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阿部勤さんの自邸

JIA建築セミナーの実行員の特典のひとつに、
普段見れないところを自ら企画し、
受講生に混じって見学できることがあります。
以前から是非見てみたかった住宅のひとつに、
建築家、阿部勤さんの自邸があります。
ということで、阿部さんにお願いしたところ、
ご厚意で自邸にてパーティをしていただけることになりました。
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住宅街に突如森が現れ・・・そこが阿部さんの自邸です。
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角に一本の木を植え、建物を45度ふった佇まい。
この一本の木が街のランドマークとして大きく貢献しています。
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こちらはエントランスまわり。
四角形の外形にもうひとつ四角形が入った単純なプランですが、
そのまわりがエントランスやキッチン、ダイニングなど、
外周部に様々な空間が配置されています。
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1階と2階をつなぐ階段や吹き抜けも外周部にあり、
2階はデイベッドや机などが置かれた場が展開しています。
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2階中央の四角形の部屋は周りより少しだけ高くなっています。
たったこれだけの操作で、実に多様な空間が生まれています。
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センターのスペースから下を覗き込んだところ。
置かれているものひとつひとつが空間を豊かにしています。
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2階デイベッドからダイニングを見降ろしたところ。
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今では一般的に使われているペニンシュラキッチンという名前は、
実はこのキッチンが発祥の地。島状の形をしたキッチンは
既にアイランドキッチンと呼ばれていたそうですが、
そこからヒントを得て、 この半島状の形をしたキッチンに
阿部さんが命名したのが始まりだそうです。
全く知らずに使わせていただいておりました・・・・
その有名なキッチンでみんなで食事の準備。
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庭では火起こし。
ドライヤー(笑)で、一気に火を起こします。
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阿部さんがダッチオーブンにてきぱきと鶏を詰め込みます。
手慣れた手付きでとてもかっこいい・・・
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家に生ハムを固定するものがあるとは・・・・・
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まだ明るい時間から始めて夜遅くまで阿部邸に滞在させていただき、
建築の素晴らしさはもちろん、阿部さんのもてなし、
さらには阿部さんの人生そのものに感動しました。
僕の建築観に大きく影響を与えた有意義な一日でした。

山本理顕さんの自邸

JIA建築セミナーの企画で、
山本理顕さんの住宅2件を拝見させて頂きました。
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まずは山本理顕さんの自邸です。
私たちが学生の頃、みんながよくこのフォルムを
真似していたのを懐かしく思います。
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建物の階段を上がって玄関の扉を開けるとまた外部階段。
その階段を更に上がっていきます。
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階段は屋上まで続いています。
屋上は見晴らしが良く、晴れると気持ちいいでしょうね。
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リビング、ダイニングは元々床にレベル差があったのですが、
住みながら変更していると説明を受けているところ。
奥の角が山本理顕さん、その左に実行員長の工藤和美さん、
右に阿部勤さんで、一緒に見学させていただきました。
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そしてstudio stepsへ。その名の通り、家と言うより大階段。
階段の裏側にプライベート空間、表側は街にオープンになっています。
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この階段を利用してコンサートや講演にも使われています。
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ということで、山本理顕さんに講演していただきました。
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講演風景。テーマは「地域社会圏」。大階段にはたくさん座れます。
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講演が終わった時には、外はすっかり真っ暗。
時代を超えて住み続けられる住宅のオーラが、
街に異彩を放っています。

「仙台坂の家」お宅訪問

今春竣工した「仙台坂の家」に久しぶりに行って来ました。
準防火地域の木造3階建ての梁現わしは、
建築基準法的には難しいのですが、クライアントの希望通り、
合法的に梁現わしの空間を実現させました。
木造の大きな空間に柱を一本だけ落とした柱と梁をデザインです。
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敷地は東側に接道し、密集した住宅地域。
奥の南西と北西の角から採光を確保しています。
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南西の角は建築面積調整のため斜めにカットし、
お隣の木々を借景させていただいています。
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夜になるとこのような感じになります。
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北東はプライバシーを確保しながら採光をとるため、
植栽が楽しめるに光庭を設けています。
オーダーでつくったステンレスキッチンとダイニングテーブルを連続させ、
コンパクトながらも使いやすい空間となっています。

軽井沢のログキャビン

とてもお世話になっている木材会社さんに、
軽井沢のログキャビンにご招待していただきました。
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外観はシンプルな切妻、高く堂々とした佇まい。
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ログハウスと言っても様々なものがありますが、
一段一段が大きく不揃いなハンドカットの丸太材が積まれています。
丸太材の個性を活かし切った迫力ある構法。
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ログ材の自重や乾燥収縮によりログ材一本一本が沈下するので、
ボルトで締めて調整します。写真はログ材交差部分の調整ボルト。
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室内も不揃いの丸太が迫力満点。
心安らぐひと時を過ごさせていただきました。
ログハウスは木の香りで充満しており、服にも香りがうつるため、
東京に戻ってもしばらくその余韻が楽しめました。

「長谷木記念幹」

一般非公開の「長谷木記念幹」を特別に拝見させて頂きました。
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建物は内井昭蔵氏の設計ですが、中心に据えられた「心の木」が主役です。
地面から天空へ向かって立ち上がる、森の中の大樹の印象です。
柱ではありません。
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北米の樹齢600年のダグラス・ファーの大木。
乾燥によるひび割れが渦を巻いて天に伸びています。
北半球と南半球では渦を巻く方向が違うそうです。
「心の木」は「最後の木挽き」と言われる林以一氏により
八角形に挽かれています。
挽かれた八面全てに美しい虎目があらわれるのは、
芯が真ん中にあり真っ直ぐに育った木のなせる業。
並外れに良い環境で育った証拠とのことですが、
その環境が600年も維持されていたという事実も驚きです。
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新木場の運河が眺めながら、記念幹の隣で昼食をご馳走になりました。
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時間を忘れてすっかり長居してしました。
新木場の夕暮れを背景にした「長谷木記念幹」。

映画「ル・コルビュジェの家」

映画「ル・コルビジェの家」を観てきました。
20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエが、
南米に唯一設計した「クルチェット邸」。
普段は資料館として公開されているようですが、
日本からするとアルゼンチンは地球の裏側なので、
なかなか実際に見に行くことはできません。
ということで、動画で「クルチェット邸」を見るのが目的でしたが、
ストーリーもなかなか良く、やや考えさせられる映画でした。
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東京大学・歴本研究室を訪問

僕が実行委員を務めるJIAセミナーで、
東京大学駒場リサーチキャンパスの歴本研究室に行ってきました。
「人間が取り巻く新しい環境」ということで、
拡張現実(AR)の最先端を切り開く研究室を訪問し、
一線で活躍する歴本教授のお話を聞きしました。
その後、実際にその技術を体感させていただきました。
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4つのプロペラのついたこちらの物体が、
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人の動きにあわせて動くところを体感。
未知なる世界が広がっていました。感激!

「八ヶ岳の山荘」 HPにアップしました!

八ヶ岳の山荘」の写真が出来上がりました。
抜粋した写真をHPにアップしましたのでご覧になって下さい。
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真夏の暑い日差しを庇がカットしています。
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こちらは玄関廻り。
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こちらは2階の寝室。
外観と空間構成は個性的でありながら、落ちついた上質な空間になりました。
詳しくは、HPをご覧ください。

「柳宗悦自邸」を見学

柳宗悦の自邸の見学に行ってきました。
バタフライチェアなどで有名な柳宗理のお父さんが柳宗悦ですが、
その親子が住んでいた住宅です。
今回の見学はJIAセミナーの企画ということで、
特別に許可をいただき内部も撮影させていただきました。
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柳宗悦は「民藝の父」と呼ばれる方。詳しくは日本民藝館のHPをご覧ください。
こちらの建物が本館で、その向かいにあるのが西館。
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この西館が柳宗悦の自邸です。
栃木県から移築した石屋根の長屋門と、それに付設した母屋からなっています。
1935年に完成、母屋の設計は柳宗悦。
72歳に亡くなられてしばらく空家になっていたものを修復して、
月に数回、一般公開されるようになりました。
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屋根は大谷石!
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こちらがダイニングで、隣に和室があります。
板の間より少し高いところに和室があるというスタイルは、
現在のマンションでは一般的ですが、当時として画期的だったようです。
ここで、館長さんに講義をして頂き、その後は各々自由に見学。
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修復で苦労したのが、照明器具。
昔は一般的だったこちらの照明器具は、現存するものがほとんどなく、
既製品の丸いガラスの照明器具を切り取って作ったそうです。
当然、その作業は難しく、ガラスが割れずにできたのは10個中2個。
家全体にたくさんこの照明器具あったので・・・・。
いろいろと修復の苦労話が聞けて面白かったです。
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2階には子供部屋が二つあり、その片方が柳宗理が育った部屋。
ベッド越しに襖で二つの部屋がつながっています。
※ 日本建築協会(JIA)主催のJIAセミナーの実行委員をやっています。
JIAセミナーの詳細は コチラ をご覧ください。

BBQ@向陽ロッジアハウス

今年の「住宅建築賞」受賞メンバーでBBQをしました。
主催者は金賞を受賞したコンノチエさんで、
場所は受賞作品の向陽ロッジアハウス。
授賞式の後の飲み会で仲が良くなり、このようなことに。。。
審査員長の塚本さんも交えて、建築以外の話で盛り上がり(笑)、
あっという間に時間が流れたとても楽しいひと時でした。
つまり、それは良い空間であるという証ですね。
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夜のBBQの写真は酔っていたせいか、全部手ぶれで・・・・
庭と室内の不思議な関係の家でした。