お寺の庫裏のハナレのリノベーションです。まずは軸組と屋根を残して解体して、既存の傷んだ部材の入れ替えや補強をする場所などを確認しました。想定していたものとは違うところもありましたが、大きな問題はなく少しホッとしました。
全員の出席が許されない全体講評会
日大生産工学部建築学科2年生の全体講評会。各班から優秀者を2名づつ選出して、学生全員の前で発表、その後先生方が講評するというものですが、、、緊急事態宣言も全て解除していますが、残念ながら100人を超える学生が一同に集まるのはNGとのこと。発表者以外は班ごとのに決められた教室でZoomにて参加です。発表する学生もZoomという最悪の状態ではないだけでも、まだ良いですね。
こちらは森班の元村君の講評風景。
元村君のこの作品は、頑張った甲斐あって学生票、先生票共にトップでした。おめでとうございます。前期は全く評価されなかったようですが、これを機に設計が楽しいと感じてもらえると嬉しいです。今後の活躍に期待してます!
霧の椿山荘
コロナ禍も少々落ち着いてきたので、久しぶりに椿山荘に行ってきました。人工的に霧をつくって東京とは思えない幻想的な雰囲気を醸し出しています。こちらの風景を眺めながらテラスで食事いただけます。おすすめです。
鎌倉浄明寺の家がギャラリーに
巨大な浮世絵から見えるもの
オリンピックで来日される海外の方もターゲットに企画されたであろう展覧会「巨大映像で迫る 巨大五大絵師」に行ってきました。
実際の大きさぐらいまで拡大されることで、鑑賞者も絵の中に入り込んだような不思議な感覚になります。
こちらの伊藤若冲の鶏は、拡大されることでまるで虫の視点ですね。ここまで拡大されても全く間延びしない精緻さに驚かせられます。
こちらが、俵屋宗逹の風神雷神図屏風で、
こちらが尾形光琳の風神雷神図屏風。この二つを拡大して並べて観せてもらうことで、光琳が何を考えてこう描いたのか?心の内がが見えてくるようです。
今回のこの試みはとても面白いと思いました。単に大きくして見るということではなく、拡大することで見えなかった世界が見えてきたり体感できたりします。本来であれば多くの外国の方に観てもらえたはずなのに大変残念ですね。
それにしても久しぶりの展覧会でした。コロナ禍で旅行や展覧会などに全く行かなくなってしまい、ブログの更新回数もめっきり減ってしまいました。一度、途絶えると習慣はなかなか元に戻りませんね。。。
「御殿山の家」祝!竣工
「御殿山の家」が竣工しました。御殿山の閑静な住宅街に建つ、一住戸250m2ほどの賃貸住宅です。
2階は広々としたリビングの隣にキッチンとダイニング、その先に庭に面してマスターベットルームがあります。
キッチンの奥はルーフバルコニーに続く階段。上部からの光が奥行き感を作ります。
1階はしっとりとした和の空間。手前は板の間、その先に和室の続き間。
賃貸住宅の場合は不特定多数を意識したデザイン、そしてフレキシブルな空間を設計しなければいけないので、いつもとはまた違った難しさと面白さがあります。
曇り空のブルーインパルス
青山の上空、事務所の窓から国立競技場方向を見ると、ブルーインパルスが通り過ぎるのが見えました。今日は先日のオリンピックの時よりさらに雲が多かったですね。私たち日本人にとっては64年の東京オリピックの青空に描かれた五輪のTV映像が目に焼き付いているので、どうしてもそれに比べてしまって、やや期待外れで感動できない人は多いのではないでしょうか?この曇り空のブルーインパルスは今の世相を表しているかのようですね。。。それはさておき、パラリンピック、無事に終わることを願っています。
「白金の家」英国「ATLAS OF BRUTALIST ARCHITECTURE」に
イギリスのPHAIDON社から出版された「ATLAS OF BRUTALIST ARCHITECTURE」。MDSの設計した白金の家がこの本に掲載されています。そう言えば見本誌が送られて来ないなあと思いつつ、これまでにも掲載された他の多くの本の一冊としか思っていかなかったのですが、数人の建築家からこの本に載ってましたねと言われて、気になってAmazonで調べてみたところ、The New York Times Best Art Book of 2018やその他の概要欄やコメントにとても興味深いことが書かれていたので、高価な本ですが自腹で購入することにしました。しばらく欠品していたのか、1年近く経ってようやく届きました。分厚い立派な本で、世界中のブルータルな名建築が満載です。
掲載されたページはこちら。小さくて少々がっかりしましたが、、、、隣は伊東豊雄の中野本町の家。こんな名作の横に掲載されるのであれば良しとしましょう(笑)。
他の日本人建築家は、丹下健三、黒川紀章、磯崎新、安藤忠雄など、巨匠が勢揃い。
ところで、この本の中で一番取り上げらている建築家は、やはりブルータルな建築家の代表格、ル・コルビュジェです。
インド・シャンディガールの国会議事堂。
インド・アメダバードの綿工業館。
フランスのロンシャン教会や、
ラトゥーレット修道院など、他にもたくさん掲載されています。学生の頃、コルビュジェに憧れて世界中のコルビュジェの作品を見て回りまわりました。写真を見ているだけでその頃のことを思い出させてくれます。
アメリカでブルータルな建築と言えば、ルイスカーンと思うのですが、、、なぜかやや少なめです。しかも、ソーク研究所が1/2ページと小さい!
ヨーロッパに次いでやはりアメリカが多く、サンフランシスコのネルヴィのセントメーリー教会
といったの60年代、70年代のもの多いのですが、
OMA コールハースのシアトル図書館や、
スティープホールのべルヴュー美術館といった比較的に最近のものも多く掲載されています。
ところで、SANNAAのNYのNEW MUSEUMも掲載されています。SANNAAやOMAなどの作品もブルータルな建築と言うのですね。とても興味深い本です。。。
ヨーロッパではコルビュジェの次にピーター・ズントーの作品がたくさん載っています。ズントーの作品は日本ではまだあまり知られていない20年くらい前?にこちらのヴァルスの温泉にも行きました。とても懐かしいです。こちらの記事に当時のことが書いてあります。
この一冊で世界一周の建築ツアーが擬似体験できました!
ところで、錚々たる有名な建築群の中に、なぜMDSの小さな住宅が掲載されることになったのか?近現代の世界中のブルータルな建築の中で、若手枠ということのようです。ご興味のある方は是非、ご覧になってください!
ピーター・ズントーのヴァルス
ヴァルスには1998年に行きました。ヴァルスはヨーロッパではもともと有名な温泉地だったようですが、日本から行くような人はほとんどいなかったと思います。この温浴施設ができてからは、多くの建築家や建築学科の大学生が日本からもはるばるここへ行くようになりました。そういう意味でも、素晴らしいスイスの大自然にも勝る名建築であると言えます。温浴施設ならではの立ち込める湯気、天井の隙間から差し込む光、石に反射する音、そして外の素晴らしい大自然、それまでに体感したことのない光景でした。こんな建築を死ぬまでに一度は手がけてみたい!
動画インタビュー@西原の家
エクスナレッジ社の動画インタビューの撮影で、西原の家に行ってきました。紙媒体の出版社も動画の撮影に力を入れ始めているようです。あまり上手く話せなかったような気がしますが、、、きっと上手く編集してくれるでしょう(笑)。