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巨大な浮世絵から見えるもの

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オリンピックで来日される海外の方もターゲットに企画されたであろう展覧会「巨大映像で迫る 巨大五大絵師」に行ってきました。
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実際の大きさぐらいまで拡大されることで、鑑賞者も絵の中に入り込んだような不思議な感覚になります。
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こちらの伊藤若冲の鶏は、拡大されることでまるで虫の視点ですね。ここまで拡大されても全く間延びしない精緻さに驚かせられます。
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こちらが、俵屋宗逹の風神雷神図屏風で、
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こちらが尾形光琳の風神雷神図屏風。この二つを拡大して並べて観せてもらうことで、光琳が何を考えてこう描いたのか?心の内がが見えてくるようです。
今回のこの試みはとても面白いと思いました。単に大きくして見るということではなく、拡大することで見えなかった世界が見えてきたり体感できたりします。本来であれば多くの外国の方に観てもらえたはずなのに大変残念ですね。
それにしても久しぶりの展覧会でした。コロナ禍で旅行や展覧会などに全く行かなくなってしまい、ブログの更新回数もめっきり減ってしまいました。一度、途絶えると習慣はなかなか元に戻りませんね。。。

VRで住宅を設計する時代に

最近、設計のやり方が大きく変化してきました。とても小さな空間を検討する場合、大きな模型をつくってそれを覗き込むことで検討は可能ですが、CGパースの場合はどうしても超広角レンズで引き延ばされたもので全体を把握しなけばいけません。その超広角という歪みが、私たちに錯覚を与えます。MDSでは、12mmレンズで視点が1200くらいで描いたパース、というようにかなり厳密に歪みを意識してパースを見るようにしていますが、それでも、実際に出来上がってその場に身を置いて体感する時に違った印象を受けます。勿論、写真を撮ると、事前に描いたパースと全く同じなのですが・・・・不思議です。そして、その錯覚を解消するものがVRです。
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こちらがVRのゴーグルです。VRと言ってもピンキリで、こちらの機種はiphoneを差し込んで見る数千円で買える安価なもの。ただ、あまりリアルすぎると想像力の余地がなくなってしまうので、これでも十分すぎると思っています。気軽に買えるものなので、スッタフも自宅に自分用のものを買って、リモートで検討しています。普通に見える画角に設定して空間全体を見渡すことで、実際にそこにいるような錯覚を受けるのですが、歪みがあっても空間全体を包含するような検討したい場合は、超広角の設定にしてiPadを多用しています。それらを可能にしたのがBIMなのですが、MDSの場合はARCHICADの特にBIMxの存在が大きいです。小規模な建物をBIMで設計することにはかなり後ろ向きでスタディ模型をたくさん作って検討していましたが、リモートを余儀なくされたコロナ禍のここ1年で一気にARCHICADをフル活用することでデジタル化して、気がつくと住宅を設計する上では最先端をいくアトリエ事務所となってしまったのではないでしょうか?
今でも模型の持つ力はかなり大きいと思っていますが、そもそもプレゼンで模型を見せられない、リモートでスタディ模型を常に見れる状況ではない、架構が複雑で模型を作るのが大変すぎる、あるいは、リノベーションで既存と新規が混在して模型で検討するのが難しいなどなど、模型よりもコンピュータによる3Dで検討する方が勝る部分も多々あります。従来のCGと比べてBIMによる3Dの違いは、そのまま切った平面や断面が図面になることに加えて、簡単に描き出した3DデータをiPadやVRで簡単に見れることが大きい。それに加えて、絵ではなくて、ミリ単位の正確な寸法を計りながら、検討、指示だしできるという点が良いところだと思います。使い方を一歩間違えると、建物全体を考慮しない断片、断片が集積したおかしなものができてしまうと思っていますが、BIMによって小規模建物の可能性が広がると思っています。

謹賀新年2021

新年、明けましておめでとうございます!
旧年はコロナ禍で大変な一年でしたが、一方でBIMやオンラインなどを駆使した新しい仕事のやり方を模索するきっかけになりました。これが効率化だけでなく、より良い建築をつくることに繋がればと願っております。

MDSは1月5日まで冬季休業とさせていただいております。
本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

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今春3月頃(?)「暮らしの空間デザイン手帖」を大幅に改訂して出版予定です!

真夏の現地調査

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猛暑の中、新しいプロジェクトの現地調査に行ってきました。
こちらは江戸川の堤防から見える長閑な風景。左が江戸川、右が敷地です。
お寺の離れのリノベーション、面白いプロジェクトになりそうです。

アクリルの衝立

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ジンカンパニーの藤原さんから、アクリルの衝立をいただきました!社長自らの手作りとのことで、、、恐れ入ります。以前、ブログでも紹介させていただきましたが、打ち合わせスペースのコロナ対策としていち早く設置したビニールの仕切りは、今となってはやや仮設感覚の印象も受けるので、設計事務所のインテリアとしていかがなものかと気になっていました。どうも有難うございます!

MDSもリモートワーク

緊急事態宣言発令に伴いまして、MDSは原則、4月7日から5月6日までの間、在宅ワークとさせていただきます。ご連絡はメールにてお願いします。

ミナペルフォネンとダムタイプ

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東京都現代美術館で行われているミナペルフォネンの展覧会に行ってきました。テキスタイルだけでなく、住宅の原寸模型まであって見応えのあるものでした。
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その隣でダムタイプの展覧会もやっていました。ということで、そちらにも立ち寄ってきました。ダムタイムをご存知の方は少ないかもしれませんが、僕がダムタイプのパフォーマンスを最初に見たのは学生の時で、青山のスパイラルビル行われた「ph」。そのようなの前衛的なパフォーマンスというものを見たことがなかったので、かなりの衝撃を受けました。今回の展覧会ではその装置も展示されていて、それは30年ぶりに見る僕にとってはとても懐かしいものですが、知らない人がこの装置だけ見ても全く意味不明でしょうね。「ph」の次作「S/N」なども見に行きましたが、その直後に中心メンバーの一人の古橋悌二氏が亡くなり、その後、知人のライゾマティクスが舞台美術をやっているなど、メンバーが代わりながら活動しているということは知っていましたが、最近は全く行ってないですね。。。
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こちらは黒の板が流れる文字とは切り離されて浮遊して見えるなかなか不思議な空間でしたが、この写真だとその不思議な感じは伝わないですね?
ところで、MDSの現在のHPはライゾマティクスに随分前につくってもらったのですが、今、全く新しいデザインに作り直し中です。3月末くらいを目指していますので、お楽しみに!

おいしいワイン@Yクリニック

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数年前に竣工したYクリニック。ワインを一緒に飲みましょうというお誘いで、久しぶりに行ってきました。
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カリフォルニアワインがお好みで、年代物のシルバーオークやRabbit Ridgeといったワインがずらり。先生も奥さまも大の建築好きで、世界中の建築を見ていらっしゃるので話がつきず、、、、気がつくと終電の時間。とても楽しいひとときでした。なかなか巡り合わない珍しいワインを何本も空けてしまい恐縮です。ごちそうさまでした!