• Archive

「松濤の家2」「松濤の茶室」足場解体

IMG_3188-s.jpg
「松濤の茶室」仮囲いがとれました!
IMG_3170-s.jpg
そして、本宅「松濤の家2」の足場も外れました!
茶室はリビングからこのように見えます。
IMG_3204-s.jpg
造園設計の戸田さんが職人さんに、石組みの指示を出しているところ。
竣工に向けてラストスパートです。

「松濤の茶室」差石と犬走り

IMG_3057-s-2.jpg
「松濤の茶室」はいよいよ竣工に近づいてまいりました。
束石の横に差石(伊勢吾郎太石)をこのように並べていきます。
IMG_3058-s-2.jpg
解体時に番号をふってあったので、それを参考に並べていきます。
IMG_3053-s-2.jpg
そして、このような感じなりました。続いて、手前の犬走り。
IMG_3104-s.jpg
犬走りも伊勢吾郎太石です。流石にこちらは、現状に合わせて再配置しているとのこと。歪な石を並べているのですが、外側はガイドに沿って比較的に直線的な石を並べているので、綺麗なラインが出ていますね。角もきちんと角ばっています。
IMG_3111-s.jpg
水平ラインもこのように測りながら石をセットしているから、ピシッとするのですね。ところで、再配置する際に元の石だけで同じ範囲を埋めつくすのは流石に難しいのでは?と思い、職人さんに訪ねると、やはり似た石をいくつか持ち込んでいるとのこと。ですよね・・・・(笑)。
IMG_3090-s.jpg
歪な大きな靴脱ぎ石の周りも綺麗に敷き詰められています。石と石の隙間にモルタルを丁寧に詰めているところ。本来ここは土足で歩き回るところですが、こんな手仕事を見ていると雑巾掛けしたくなりますね。。。

「松濤の茶室」天井の仕上げ

「松濤の茶室」は、いよいよ天井の工事です。

IMG_1444-s.jpg

茶室4畳半、水屋2畳の小さな空間ですが、天井仕上げをいろいろ変えています。
茶室メインの天井は竿縁天井。竿縁は真竹で化粧板は杉の挽板です。
IMG_1066-s.jpg
短手方向の板のつなぎはこのようになっています。
IMG_1065-s.jpg
長手方向にはこのように胡麻割竹を入れています。手の込んだ天井です。
IMG_1526-s.jpg
茶室天井の一部は貴人口の庇を室内に貫入させ、屋根裏の構成を見せた掛込天井となっています。
IMG_1529-s.jpg
化粧板は杉柾、垂木はコブシ、間垂木と小舞は女竹です。
IMG_1446-s.jpg
床の間の天井は杉の鏡板。
IMG_1447-s.jpg
水屋竿縁天井の化粧板は屋久杉の挽板です。
そして、竿縁は磨き丸太で、廻り縁は錆び丸太です。
IMG_1595-s.jpg
流しの上は杉挽板の網代天井。
IMG_1053-s.jpg
玄関は虎竹の垂木の蒲芯漆喰押えの掛込天井です。
ガマの上から漆喰を塗ったあまり見かけない仕上げです。
来週からはいよいよ左官工事。竣工が楽しみです。

「松濤の茶室」屋根工事

IMG_0836-s.jpg
「松濤の茶室」ようやく屋根らしくなってきました。
このあたりの板材は以前のものを洗ったものです。
IMG_0834-s.jpg
下から見るとこのような感じになっています。
二本抱き合わせの女竹は傷んでいたので、新しいものに取り替えています。
IMG_0837-s.jpg
建物の坪単価を算出する際の坪数は色々なものがありますが、
茶室の場合は建物内部に加えて庇や軒も含めた軒坪で計算することが多いです。
この作業を見ていると、室外も室内と同様に扱うのは当然ですね。

現場のハシゴ

大学に週2で教えに行っていると、
必然的に現場をハシゴすることになってしまいます。
IMG_0651-s.jpg
こちらは「松濤の家2」の現場定例。
大きな梅の木を眺めながらの打ち合わせ。
とっても贅沢!爽やかな風が流れています。。。
IMG_0668-s.jpg
こちらは「松濤の茶室」の現場。ヒノキの丸太がずらりと並べています。
倉庫保管中に歪みが生じているので、全ての丸太の微調整が必要です。
風雨に晒された外側を一見磨き丸太に見えるのですが、よく見ると錆丸太。
ということで、痛んだ手前の一本は錆丸太を新調してます。
IMG_0670-s.jpg
手前が新調した檜の錆丸太。
形が違う一本一本の丸太を調整するのですからかなり大変ですね。
そして、次は「高円寺の家」の現場へ。
IMG_0696-s.jpg
3階建ての鉄筋コンクリート造。
コンクリートの打設、ようやく全て終わりました。
IMG_0687-s.jpg
外壁の仕上がりのチェックです。補修する箇所を確認しているところ。
IMG_0682-s.jpg
スラブの支保工はまだ残っていますが、来週全て取り外せます。
綺麗な光が入っていますね。なかなか良さそう。
IMG_0697-s.jpg
こちらは、コンクリートのコタタキ仕上げの見本です。
真ん中にすることにしました。

紅白の梅と茶室

松濤の家の茶室解体が来月はじまるということで、
記録写真を撮りにいくことに。
s-IMG_3591-i.jpg
紅梅の向こう側に見えるのが解体する茶室。
手前の白梅より紅梅は咲く時期が遅いので、
紅白の梅が同時に咲いているタイミングをねらうのは難しく、
白梅は少し散り気味ですね。
s-IMG_3560-i.jpg
この茶室は京都から半世紀ほど前に移築したものですが、
明るく、現代人にも使い勝手が良さそう。
s-IMG_3509-i.jpg
障子を開けると白梅が見えるようになっています。
勿論、移築後も梅が見えるように配置する予定。

茶室の実測調査

s-DSC04073.jpg
日本庭園をできるだけ保存しながら住宅を建て直すこちらのプロジェクト。
京都から移築されたこちらの茶室は、
若干、補修はするものの敷地内で移築することに。
解体前に水澤工務店による実測調査が始まりました。
とても難しいプロジェクトですが、少しずつ前に進んでいます。

茶室をめでる

東京屈指の高級住宅街に都心とは思えない緑豊かな日本庭園。
京都から移築されたお茶室のある素晴らしい敷地のプロジェクトが始まりました。
歴史の重みのあるそれらを保存しながら、
敷地全体をどのような新たな形に変えるべきか考えねばならない、
難しくも、やりがいのあるものです。
まずは水澤工務店さんと一緒に現地調査に。
s-DSC03246a.jpg
目利きの水澤さんは、一目見てこれは貴重なものだと、、、、
新たな計画に取り込む際には、一度きれいに解体した後、
極力同じ状態に戻すべきとの見解も踏まえ、
今後、敷地全体の配置計画そして建物設計を進めていきます。
このプロジェクト、とても楽しくなりそうです。