• Archive

「岡崎の家」「八ヶ岳の家」ダブル受賞

MDSが設計監理をした「岡崎の家「八ヶ岳の山荘」の2作品が、
アイカの賞を受賞し、表彰式に行ってきました。
RIMG4499.jpg
審査員長の飯島直樹氏の講評のご挨拶で、
「岡崎の家」は一等(最優秀賞)にするかをかなり悩まれたとのことでした。
残念ではありますが、その言葉が聞けただけで嬉しいですね。

日本大学卒業設計審査会

日大の卒業設計の講評会に行ってきました。
日大は教えに行きはじめて7年になりますが、
ここ数年、講評会を欠席していたので久しぶりの出席。
DSC03065-s.jpg
1次審査は大きな会場に展示された約70人の作品から、
教授と非常勤講師をあわせた約30人の審査員が各8作品選び、
5人以上から選ばれた16作品が2次審査に進みました。
公開審査は一人ひとりプレゼンテーションと質疑応答を行いますが、
講評する時間が短く、ややストレス・・・
DSC03071-s.jpg
こちらが一等の作品。2等とはわずか1点差でした。。。
一人の審査委員6点持ちなのですが、
僕が1等に4点入れ、2等の作品に1点入れました。
つまりそれぞれ3点、2点の配点をしていたら、
順位は入れ替わっていたということですね。
木材の出荷前、木を乾燥させる時期に、
その積み方を工夫して建築として使用するという提案。
なかなか良い着眼点だと思いました。
ところで、講評会の後の懇親会で、何人かの学生から、
「なぜ自分が評価されなかったのか?」
あるいは、「なぜ一票入れてくれたのか?」などの質問をさせれましたが、
僕の中でも評価軸をどこにするかで入れるもが変わります。
勿論、きちんと評価に対するコメントはできますが、
あまり順位などは気にしないで欲しいと思います。
大学によっても評価軸は変わりますので・・・
今回悔しいと思った人は、これに懲りずに頑張って欲しいと思います。
実際の建築もこのような点数では評価できませんからね。。。

東京理科大学卒業設計審査会

東京理科大学卒業設計の審査会に行ってきました。
今年の印象として、表層的な流行りを追ったデザインは少ない一方、
完成度の高い圧倒的なものがなかったように思います。
1等は日本人でしたが、2等はブルガリア人、3等中国人と、
留学生に押され気味。。。
日本人の学生諸君、もう少し頑張りましょう!
DSC03048-s.jpg
あまり良い写真ではないですが・・・
こちらがブルガリアの留学生のプレゼンテーション風景。
Mayaを使って風の外力から生み出された形態とのこと。
今の学生は卒業設計レベルでコンピュータを駆使して、
アルゴリズムによる新しいデザインの可能性を模索しています。
彼らが活躍するであろう20年後、30年後、
どんな建築をつくっているんでしょうね。

代々木体育館を川口衛さんに案内していただきました

丹下健三氏の代表作、代々木体育館は構造抜きでは語れません。
幸いにもこの建物の構造担当をされた川口衛さんに、
解説と案内をしていただきました。
DSC02981-s.jpg
メインケーブルがこの建築の重要な要素になっていることは、
建築関係者でなくても理解にたやすいと思います。
メインケーブルから建物外周のコンクリートに、
ワイヤーで吊られたいわゆるケーブルネットと誤解されがちですが、
実はそこは鉄骨。
鉄骨にしたのは丹下さんが求める曲線に近づけたかったから、
とも言われていますが、実はそこに構造的な合理性があるとのこと。
長〜い専門的な話になるので、ここでは省略。
DSC02994-s.jpg
メインケーブルはワイヤーロープ37本からできています。
DSC03041-s.jpg
二つ巴に似た平面を作り出す入り口部分。
ところで、このメインケーブルの先端は、
どうなっているかご存知ですか?
DSC02989-s.jpg
37本の直径52mmのワイヤーロープに分かれて、
コンクリートに緊結されています。
ここは普段は見れませんが、特別に見せて頂きました。
DSC03038-2-s.jpg
構造設計者の川口衛さんに案内して頂きました。
岡本太郎の太陽の塔で有名な大阪万博お祭り広場も設計された方。
DSC03020-s.jpg
二本のメインケーブルの間は採光、照明で使われています。
DSC03024-s.jpg
美しい曲面ですね。20世紀の日本が世界に誇る名作です。

フィールド・トリップ

スタッフと一緒に伊豆に行ってきました。
DSC02789-s.jpg
まず、「東山旧岸邸」を見学。
現代数寄屋の巨匠、吉田五十八が設計した元首相岸信介の邸宅です。
DSC02809-s.jpg
そして、岸邸のすぐ近くの「とらや工房」でお茶。
DSC02858-s.jpg
昼食後、伊豆韮山の「江川邸」を見学。
この建物はおよそ850年前の1160年代に建てられた国の重要文化財ですが、
幕末から明治維新にかけては韮山塾としての顔を持ち、
佐久間象山、井上馨、大山巖など層々たるメンバーが出入りしてたそうです。
大屋根の豪壮な架構が圧巻です。
やはり、時を超えて現存する建物にはオーラがあります。
 
DSC02870-s.jpg
その後いくつか立ち寄り、
最後は内藤廣氏の設計した「倫理研究所 富士高原研修所」へ。
DSC02886-s.jpg
こちらは大ホール。木の架構が美しいですね。
スタッフが企画したフィールド・トリップでした。

白銀のニセコ

SIRIUSの戸恒さんに誘われ、北海道のニセコに行ってきました。
戸恒家はスノボですが、僕らはスキー。
久しぶりの本格的なスキーです。
僕は学生時代はずっとインストラクターをやっていたので、
それなりに自信があったのですが・・・
滑り方がやや旧式になっている感じです。。。
僕の同世代にはスキーに自信のある方が多いと思いますが、
しばらくやってない方、お子さんと緩斜面ばかりを滑っている方、
滑り方が変わっているのをご存知ですか?
要注意ですよ(汗)。
SAJの検定種目からウェーデルンは削除されています。。。。
古い滑り方と言っても、基本は同じような気がします。
カービングスキーでも全く問題なくどこでも滑れるんですけどね。
DSC02737-2.jpg
ニセコは言うまでもなく、世界トップクラスのパウダースノー。
それを求めて外国人がたくさんきています。
日本人が3割くらいのような印象で、外国人は欧米人が多く、
残りは中国人と韓国人でしょうか。。。
東京よりも北海道の山奥の方がインターナショナルですね。
DSC02693-2s.jpg
宿泊はアンヌプリのデレンデ目の前のノーザンリゾート・アンヌプリ。
こじんまりした感じの良いホテルです。
DSC02702-s.jpg
客室、バー、ライブラリースペースなど、くつろげる空間でした。
来年は富良野かな。。。

「金王八幡宮」初詣

事務所全員で初詣に行ってきました。
DSC00133.jpg
MDSの事務所のある南青山5丁目の氏神様は金王八幡宮。
氏神様は神社本庁(03-3379-8211)に電話すると、
すぐに教えてもらえます。
しかしながら、青山に移転した最初の年である昨年は熊野神社へ・・・
熊野神社は植林、樹林の神様として、
建築関係者に敬神の念を受けているそうなので、
結果的にはおかしなことではなかったようですが・・・(汗)

明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
今回も横浜みなとみらいホールの
「ジルヴェスターコンサート」で年越しをしました。
ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」でカウントダウン、
新年になってストラヴィンスキーの「春の祭典」 と、
グノーのアヴェ・マリアで閉幕。
ところでこのパイプオルガン、パイプは何本あるかご存知ですか?
DSC02606-s.jpg
なんと4623本もあるそうです。
見えない裏側にも細いものや四角いものなど、
色々な種類のパイプがあるのだそうです。
だからこそ重厚で深みのある音になるんですね。
パイプオルガンの低音が心に響きました。
正月は葉山にドライブ。
DSC02618-s.jpg
逗子の高級住宅地、披露山住宅の近くの大崎公園からの眺め。
相模湾越しに、伊豆半島、富士山が見えるはずでしたが・・・
残念ながら見えたのは、逗子マリーナと江ノ島だけ。
MDSは1月7日までお休みとさせていただいております。
8日から平常業務となります。

essential EAMES

essential EAMES」に行って来ました。
事務所にもイームズの椅子をいくつか置いています。
以前、ロスのイームズの自邸に も行きましたが、
二人の魅力がいっぱい詰まった住宅でした。
DSC02567-s.jpg
個人的には新たな発見はなかったですが、
イームズを知らない人にお勧め。そんな人はいないですね。(笑)
新宿OZONEで1月15日までやってます。

「ホテルオークラ」のメインロビー

仕事で近くまで出掛けた帰りに、ホテルオークラに立ち寄りました。
言うまでもなく日本を代表する老舗ホテルです。
谷口吉郎氏のデザインしたメインロビーは気品と風格のある日本的な空間で、
今でも日本において不動の地位を守っています。
DSC02078-s.jpg
明るい外部から屋内に入ると
エントランスは暗く、奥のロビーは明るく、
逆光でシルエットが際立ちます。
DSC02073-s.jpg
天井高が低く抑えられたエントランスを進むと、
吹抜けの天井の高いロビー空間となります。
明るい空間ですが、逆光なのでしばらく人影しか見えません。
DSC02071-s.jpg
窓の下段には緑が見えます。
上段には美しい木格子、中段からは和紙を通して淡い光が差し込みます。
長大作がデザインしたゆったりとした椅子に座ると、とても落ち着きます。
時代とともにリニューアルを余儀なくされる商業施設でありながら、
このメインロビーは時代を越えた日本の上質空間です。
DSC02072-s.jpg
照明も天井の高さと広さを生かした素晴らしいデザイン。