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館林のプレカット工場見学

建築家の阿部勤さんと大工の苔原さん、
その他、木に興味のある建築家、出版社の方などと、
群馬県、館林のプレカット工場の見学に行ってきました。
最近の木造在来工法の住宅は、
プレカット工場で刻むことがほとんどですが、
そのプレカットの技術をより手刻みの技術に
近づける試みが行われているようです。
今回の見学の主旨は、プレカット技術に情熱を燃やす技術者に、
直接それを伝えていただくというものでした。
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施工のし易さを考えると、スポッと入る仕口の大きさが良いのですが、
「きつめ」にすることで「木殺し」となり、
建物の持ちが全く変わると苔原さんが熱弁。
わずか0.1mmだけきつくする調整も可能で、その微妙な違いで、
大きな木槌でたたかないと入らない「きつめ」になるとのこと。
熟練の大工さんの高度な技術と、
新しいプレカット技術が組合わさるさることで、
今まで以上に素晴らしいものが生まれるのかもしれません。
とても貴重な体験をさせて頂きました。
関係者の皆様、どうも有り難うございました。

コペンハーゲン18/集合住宅最前線

コペンハーゲンの中心部から地下鉄で南東に10分。
Islands Brydge駅から南は新しい集合住宅が建ち並んでいます。
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こちらはLundgaard & Tranbergが設計した集合住宅。
中庭を囲むように円形に住戸が配置されれています。
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ひとつひとつの住戸は少しずれているので、
庇になったり、バルコニーになったり・・・・
いろいろな場が生まれています。
外観上も凹凸がつくる陰影が、豊かな表情をつくっています。
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中庭にもきちんと光が落ちていて気持ちが良さそう。
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フランスの建築家ジャン・ヌーベルが設計したオペラハウス。
昼間見ると普通の建物ですが、夜に映像が写されているシーンが有名。
このあたりは地下鉄が高架になっています。
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西(写真右)からオフィス、車道、電車、人工的な小川、人工的な歩道、
集合住宅、自然が感じられる(?)小川、自然が感じられる(?)歩道と、
明快にリニアな配置になっています。
これからまだまだ開発が進みそうな印象をうけました。
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こちらの建物は PLOTの設計。
歩道沿いの下部は店舗、雪山が描かれた外壁のある中程は駐車場、
そして上部は集合住宅となっています。
高架側から見ると少しチープな印象ですが・・・・
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裏側にまわりこむと、バルコニーにしっかりと緑が・・・
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緑豊かな立派な山です。。。。
東側(写真左側)の敷地に対しての配慮が感じられ、
しかも、住居部分は最高に気持ち良さそうですね。
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こちら集合住宅も PLOTの設計。
他にも新しい建物がたくさん建っていましたが、
ただ奇抜なだけの建物も混ざっているように思いました。
そのような建物が建ち並ぶと少し疲れますね。

コペンハーゲン17/ニュー・カールスベア彫刻美術館

チボリ公園の隣にあるカールスベア彫刻博物館。
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外観はとてもクラシカル。
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エントランスを抜けると、明るいガラス張りのこちらの空間へ。
トップライトからの日差しが強く、
北欧と言えども南国のような暑さです。
この緑を感じながらお茶が飲めるスペースもあり、一休み。
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壁面にはしっかりと色がついているので、
白い彫刻がはっきりと見えます。
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小部屋が連なることで、このような美しいシーンも。
ホテルの近くで何気なく立ち寄よりましたが、
空間的にも一見の価値があるところだと思いました。

コペンハーゲン16/エッグチェアとSASロイヤルホテル

ヤコブセンのデザインしたエッグチェアは、
SASロイヤルホテルのラウンジのためにつくられた、
ということをご存知の方は多いと思います。
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今はラディソングループの傘下となり、
ラディソンブルーSASロイヤルホテルとなっています。
少し時代の流れに乗れていない印象をうけたので泊まらず、
ラウンジの見学だけに行ってきました。
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こちらがラウンジにあるエッグチェア。
人を包み込むこの椅子のデザインにより、
確かに座っている人の顔は見えづらくなっています。
発祥はこちらですが、やや混み合っている印象が・・・
ひとつだけでも書斎やリビングの窓辺にあると絵になる椅子です。

コペンハーゲン14/ヤコブセンとルードブレ

ヤコブセンは日本では家具デザイナーという印象が強いですが、
実は建築をたくさん設計している建築家です。
コペンハーゲンの近郊、ルードブレの市庁舎と図書館を見てきました。
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やや時代を感じさせるルードブレ市庁舎。
外観はザ・モダニズムですね。
残念ながら閉まっていましたが、残業している職員がいたので、
外からガラスをたたいて無理矢理(?)開けて頂きました。
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この市庁舎で有名なのが、この議会室なのではないでしょうか。
無理を言って入れてもらったので、
残念ながら照明で照らされた天井は見ることはできませんでした。
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こちらの階段ホールもよく見かけるところですね。
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市庁舎の真向かいにあるのが図書館。
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円形のトップライトと中庭が、美しい風景を作り出しています。

コペンハーゲン15/デンマーク国立銀行

ヤコブセンの設計した建物は、
コペンハーゲン市内にもいくつかあります。
そのひとつが、デンマーク国立銀行。
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短手方向は石のボックス、
長手方向はガラスのボックスを連続させたような外観。
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運河の対岸から見たところ。
建物もいいですが、ボートに乗っている人たちがいいですね。
江戸にも運河があったのに・・・。
前の東京オリンピックで東京は近代化しましたが、
今度の東京オリンピックでは文化的な街に変えていきたいものです。
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ガラスのスリットのディテール。
少しだけ真ん中のフィンが傾いています。
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この写真は銀行のHPのもの。
内観は素晴らしいのですが、残念ながら入れませんでした。
天井から吊られた有名な階段。
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スリットから差し込む光が美しいですね。

コペンハーゲン13/ヤコブセンとベルビュービーチ

ザハ設計の美術館があるKlampenborg駅の反対側には、
ベルビュービーチと言われる海水浴場がひろがっています。
セブンチェア、エッグチェアなどの家具デザナーとして知られる
アルネ・ヤコブセンの設計した建物が、その海岸沿いにたくさんあります。
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対岸にスウェーデンが見えるベルビュービーチ。
白とブルーの監視塔はヤコブセンの設計。
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こちらはヤコブセンが設計したベラヴィスタ。
この集合住宅は、ヤコブセンが若い頃、コンペでとり、
世界中から注目を集めるきっかけになった初期代表作。
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ベラヴィスタのすぐ隣のスーホルム。
こちらの集合住宅もヤコブセンの設計。
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ベルビュービーチの見えるこちらに、
ヤコブセンは晩年過ごされていたようです。
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こちらもヤコブセンが設計したシアター。
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こちらはレストラン・ヤコブセン。
ビーチの沿いの店ですが、夏の休日なのに閉まっていました。
椅子は置いてありましたが、閉店している感じでしたので、
行かれる方は要注意!
北欧と言えども夏はさずがに暑いです。
ビーチ沿いをひたらすら歩いてくたくたです。
ガソリンスタンドもあるようでしたがギブアップ。
残念ながらどれも中には入れなかったので、
いまひとつ盛り上がり欠けました。。。。
どうせなら、海水浴を楽しむというのも良かったかも。

コペンハーゲン12/ザハとフィンユール

今日、オリンピックが東京に決定しましたね。
正直、以前はあまり興味がなかったのですが、
朝、ニュースで聞いた時、やっぱり嬉しくなりました。
ところで、
その新しい東京オリンピックのメインスタジアムを設計するのは、
イラク出身の建築家、ザハ・ハディッドに既に決まっています。
ユダヤ博物館の設計者のダニエル・リベスキンドと同様、
デコン(脱構築主義)の第一人者で、
数年前、東京にザハが設計した移動美術館、
シャネルミュージアムが来た時にとても話題になったので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ザハの設計した建物は他にもいくつか見たことがありますが、
コペンハーゲンにも、彼女が設計した美術館がひとつあり、
今回、それを見てきました。
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コペハーゲンの中心部から電車で北へ20分。
Klampenborg駅からバスで10分のところに、
ザハ・ハディッド設計のオードルップゴー美術館があります。
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こちらはレストランの内観。
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ザハの建築が緑の中に現代アートにように置かれています。
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ランチはこんな感じ。美味しかったです。
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外部には緑の中に現代アートが点在しています。
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この美術館のもうひとつの見所はフィンユールの自邸です。
時間帯によっては中も見ることができます。
エントランス周りの家具と階段が融合したあたりが、
素晴らしかったのですが、写真が撮れなくてちょっと残念。

コペンハーゲン11/リベスキンドのユダヤ博物館

再び、コペンハーゲンの続きです。
まずは、ユダヤ博物館から。こちらの建物の設計者は、
ベルリンのユダヤ博物館と同じ、ダニエル・リベスキンド。
学生の頃、デ・コンストラクションという流れがあり、その第一人者。
ドローングをよく真似していたのがとても懐かしいです。
とは言うものの、彼の実作を見たのはこれがはじめて。
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王立図書館の裏側の17世紀の建物のコンバージョン。
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床、壁、天井にには水平垂直がなく、ランダムのスリッット。
ベルリンのユダヤ博物館と似ているところもありますが、
空間的には全くの別物。とても小さな空間ですが、
古い建物と新しいものとの対比が良いですね。
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仕上げは合板ビス止めとかなりローコストな内装ですが、
元々の箱が良いのでチープさを感じません。
このような感じに永く愛される建築をつくりたいものです。

アンドレアス・グルスキー展@新国立美術館

アンドレアス・グルスキー展に行ってきました。
彼はドイツの写真家ですが、代表作のひとつ「ライン川2」が、
史上高値で落札されたというニュースで、
ご存知の方も多いのではないでしょうか?
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こちらが「ライン川2」。
この作品の解説は、他のサイトに譲るとして・・・
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僕のお目当てはこちらのカミオカンデ。
この大きさではわかりませんが、下の方に船に乗った人がいます。
事務所の最寄り、表参道駅にも大きなポスターが貼っていて、
これは行かねばという気にさせられました。
大きな写真でないと伝わらない良さが体感できるので、
是非、美術館に行かれることをおすすめします。
六本木の新国立美術館で9月16日まで開催されています。
水平垂直を意識すること、ピントが全体的にあっていること、
広角のフレームで風景を切り取っていることなど、
建築写真的な要素もあるように思いました。
そして、その余韻に浸りながら、レストランへ・・・
黒川紀章が晩年に設計した建物ですが、
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光る壁面と人のシルエットが絵になりますね。
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3階の逆円錐の上が「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ 
フランス料理店の最高峰「ポール・ボキューズ」のオーナーシェフ、
ポール・ボキューズ氏が手がけるお手軽価格のブラッスリーです。
夜は美術館も閉館しているので、静かなひとときが過ごせます。