そして「あさば」の夕食。
上質な素材をふんだんに使った、
素朴かつ大胆な料理との評判です。
こちらが当主直筆のお品書き。内容はもちろんですが、
その書からも、これから始まる食事への想像がかきたてられます。
まずは「ひいらぎ素揚げ」。からっと揚げられた、淡白なお味です。
左が「もろこしすり流し」。とうもろこしの香りが香ばしい汁物です。
右は「文月盛肴」。
「鯵たたき吸鍋」。お出汁がきいていて、とてもおいしい。
「すずき島あじ造り」。弾力に富む歯応えのお造りです。
「大見川鮎炭焼」。目の前で仲居さんが七輪で焼いてくれます。
頭からがぶりと豪快にいただきます。
左が「白だつ茶豆胡麻あえ」、右が「床ぶしもろこし揚物」。
どちらも食感のおもしろいお料理です。
「穴子黒米ずし」。穴子の下になって見えませんが、
その名のとおり黒いお米で握られています。
修善寺特産の黒米で、もっちりとした歯応え。
滋養強壮に優れた古代米の一種だそうです。
柔らかく煮た穴子の背骨が添えられています。
「冬瓜牛炊合せ」
「あゆごはん」と「じゅん菜の赤だし」。
なかなか家ではできない、旅館ならではの組み合わせです。
〆は甘味・くずきり。
きしめんのように平たいくずきりに黒蜜をかけていただきます。
くずきりはよく知っている食材ですが、形が変わるだけで
食感や舌触りが変化し、また新たな印象を受けました。
〆の甘味と書きましたが、
この後、アイスクリームも出てきました。
修善寺「あさば」のお食事
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