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ジルヴェスターコンサート2019 → 2020

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今年の年越しは、横浜みなとみらいホール、ジルヴェスターコンサートで。カウントダウン曲はチャイコフスキー交響曲第5番第4楽章。曲が終わるタイミングで2020年の新年を迎えました。ところで、こちらのコンサートは何回目?と過去のブログを遡ってみると、、、
201720152013201120092008 。今年は7回目だったようです。月日が流れるのは本当に早いですね。一日一日を大切に過ごそうと思います。本年もどうぞよろしくお願いします!

年末年始のお休み

MDSの年末年始のお休みは12月28日(土)~1月6日(月)。
7日(火)から平常業務とさせていただきます。
本年は大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします!

照明の調整@松濤の庭

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松濤プロジェクトの庭がようやく完成。造園は大まかには設計図をもとに進められますが、現場で樹木を見ながら色々なものが変更となり、、、それに伴って照明など諸々も当然、変更となります。
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基本的には家の中から見えることを前提としたライティングを考えているのですが、回遊式庭園でもあるので歩いている時に眩しくないようにもしなければいけません。
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今回も照明はシリウス。戸恒さんの指示のもと、スタッフの井上さんが白梅の巨木を照らすスポットライトをセッティング。戸恒さんと造園設計の戸田さんと同時にお会いするのは、ロシアのプロジェクト以来なので6、7年ぶり。ということで、お仕事の後は忘年会へ。

「大岡山の家」施主検査

大岡山の家の竣工検査に行ってきました。周囲が建て込んだ、隣地二辺との高低差の大きい旗竿敷地に建つジグザクの平面プランの住宅です。南の庭の他に、隣地の古い擁壁の補強のために盛土した奥の庭、竿の部分のアプローチを彩る前庭、この3つの庭に開く平面構成としています。
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突き当たりはダイニング、右は奥の庭、左奥はキッチン。

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南の庭に面した1階は水回り。2階リビングから1階奥のエントランスホールへ、この時期は太陽光が差し込みます。

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左奥が奥の庭。右側は旗竿敷地の竿の部分、前庭です。道路からは前庭越しに建物が顔を覗かせ、奥の庭まで見通せるようになっています。庭と街との距離感を多様に計画しています。

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あとは照明の調整をして引き渡しです。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学2年生の本年度最後の全体講評会。課題は低層にフィットネスジムの入った「スポーツ施設を内包した集合住宅」。低層の施設の天井高さはまちまちな上、求められるている容積も高いので、2年生の課題としてはかなり難しい課題だと思います。9班から優秀者3名選出して、発表、講評。そして、最後に投票して上位4名を選びました。 
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こちらは森班瀧内さんの発表風景。最後の投票で3位になりました。おめでとうございます!
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天井高の違う諸室の天井を揃えて、地盤面から埋まった高さを変えています。道路面から見える高さに2階レベルを抑えて、光のきちんと落ちる中庭プランとすることで街に対してとても気持ちの良い雰囲気を醸し出しています。中庭プランはプライバシーと採光の観点からすると、なかなか上手くいかないものですが、それもキチンと解決した力作です。
今年は(も?)飛び抜けて優秀な人はいないですが、設計を楽しみにながら頑張っている人が多いですね。仲良く競い合っている雰囲気も良いと思います。設計はセンスやスキルも必要ですが、大切なのは努力の持続(?)。まずは設計が楽しくないと何も始まりませんから。。。今後に期待してます!

「鎌倉浄明寺の家」久しぶりの訪問

久しぶりに鎌倉浄明寺に行ってきました。
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大屋根の軒先は低く抑えられ、2階の床は軒先側にいくほど天井が迫り、あえて立つことができるのは中央付近のみとなるようにして、
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その中央に背丈を超える大きい家具を置き、方形屋根の架かる四辺それぞれは、山と谷、集落、そして空が眺められる恵まれた環境で、それに呼応するように軒先をめくり上げ、景色の違う4つの間をつくりだしています。

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めくり残した軒先四隅は、床を切り欠いて1階からの吹抜けとし、上下階を繋いでいます。そこは猫の楽園です。猫たちもお気に召して頂けているようなので、ホッとしました(笑)

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夫婦2人と猫2匹が、それぞれ思い思いに過ごし共存できる居場所があちらこちらに、、、

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2階と全く雰囲気の違う1階。猫のための出入口もきちんと用意されています(笑)。こだわり抜いた家具と小物、素晴らしい住まい方に脱帽です。

大嘗宮見学

一生に一度見れるかどうかの大嘗宮。大混雑を覚悟して行ってきました。予想通りの大混雑ではありましたが、天候も良く、紅葉も綺麗だったので、苦痛になるほどではなかったです。石垣もじっくり見れました(笑)。
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坂下門からここまで来るのに約1時間半。
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話に聞いていましたが、皮付きの丸太を使った素朴な鳥居です。伊勢の白木の清々しい雰囲気とは違って、丸太材を使うところが特徴のようですね。
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遠目で見ると伊勢神宮の佇まいですが、千木も丸太。
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側面に廻りこむとこのような感じです。
右側が正面で、右側の回廊をアップすると、、、
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右側の建物の外壁を拡大すると、、、
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不思議な壁ですね。
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そして、側面後方。丸ノ内のビルとの対比が面白いですね。
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鳥居のある正面側は大混雑ですが、側面、後方は人もまばら。比較的落ち着いて見ることができました。
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階段も分厚い皮付きの丸太を使っていますね。
ところで昭和から平成になった時、初めて大嘗宮を東京につくったようです。その前までは京都だったので、平成は歴史的には大きな転換期だったということになります。伊勢の向きが東京と京都とは違うので、昭和以前と配置など微妙に違っていたり、今回の建物は一部茅葺きを板張りに変更するなど、いつも同じというわけではないとのこと。今回は平成の時よりも建物は質素で、金額も抑えられているようで、見学者数は増えたようです。天皇家の存在も時代と共に随分変化しているとは思いますが、あらゆる意味で国民との距離が近くなりましたね。

念願の土浦亀城邸見学

念願の土浦亀城自邸、見学させていただきました!1935年竣工のこの住宅は日本のモダニズム建築の傑作。歴史的にもとても重要なので、勿論dcomomoにも登録されています。ところで、土浦亀城は一般の方にはあまり知られていないと思いますが、旧帝国ホテルをフランクロイドライトのもとで図面を描き、その仕事が終わって渡米しています。そこにはシンドラーやノイトラなどがいたようです。帰国後、大倉土木(現、大成建設)に所属し、その傍らでこの住宅を設計したようです。すでにこの時点でライト色が消えています。大成建設OBということで個人的にはほんの少し親近感(?)があります。
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天候にも恵まれ、日の差し込んだ最高の状態で見学できたのですが、残念ながら撮影不可。ということで、こちらは新建築別冊の写真を拝借させていただきます。この住宅より少し前に竣工している名作、藤井厚二の聴竹居は近代のエッセンスを感じさせるものの、一般の人からすると普通の和風建築に見えてしまうであろう佇まいですが、こちらの住宅は誰が見てもザ・モダニズム。これが戦前の日本にあったのですから驚きです。パリに建っていてもおかしくないザ・インターナショナルスタイルですが、南に設けられた大開口と大きな庇。フラットルーフと大空間、一見RC造に見える住宅ですが、日本でのモダニズム建築の普及を考えて尺貫法のモデュールにのった在来木造住宅。
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そして、複雑なパズルを解いた立体的な空間構成、まさに現代日本の都市住宅のお手本となる住宅です。
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2019年のまさに今竣工しても、新建築やI’m home.などの雑誌に掲載されていても違和感は全くない新鮮さと、表紙を飾る程の高いクオリティです。土浦さんがご存命なら、今の建築家は何をやっているのか!と怒られそうです。もっと精進せねばと思い知らされました。。。

戸田芳樹氏講演@日本女子大学

松濤のプロジェクトでお世話になっている戸田さんの講演があるということで日本女子大学に行ってきました。講演のタイトルは「日本庭園のもうひとつの見方-デザインする立場から、作庭者のおもいやかたちを紐解く」。ランドスケープ界について色々なお話を聞くことができました。
日本庭園協会が主催ということで建築関係者は少なく、いつもとちょっと違う雰囲気。講演の最初に「今日皆様に伝えたいこと」として
1昭和30年〜50年代の造園作家へのオマージュ
2日本庭園史を空間、造園より見直す
3日本庭園を「ことば」でもっと語って見たい
の三つを挙げられました。1については戸田さんの著書「昭和の名庭園を歩く」で紹介されている事例(朝倉彫塑館、吉田五十八設計の猪俣邸といった小規模な庭から京王プラザホテル、砧公園といった大規模なものまで)を解説していただきました。以前は建物の背景、場合によっては脇役と思っていた庭ですが、今は建物を生かすも殺すも庭次第とも思っています。眺めいるだけではわかないものも、あれこれ経験が増えてくると他者の意図もわかるようになってきますね。「昭和の名庭園を歩く」はまさにそんな人向けに書かれた本です。そして、上記の2と3に関連するランドスケープ界に不足している事として次の3つをあげられました。
1近代造園史、特に日本人作家に冷淡である。
2作品を理解するアプローチが脆弱である。
3ランドスケープ作品を評論する人や場がない。
ランドスケープは建築と重なる部分も多いですが、建築界、特に日本の建築設計界とは全く違うようです。建築の設計は言葉で説明することは必須のようなところもありますし、近代からの歴史的な文脈は無視できないですし、あらゆる評価軸の賞やメディアがあって明確な一つのジャンルがありますね。勿論、この状況は恵まれた環境だとは思いますが、一方で自由度を狭めている側面もある気もしますが・・・
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日本女子大と言えば、SANNAが設計した図書館も見学できれば、、、と思っていましたが、近くにも行けませんでした。やむなく、歩道橋からの撮影(涙)。