帝政ロシアのシンボルのイサク大聖堂。
高さ101.5mの世界でも最も大きな教会建築とも言われています。
設計者はオーギュスト・モンフェランというフランスの建築家で、
完成まで40年の歳月を費やし、1858年に竣工。
軟弱地盤のため、もともとあった教会の下の1万3000本の杭に加え、
さらに1万本以上の杭を打ち込み、その上に花崗岩や石灰岩を敷き詰めています。
この土台だけで5年が費やされたそうです。
聖堂の入口には四方あわせて48本の柱が建っていて、
高さ17m、直径1.8m、重さ114トンで、
これらの柱を建てるだけで2年かかったそうです。
高さ60mのところにあるドーム部分は回廊の展望台となっています。
センターの大きなドームの横のこちらの棟は階段室。
旧市街は高さ制限あるため、展望台から360度、街を見渡すことができます。
奥に見えるステンドグラスは「キリストの復活」。
頭上の直径25.8mのドーム。
現在は教会としてはしては使われていなくて、
博物館として利用されています。ちょと残念です。
サンクトペテルブルグ視察/カザン聖堂
血の上の救世主教会やイサク聖堂は今は博物館となっていますが、
カザン聖堂はサンクトペテルブルグにおけるロシア正教会の中心地。
1612年のポーランド軍撃退以来ロシアの守護神となった、
カザンのイコンを安置するために建てられました。
ロシアに侵攻したナポレオン率いるフランス軍を撃退した、
祖国戦争によって一時建設が中断され、1811年に完成。
その戦争の功労者である将軍が埋葬されていて、
フランス軍から奪った数本の軍旗と鍵が飾られています。
カザン聖堂の外観は、どことなくイタリアの教会を思い起こします。
それもそのはず、建築を命じたパーヴェル1世は建築家に、
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂のような聖堂をと希望したそうです。
ロシア正教では珍しくカトリック風の列柱の回廊を持ち、
上から見ると十字架の形をしているので、
ロシア正教側からは難色を示したさそうです。
カザン聖堂は、サンクトペテルブルグの繁華街、
ネフスキー大通りに面しています。
ちょうどお祭りをやっていて、人でいっぱいでした。
サンクトペテルブルグ視察/モスク
滞在中はほとんどクライアントの車での移動しでしたが、
わずかなフリーの時間に地下鉄でこちらのモスクに行きました。
クライアントの一人にこのモスクを見るように言われたからです。
街の中心部からそれほど離れていませんが、
観光客は全くいませんでした。
内部を見上げるとこんな感じです。
モスクの入口は男女別々で、男性はこちらに入れましたが、
女性はこちらに入れず・・・・
2階の格子越しにしか、メインの大空間を見ることができませんでした。
サンクトペテルブルグ視察/血の上の救世主教会
西欧風の町並みを誇るサンクトペテルブルクにおいて、
ひときわ異彩を放つロシア風の「地の上の救世主教会」。
いわゆるネギ坊主が頭にのっているモスクワの赤の広場の南側に建つ聖堂、
ポクロフスキー聖堂(ワシリー寺院)と外見は似ていますが、
技術的にも歴史的にも全く異なっています。
「血の上の〜」とは、何ともおどろおどろしい名前ですが、
皇帝アレクサンドル2世が暗殺されたこの場所に、
1907年に 息子のアレクサンドル3世が聖堂を建てたことに由来します。
サンクトペテルブルク はもともと沼地で地盤が悪いのですが、
この建築物で初めて土台に杭を打たず、
また、コンクリートが使われた当時の最新の建築技術が使われたため、
内部空間は広くて明るいモスクワのポクロフスキー聖堂とは対照的。
ちなみに、ポクロフスキー聖堂は1560年、
対モンゴルの戦勝を記念してイワン雷帝によって建てられたもの。
ネギ坊主のアップです。
こんなに近くで見れるとは・・・・・
外装には宗教画の他に、ロシアの144の町、地域の紋章などが描かれています。
内装の宗教画はモザイクタイルです。
寒いロシア。窓ガラスが二重にした開口のデザインです。
上を見上げるとこんな感じです。
サンクトペテルブルグ視察/エルミタージュ美術館
サンクトペテルブルクと言えば、エルミタージュ美術館。
世界屈指の大美術館であると同時に、サンクトペテルブルク随一の宮殿。
これ見ずしてロシアは語れないということで、
仕事の合間に観光に行ってきました。
エルミタージュ美術館と旧参謀本部に囲まれた宮殿広場。
その中心にそびえ建つのがアレキサンドルの円柱です。
写真奥に見えるのが旧参謀本部で、
イタリアの建築家カルル・ロッシにより、
1827年にロシアにおける帝政様式の建築です。
宮殿広場に面して建つこちらの建物が、
サンクトペテルブルクの顔とも言える「エルミタージュ美術館」。
こちらが有名な大使の階段(ヨルダン階段)。
こちらがピョートル大帝(小玉座)の間。
そして、こちらが紋章の間。
「聖ゲオルギー(大玉座)の間」は、歴代皇帝による謁見の間。
大使の階段から続けて通された外国人の大使や使節は、
ここで皇帝に謁見したそうです。
この玉座に皇帝がお座りになられていたんですね。
そして、こちらが「パヴィリオンの間」です。
絵画だけでなく、その器だけでもかなり見応えがあります。
とにかく華やかで、スケールの大きさに圧倒されました。
サンクトペテルブルグ視察/ロシア料理
ボルシチ、ピロシキ、ビーフストロノガノフ・・・・
日本ではロシア料理はあまり知られていないと思いますが、
旧ソ連の国々を含めるとかなり多彩。
基本的にスープは全般的にどれもおいしい。
アーティチョーク、マッシュルームなどはロシアでは一般的なようで、
毎日、食べ放題といった感じです。
こちらは、ロシアで一般的なサラダ。
こちらも一般的なサラダで、紫色のものがビーツです。
サラダもいけます!
こちらは蕎麦の実。確かウズベクスタン料理です。
こちらはうどんのような食べ物です。
餃子もかなり一般的に食べるようです。
こんな餃子デザートもあります。
ちょっと日本人にとっては違和感がありますが、
食べると普通においしいデザートでした。
サンクトペテルブルグ視察/日本料理
極東での出来事が日本人はどうしても気になってしまいますが、
サンクトペテルブルグに行ってみると、
ロシア人はとても親日的な印象を受けました。
サンクトペテルブルグは他のヨーロッパの主要都市と比較すると、
日本人は少ない印象がありましたが、
日本料理(的な)店はかなり多いように思いました。
車もドイツ製と日本製が二分しているような感じです。
日本の印象は極めて良いようです。
やや日本的な雰囲気(?)。
こちらはフージョン料理というカテゴリーのお店でしょうか。
SUSHIはロシアでもかなり浸透しています。
カリフォルニアロールのようなロシアのSUSHI。
いわゆる寿司では、サーモンが一番人気だとか。
日本の寿司とは全く違いますが、なかなかおいしく、
日本でも十分通用する料理ではないでしょうか?
サンクトペテルブルグ視察/飲み物
ロシアビジネスの基本は「ウォッカ」。
と多くの人が思っていることでしょう。
クライントが全くお酒を飲まないこともあるのか、
そのようなお店に行かなかったのか、
毎日、とても上品な食事でした(笑)。
クライントが飲まなくてもこちらはお酒が飲みたいのでビールを一杯。
こちらがロシアのビール「ザラターヤ ボーチカ」、
黄金の樽という意味だそうです。
やっぱり、仕事の後のビールはおいしい。
こちらは果物がたくさん入った発泡性の飲み物。
食事によくあう美味しい飲み物です。
サンクトペテルブルグ視察/ホテルのテラスバー
サンクトペテルブルグの観光名所のひとつ「イサク聖堂」、
その近くにあるホテルRenaissance Hotel に泊まりました。
部屋のすぐそばのテラスのバーからは、
目の前に イサク聖堂が眺められます。
白夜の空をバックに、ライトアップされたイサク聖堂を眺めながら、
お酒を飲んでいると、一日の疲れが癒されます。
サンクトペテルブルグ視察/跳ね橋
サンクトペテルブルの街で最も素晴らしいと思ったのが「跳ね橋」。
街の中心を流れる「ネヴァ川」は、
ロシアの大動脈とも言える大きな川。
大きな船を通すために大きな橋をかけるのではなく、
跳ね橋が街の風景を分断させることなく連続させ、
水面に近い街並みが美しい景観をつくり出しています。
この写真驚きますよね。
街並みの隙間から道路の向こう側に突如現れる壁!
街灯がついたまま橋が跳ね上がっているのが驚きです。
大きなタンカーが通っているのが見えるでしょうか?
深夜の数時間、街の中心部の橋が跳ね上がり、
それを待っていた大型船が次々と通過して行きます。
事前に橋が上がるタイムスケジュールが決まっていて、
日によってその時間は異なるようです。
夜2時頃ですが、川沿いは人でいっぱいです。
サンクトペテルブルグの夜は長いです。