次の日は、滋賀の園城寺へ。
勧学院客殿と光浄院客殿。
今さらながら(?)日本建築を勉強していくと、
次から次へと興味が湧いてきます。
この二つの建物は寝殿造りから書院造りの切り替わる頃の重要な建物で、
園城寺の中にある初期の書院造りの建物です。
歴史はやはり時代の大きな変わり目がとても面白く、
現代の建築デザインを考える上でも、
たくさんのヒントが詰まっている気がします。。。
こちらが、勧学院客殿(内部は残念ながら撮影不可)。
こちらが、光浄院客殿の外観(こちらも内部は残念ながら撮影不可)。
興味がない人にとっては、普通の寺に見えるかもしれませんが・・・(笑)。
この二つの建物は、門からの佇まい、プランなどとても似ています。
柱の落とし方、庭と縁側の関係、そして部屋の分割方法などなど、
その相違点をよく観察し、作り手が何を考えたのかと思いを馳せるのが面白く、
また次の興味が湧いてきます。。。
どちらの建物も通常は拝観できませんが、事前予約すると拝観できます。
貸し切りで静かに拝観できる上、きちんと解説もしていただけますので、
むしろ予約制は歓迎ですね。。。
園城寺の金堂の美しい屋根。
日本の古建築や木造建築をあまり知らない頃は、
形やそこにある雰囲気のようなものにしか興味がありませんでしたが、
架構やつくり方など様々なことに興味がある今は、
同じものを見ても全く違ったものに見えてくるのが不思議です。
この後、昼食をはさんで石山寺へ。
本堂の大屋根をバックに新緑の若葉。
檜皮葺きの大屋根がまるで大地のようですね。。。。
滋賀は京都と違って、全く人がいなくて、驚きました。。。
日本には素晴らしい建築がたくさんありますね。