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日本建築学会「作品選集」に「等々力の家」掲載

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本年度の日本建築学会「作品選集」にMDSが設計した等々力の家が選ばれました。エリアごとに現地審査も含む審査が何度も行われ、その結果を全国にあげてまた別の審査員が審査して、ようやく掲載作品が決まりまります。学会ということで学術的な評価軸も大切となりますし、多くの審査員の判断で決まるという意味で、一般的な専門誌とは違った意味での狭き門です。
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ここ数年、住宅は審査対象作品も多く激戦。最終に残ったのは久しぶり。今年も誰もが知っているような作品たちも選外になってしまっているようです。。。

I'm home. 流、写真の撮り方「東山の家」

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今月のI’m home.では写真の撮り方が記事になっています。
I’m home. の誌面いつも美しいですが、
その写真は全てナカサ&パートナーズが撮ったものです。
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MDSが設計した東山の家の写真も記事になっています。
この写真は「グラフィック(2D)として考える」ということがポイントだとか。「中央の壁に正面にカメラを構え、壁の側面を写さず平面的に見えるように撮影したもの。立体的要素を少し減らすことで、右手のリビングと左手の吹き抜けの階段室といった二つの空間をより際立たせた。」とのこと。
この他にも興味深いことが色々載っています。
写真に興味のある方は、是非、読んでみると良いのではないでしょうか。

卒業設計講評会@日本大学

先週に続き、本日は日本大学生産工学部の卒業設計講評会に行ってきました。任期が切れて一度退任したので、日大は久しぶり。以前は中村好文さん、木下庸子さん、谷内田さんといった僕より上の世代のスター建築家がたくさんいたのですが、ほとんどが若い世代の講師に代替わりしています。

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まず模型と図面だけの審査を行い、票が多かった12人が2次審査に進みました。
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こちらは一等、中里くんの作品。1次審査の時からイチオシでした。府中刑務所の壁を街に溶け込ませて、周辺を活性化させる提案。街に対しての提案は良いのですが、刑務所の内部は全く提案がないのが、少し物足りない気がしました。
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こちらは樋口くんの作品。諏訪大社の御柱の祭りのクライマックス、木落しの山の対岸の敷地に建てる博物館のですが、建ち方を含めなかなか魅力的な提案と思いました。1次審査の時から2番目?に押し続けましたが、全体で4位。
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講評会の後は学生を交えて懇親会がありました。この学年は僕は教えていないのですが、つぎつぎと学生が講評の続きを聞きにきて、とても積極的。これから楽しみです。頑張ってください。

「ジンカンパニー本社ビル」雑誌「cal」に掲載

10年ほど前に竣工したジンカンパニー本社ビル。オーナーから久しぶりに連絡あり、隣の敷地を購入したので新しい建物を建てたいとのこと。まだ駆け出しの頃のクライアントからの設計の再依頼。感無量です。
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先日、取材があったので、、、と掲載された雑誌をいただきました。
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オフィス上部のオーナー宅が掲載されています。
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元々はアパレルのブランドを経営されているのですが、今は高級ペット用品を扱うお店もやっているそうで、こちらがそのページ。行動力が素晴らしい!見習わなければいけませんね。久しぶりにお会いして元気をいただきました。

松濤の梅

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本宅のテラスから、庭の茶室を見下ろす。
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この庭の象徴、梅の大木と茶室。
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右奥の茶室の手前、本宅の一角が待合となります。
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待合と茶室。待合(本宅)の奥にも現代的な造りの茶会もできる和室を設えました。
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エントランスから和室ごしに、庭の梅の木を見通す。
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モダンなエントランス空間の残月床。仕切りの建て替えや設えによって和室にも茶室にもなります。
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卒業設計講評会@東京理科大学

今年も卒業設計の講評会のシーズンがやってきました。論文だけで卒業できる大学も多いと思いますが、東京理科大学は例年同様、卒業設計を提出したのは3分の1くらいでした。講評会前の1次審査にも行きましたが、全般的には酷いものはないのですがズバ抜けて良いものがなく、ほぼ全員がまあまあ良いという感じ。15名が2次審査に進み、まず各人が発表。
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こちらは大山さんの作品。最近はどこの大学もリノベーションが多いようですが、彼女は意図して全く建築をつくっていません。都市の隙間に仮設足場などを使って、グラフィティで紡ぐ街づくりの提案です。狭義の意味でのいわゆる建物はつくっていませんがとても美しいプレゼンテーションで、建築とは何か?を問いかける問題作品として注目が集まりました。
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投票で絞りこまれた上位の作品を取り囲んで、上位3作品を選びました。周りを見渡すと非常勤の講師陣はガラリと一新されていて、気がつくと僕が最も古株。
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一等の大野くん。彼はMDSにもアルバイトに来てくれていました。おめでとうございます!
昨年までは講評会の途中からアルコールが出て、エンドレスの議論が繰り広げられいましたが(それが初見先生と小嶋先生がいらした頃の理科大の名物?のような講評会でしたが)、、、今年からは早々に講評会を終えてから懇親会。働き方改革ですね(笑)。授業以外にアルバイトなどで事務所に出入りしている学生と違って、久しぶりに会った学生にはこちらの発言が思惑と違って大いなる誤解をされていたり、学生の本音も聞けて色々な意味で勉強になりました。確かに自分自身も振り返って見ると、親切にしてくださった先生方のお言葉に腹を立てたりしていたような気が今更ながらもしてきました。。。

ミナペルフォネンとダムタイプ

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東京都現代美術館で行われているミナペルフォネンの展覧会に行ってきました。テキスタイルだけでなく、住宅の原寸模型まであって見応えのあるものでした。
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その隣でダムタイプの展覧会もやっていました。ということで、そちらにも立ち寄ってきました。ダムタイムをご存知の方は少ないかもしれませんが、僕がダムタイプのパフォーマンスを最初に見たのは学生の時で、青山のスパイラルビル行われた「ph」。そのようなの前衛的なパフォーマンスというものを見たことがなかったので、かなりの衝撃を受けました。今回の展覧会ではその装置も展示されていて、それは30年ぶりに見る僕にとってはとても懐かしいものですが、知らない人がこの装置だけ見ても全く意味不明でしょうね。「ph」の次作「S/N」なども見に行きましたが、その直後に中心メンバーの一人の古橋悌二氏が亡くなり、その後、知人のライゾマティクスが舞台美術をやっているなど、メンバーが代わりながら活動しているということは知っていましたが、最近は全く行ってないですね。。。
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こちらは黒の板が流れる文字とは切り離されて浮遊して見えるなかなか不思議な空間でしたが、この写真だとその不思議な感じは伝わないですね?
ところで、MDSの現在のHPはライゾマティクスに随分前につくってもらったのですが、今、全く新しいデザインに作り直し中です。3月末くらいを目指していますので、お楽しみに!