今回の四国はそもそも建築家協会関連で行くことなったのですが、
個人的に特に行きたかったのは、
和泉正敏氏の自邸と山本長水氏の「かたつむり山荘」。
集合して、まず、ジョージナカシマ記念館に行った後、
そもそも和泉石材の中にイサム・ノグチの工房があって、
そこが今はそのまま美術館になっています。
そこには民家を移築して、
改装したイサム・ノグチの家もあるのですが、
残念ながら撮影は不可なので、こちらの本を!
この撮影不可の家に泊まったことがあるというのが、、、佐藤由巳子さん。
JIA建築セミナーのまとめ役をやられている佐藤さんは、
イサム・ノグチがまだ存命の頃(つまり、美術館になるずう〜っと前)、
ジョージ・ナカシマの本、木のこころを翻訳中、こちらの2階に泊まったとか。
佐藤さんは和泉正敏さんとその頃からの知り合いということで、
和泉さんのご自宅を特別に拝見させていただくことができました。
和泉正敏ご本人にお会いしてご案内していただきお話をさせていただきました。
ただブログ等の掲載は控えて欲しいとのことで・・・
こちらの本、JAPAN LIVINGに掲載されています。
和泉さんは石工なので、建築家の山本忠司さんとの共作。
この家の特徴である石はコツコツご自分で積み、
両側の石の真ん中にコンクリートを流し込んでいるとのこと。
現法規では成立しませんが、キチンと建っていますね。
リビングや和室といった見せ場大きな石が積まれていて、
壁というよりは強烈なアート作品です。
適材適所に石の表情を変えて空間を分節して、
スチールのトラスで作られた軽やかな屋根が、
その全体を覆うシンプルな構成。
以前から訪れて見たかった念願の空間を体感できて感無量です。