は改めて不朽の名作であることを痛感しました。
今後、これを超えるものは生まれるのでしょうか?
世界一美しいこの体育館。世界遺産登録を熱望します!

「弦巻の家」一年検査

弦巻の家の一年検査に行ってきました。
特に大きな不具合もなく、快適に過ごされているご様子で何よりです。
その後、工務店の方々と一緒に夕食をご馳走になりました。
家庭菜園での採れたての野菜を使ったお料理と美味しいお酒をいただきました。
宴たけなわの頃、現場監督の江口さんが三味線をやっているという話で盛り上がり、
実は?いつでも練習できるように持っている三味線を、車から持って来ていただき、
急遽、ミニ演奏会。。。。
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江口さんの横にいるのは、この家にやってきたばかりの文鳥ピッピ。
横で三味線を静かに聴いています。
設計させていただいた住宅でこのような楽しいひと時を過ごさせていただくのは、
本当に嬉しく設計者の醍醐味です。どうも有り難うございました。

MIYAKE ISSEY展@国立新美術館

国立新美術館で行われているMIYAKE ISSEY展に行ってきました。
最後の休日ということもあってか、長蛇の列の超満員でした。
MIYAKE ISSEYは僕の好きなブランドの一つですが、
来ている人の服装を見ると、特にそういう人ばかりではなさそうでした。。。
三宅一生はファッションという分野を超えて、
デザイナーやものづくりの現場にいる人にとっては、
多くの刺激を与えてくれる存在であることは確かですね。
日本の伝統技術や最先端の技術を使ったオリジナルな衣服。
フォルムも勿論素晴らしいですが、その表層的な部分以上に、
アート、そして文化や産業までも統合したデザインだからこそ、
世界中の多くの人から共感を得られるのでしょう。
まさに、建築のデザインにも通じるところがあります。
ということで会場を見渡すと、やっぱり、、、、
知り合いの建築家や大学の教え子がチラホラ(笑)。
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エントランス階の頭上に吊るされたインスタレーション。
13日(月)までやっています。必見です!

谷根千散歩

今、流行の「谷根千(やねせん)」。
以前から谷中、根津、千駄木の持つ独特の雰囲気は、
一部の人たちにはとても人気でしたが、
最近のTVや雑誌などの昭和のレトロブームで大人気ですね。
理科大の次の設計課題は、谷中のシェアハウスということで、、、、
5、6年ぶりに谷根千散策です。
若者や外国人が多くて驚きました。すっかり観光地ですね。
あまり俗っぽくならないことを願うのみです。。。
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こちらは、以前から行きたかった朝倉彫塑館
敷地全体は国名勝に指定されており、建物は国有形文化財に登録されています。
内部は残念ながら撮影できないので、、、
屋上から中庭、谷中墓地、そして遠くにスカイツリー。
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屋上庭園の花、そして銅像越しに見えるビル群。
これらの写真では、この建物の良さは全く表現できないのが残念。
是非、谷根千散策の際には立ち寄ると良いですよ。

鎌倉の古民家再生

建築家の大沢匠さんに、古民家再生の現場を拝見させていただきました。
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こちらは岡山の古民家を解体して鎌倉に移築中の現場です。
釘を使わない組み手は芸術品。
この状態を拝見しているだけで、この現場の大変さが伝わってきました。
そして、近くの大沢さんの事務所も見学させていただきました。
そちらも新潟県の湯沢から移築した酒蔵を移築した集合住宅で、
膨大な困難をひとつひとつクリアしてつくり上げた執念に頭が下がりました。
どうも有難うございました。