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大学は夏休み

今年は理科大と日大の2年生の設計製図を、通年で担当しています。
週2日抜けるのは結構厳しいですが、希望に満ちたやる気のある学生からは、
若いエネルギーを貰っているように思います。
大学の建築学科の設計製図の授業は、2年生ぐらいから始まることが多く、
1年に4課題出題され、学生が考えてきた案について、
個別またはグループでコメントするという形式が一般的です。
その他に、僕は個別指導の前に30分くらい小話をするのですが、
その内容は、学生のうちにやっておくべきと思っていることや、
業務における設計と学校の課題における設計では若干異なること、
大切にすべき点も少し違うといったこと等々。
今年は両大学で2年生の第二課題を出題することとなり、
MDSで設計した「荻窪の家」の敷地において、
「20年後の私の家」という課題を出しました。
およそ350人が考えるといろんな案が出るもので、
中には2年生とは思えない案もありました。
日大の学生が理科大の講評会にも参加し、その後の懇親会で、
同じ課題を見せ合うなどの交流もあり、有意義なものだったと思います。
気がつくと7月末。学校もようやく夏休み。
とは言っても、学校の夏休み中はオープンデスクというものがあって、
今年は2名の学生が実務体験をするため事務所に来ます。
毎年、学生から多数希望がありますが、
仕事、スタッフとのバランスもあり、あまり多く受け入れできません。
学生諸君!夏休み以外は大歓迎ですので・・・・
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こちらは、日大の第一課題の全体発表風景の写真。
僕が設計指導を担当した学生が全体で一位になりました。
第二課題も一番でした。おめでとうございます。
学生自身の評価ですが、なんとなくこちらもうれしくなります。

東日本大震災「たまらん坂の家」で

東日本大震災で被災された方々、関係者の方々におかれましては、
心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早い復旧をお祈りいたします。
震災後、これまで当事務所が手掛けた全ての建主さまにご連絡し、
建物に問題のないことを確認致しました。
問題がなかったことを確認できた一方で、
私たちの責任の重さを改めて痛感し、
今後も建主の財産を守るということは勿論、
社会資本として建築、そして街をどのようにつくっていくべきかを、
真剣に考えていかねばならないと思いました。
震災当日は「玉川上水の家」、「たまらん坂の家」の竣工後検査で、
私たちは事務所を空けておりました。
「たまらん坂の家」のある多摩東部は震度5弱とのことのようなので、
東京都心の震度5強よりはやや揺れが小さかったのかもしれません。
尋常ではない揺れであると感じてはいたものの、そのまま検査を続け、
工務店さんはシーリングなどの手直しを行い、帰宅の途につきました。
JRが終日運休との発表があったので、私たちは歩いて都心に向かい、
幸いにも2、30分ほどでタクシーをつかまえることができました。
都心方面へは帰れない家族を迎えに行く車で渋滞し、
普段であれば1時間もかからない距離で、3時間半ほどかかりましたが、
とても恵まれた状況だったと思います。
環七より内側に入ったあたりから外側に向かって歩く人が増え始め、
山手線、明治通りと都心に近づくにつれ、その数が徐々に増し、
都心部の混乱した状況がようやくわかってきました。
事務所に戻った時には、既にスタッフにより
棚から落下した本や模型が元に戻されていたので、
正確な被害状況はわかりませんが、
私たちが受けたダメージは比較的少ないように感じました。
節電および計画停電による交通機関のダイヤの乱れや、
協力事務所、工務店、メーカーとの連絡が取りにくいことが、
やや通常通りとは言えない状況ですが、
極めて恵まれた状況であることには間違いありません。
ただニュースを観て、節電、募金を行うだけではなく、
建築家として今、何をすべきかをよく考え、
社会に対して責任ある行動をしていきたいと思っております。

事務所、移転しました!

3月1日から事務所を南青山に移転致しました。
青山通りから骨董通りを曲がってすぐのところで、
最寄駅の表参道から徒歩5分ぐらいです。
渋谷駅、原宿駅からですと歩いて約20分。
是非、近くにお越しの際はお立ち寄りください。
住所はこちら→東京都港区南青山5-4-35

大晦日とお正月

昨年の大晦日は毎年・・・ではないですが、
恒例のジルベスターコンサートで年越しでした。
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今回の座席は、なんとオーケストラの真横。
音響環境としては完璧ではないのでしょうが、
演奏者の様子が間近で見られ、
躍動感の伝わってくる目にも楽しい席です。
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オーケストラの背後にも座席があります。
観客の視点からするとかなり不思議な眺めでしょう。
カウントダウンの演目はストラビンスキーの「火の鳥」。
指揮者は今回も年明けに合わせた見事なタクト裁きでした。
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そして元旦、念願の中華おせちです。
毎年食べてみたいと思いつつ見送ること数年。ついに実現です。 
イメージどおり、品数豊富でどれもとてもおいしい!
※蓋を開けたとたん箸をのばしてしまったため、実は食べかけです(汗)

ボジョレーヌーボーを飲みながら

ボジョレーヌーボー解禁から少し経ちますが・・・・
事務所内で解禁当日に買っておいたボジョレーヌーボーを飲みながら、
先月のメキシコ、アメリカ建築視察の報告会を行いました。
今年のボジョレーヌーボーは円高の影響もあり、価格は例年よりも安め。
ワイン通からすれば、所詮、ボジョレーヌーボーなのでしょうが、
この季節の風物詩のひとつになっていることは間違いないでしょう。
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飲み比べたのは今年の最高金賞受賞のものと、話題の格安ペットボトル。
ボジョレーヌーボーはフレッシュそのものを飲むわけなので、
ペットボトルでも味はそれほど変わらないと予想。
ボトルは捨てってしまって名前がわかりませんが、
酒好きのスタッフ一同の評価によると、最高金賞受賞の左のものは値段相応においしく、
ペットボトル入りの右のものはちょっと甘めでまあ、こんなものかといったところでしたが、
真ん中のものは格安を感じさせないおいしさで、コストパフォーマンスは抜群。
つまりボジョレーヌーボーは、ものによってはペットボトルがお買得ということでしょうね。

広東料理「SENSE」

マンダリンオリエンタル東京のレストラン、広東料理の「SENSE」に行ってきました。
中華料理の熱く力強いイメージとは異なり、とても上品で涼しいお料理でした。
マンダリンオリエンタル東京が開業5周年とのことで、その特別ランチコースを賞味。
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野菜のオードブル盛り合わせ
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三種類の蒸し点心。左奥はなんとウサギ!いただく順番に迷いました。
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ヘルシーな豆腐料理。具材が湯葉に包まれ、餡がかかっています。
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本日のお粥。カリカリに揚げられた湯葉(たぶん)との組み合わせがいい!
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香港の健康デザート。濃厚ですが、さらりとした後味です。
品数が多く、この他にも3~4品ありました。満腹です。

「たまプラーザの家」に招かれて・・・

夏休みのある日、
お食事に招かれ、「たまプラーザの家」に伺いました。
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お隣の栗の木は実もたわわに、今か今かと旬の季節を待っていました。
バルコニーから手を伸ばせば、うっかり収穫できてしまう近さです。(笑)
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なんと、棒々鶏に柿の種がたっぷり!
この食感、たまらなく新鮮でおいしかったです!
話が尽きないというか、話し出したら止まらない性分で、
夜の家の雰囲気を楽しむ間もなく、喋り続けました。
写真もこの2枚のみというのが物語ってます・・・
喋っていても、写真を撮る間はなくても、
お料理はしっかりいただきました。
とってもおいしかったです。
楽しい時間をありがとうございました。

隅田川の花火とスカイツリー

ブログ、相当サボりましたが・・・・・、再開です。
まずは季節柄、花火のお話。
毎年恒例、隅田川花火大会。
この時だけ発足する花火部の部員として、部活動してまいりました。
もう10年以上続いている部活(?)で、特等席での観賞です。
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今年はなんと、工事中の東京スカイツリーと同じ視界で満喫。
再来年のこの日には、東京スカイツリーのライトアップと共に
花火を観賞ということになりそうで、それは楽しみです。
闇に浮かぶ真っ暗な東京スカイツリーと花火の組み合わせは
来年までということで、貴重な瞬間です。

卒業設計審査会(東京理科大)

昨日は東京理科大学の卒業設計審査会に行ってきました。
事前に各講師が行った採点を元に10人が選ばれ、
プレゼンテーション3分、質疑7分で行われました。
その後、各講師3票で投票し、その結果をプロジェクターで映しだし、
一作品ごとに各講師が議論していきました。
この過程はすべて公開で、学生が会場を埋め尽くしていました。
ワインを飲みながら(ここが理科大の審査会の最大の特徴?)、
真剣な本音の議論が延々と続きました。
司会は教授の小嶋さん、審査員として出席していた講師は、
新居千秋さん、西沢大良さん、山下保博さんなど建築家20名程。
毎年、この議論は長時間(約8時間)におよび、終わったのは9時頃。
その後は学生を交えてお酒を飲みながら話をしていると、あっという間に終電。
とても密度が濃く、楽しい一日でした。
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写真を撮る雰囲気ではなかったので、イマイチな写真ですが、
こちらが一等、沖縄普天間基地跡地の計画のプレゼンテーション。
やはり理科大も一等は女性で、男子学生より元気のある提案でした。