伊東豊雄氏設計の台中オペラハウス。
JIAセミナー実行委員長の福島さんが伊東事務所出身ということもあり、
まだ工事中の現場を特別に見学させていただきました。
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伊東事務所の所員さんと福島さん、冨永さん、明治大学青井先生。
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1階はもう少しで完成といったところ。
外の光が差し込み、光と影がつくる美しい曲面の壁が印象的。
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ホールエントランス階の床は、赤いカーペットが敷かれているということもあって、
模型のイメージと違って「床」の存在を強く感じます。
オペラハウスという用途上、建築の概念だけではつくれないというところが、
この建物の難易度をさらに引き上げていますね。
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劇場内はオペラハウスらしい色っぽいインテリア。
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曲線と適度な装飾が美しいですね。
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こちらは最上階の5階。この建物にこんなところがあったのですね。
最上階は構造上、壁と柱がどうしても必要であったとのこと。
そこを敢えて「男らしく」見せているとの説明を受けました。
設計をしていると、いろいろなところで破綻をきたしますが、
それをどのように解決するかが、いつも悩むところです。。。
この建物は構造や空間構成などが話題になっていますが、
スプリンクラー、防火区画など、様々な地味なところを解決するところの方が、
よっぽど大変で、膨大な時間がかかっているとのこと。
あらゆる意味で考えさせられる建物でした。
来年末くらいには(希望?)オープンするようです。
私が申し上げるまでもなく、建築関係者は必見の建物です!
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ところで、屋上から見下ろすと、外構の植栽がほとんど倒れていました。
台風直撃が多い台湾ですが、今回は20年に一度の大きな台風だったようです。