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赤瓦の建築

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山口県と隣接する益田市に建つ内藤廣氏設計の「島根県芸術文化センター」。
別名、グラントワと言われているようですが、
公募で決まったその呼び名は内藤さんはあまり好きではないらしい。
その気持ちも、なんとなくわかる気もします(笑)。

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その外壁は、艶のある深みのある赤瓦で覆われています。
赤い瓦は光のあたり方によって様々な表情を見せてくれます。
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中庭を取り囲むように幅の広い廊下、
そして図書館、美術館、劇場、レストランが貼り付いています。
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夕方になると、リゾートホテルのような佇まい。
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少し時間が余ったので、津和野に立ち寄りました。
津和野都言えば、黒壁と鯉。
ここまで来ると、萩がすぐそこということもあって、長州ですね。
山陰と一言で言っても、西の端と東の端では全く違った文化圏。
日本再発見の旅でした。

神の宿るところ

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このとても立派なしめ縄と言えば、そう、出雲大社です。
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神楽殿のしめ縄には圧倒されます。
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出雲に限らず、山陰はパワースポットが点在しています。
こちらは出雲大社の近くの稲佐の浜にある弁天島 。
小さな島(大きな岩?)に鳥居のある風景は、
今回、2箇所ありました。
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こちらは因幡の白うさぎで有名な白兎神社。
白兎海岸の鳥居です。
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拡大するとこんな感じ。
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こちらは島根の西の端、小浜にある衣毘神社です。
潮の満ち引きで渡れなくなったりするらしく、
地元では別名、山陰のモンサンミッシェルと言われているとのこと。
ちょっと比較するには小さ過ぎて、フランス人に怒られそう・・・(笑)。

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地元の方によると、最近はほぼ陸続きになっているとのこと。
砂が堆積してしまっているのでしょうか?
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島に渡り振り返ると美しい赤瓦の街並みが見えます。
まだまだ、日本にも素晴らしい風景がありますね。

松江のお堀

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松江城が国宝になったのは記憶に新しいですが、
興味の対象は天守閣ではなく、船に乗ってお堀めぐること。
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お堀沿いには、縄手と呼ばれる武家屋敷が並び、
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あるときは船の下をくぐり、電動で屋根が下がり
全員が横に寝るというので有名ですね。
ここは川ではなく、お堀なので水は原則流れていないのですが、
宍道湖から水を入れたり、出したりと水位を厳密に調整しているからこそ、
この微妙な隙間を調整しているとのこと。
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民家を通ることもあれば、こんなところもあり、
変化に富んだ風景で、予想以上に楽しめました。
夜は地元に住んでいる友人と楽しく会食。
その後、お城周辺をお散歩しました。
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ちょうど、水燈路のイベント中。
特別な夜の風景も見ることもできました。
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こちらは、鳥取の「仁風閣」と似た、城内にある「興雲閣」。
残念ながら、夜遅くなってしまったので外観のみ。
お城の周りには菊竹さんの近代建築も点在し、
松江は歴史の重みを感じさせる風情のある街ですね。

山陰の近代建築

菊竹清訓の代表作、出雲大社庁の舎が数年前、壊されてしまったので、
今、山陰の近代建築を一つあげるとすると、
満場一致で東光園ではないでしょうか?
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庭側から見た東光園外観。
天皇陛下も泊まった有名な旅館のようですが、
今は団体客も泊まる大衆旅館という位置付けのようです。
実際泊まった感想としては、ホスピタリティは決して悪くはないものの、
やはり旅館としては一流の高級感は感じられないのですが、
建築のデザインとしては、今なお異彩を放っているように思いました。
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内部空間で最も重要であろうと思われるロビーのこの柱。
伝統的な日本のデザインを感じさせながらも、
先進的な試みを感じさせる不朽の名作だと思います。
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ロビーから見える庭の設計は流政之。
今はなきニューヨークの貿易センタービルの彫刻で有名な方ですが、
ネットで調べると、ほんの数ヶ月前になくなったとのこと。。。
ところで、山陰には近代建築がたくさん残っていて、
東光園のある米子から車で30分の松江には、菊竹建築がたくさんあります。
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こちらが菊竹さん設計の島根県立図書館。
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こちらが島根県立武道館。やはり、設計は菊竹さん。
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そして、こちらも菊竹さん設計の田部美術館。
コールテン鋼の大屋根が特徴の建築ですが、
つくり方や空間性など、やや菊竹さんらしくない印象でした。
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こちらは、菊竹さんよりさらにさかのぼり、、、
丹下健三と師匠、岸田日出刀との共同設計の倉吉市庁舎。
残念ながら耐震補強がいたるところに施されていて、
空間性は完全に失われていましたが、、、
今でも大事に使われているのが印象的でした。
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ここから見える倉吉の町並みは美しく、
竣工当時、斬新なデザインの庁舎と対比が素晴らしかったことでしょう。
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そして、こちらは村野藤吾の米子公会堂。
閉館後に、わざわざ職員の方が丁寧に案内してくださいました。
耐震補強の際に倉吉庁舎のように空間性を損なわないように、
注意して工事を進めたとのこと。
米子市民に愛され続けているこの建物は幸せ者です。
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こちらは出雲から益田に行く途中の江津市の庁舎。設計は吉阪隆正です。
山陰にはたくさんの近代建築が健在ですが、老朽化が進んでいるので、
出雲大社の舎のように建て替えの可能性もあり得ますね。
とても濃密な時間を過ごすことができました。

鳥取の砂丘と建築

山陰の東の端から西の端まで、車で横断してきました。
鳥取と言えば、鳥取砂丘。
砂つながりで、サハラ砂漠に行ったことがあるので、
正直、鳥取砂丘はやや馬鹿にしていたのですが(すみません)、、、
「ブラタモリ」を見て、行って見たくなりました(笑)。
そもそも砂丘と砂漠は成り立ちも違うので、
比較するようなものではありませんね。

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写真を撮ると立派な砂漠のようですが、、、空がやっぱり日本ですね。
戦前は陸軍の管轄するエリアだったので市街化されていないだけで、
西の端は地図上ではかなり離れた白兎神社と言うのだから驚きです。
つまり、鳥取市街地は砂丘の上にあるんですね。
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こちらが有名な急勾配の馬の背と言われるところ。
この起伏があるからこそ、美しい風景になっているようです。
砂が流れてしまう限界の角度30度とのことで、
勿論、この坂を登って、、、砂丘を体感。
この先には、海が広がっています。
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船で裏富海岸を巡りました。
透明度の高さがウリのようですが、あいにく海は荒れ模様。
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船に乗って海から見た鳥取砂丘です。
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駐車場の端で、勢いよくグルグルとイカが回っていて、、、
なかなかいい写真が撮れました(笑)。
スルメはこのようにして作るんですかね?
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鳥取市内では、仁風閣にだけ立ち寄りました。
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日本庭園越しに見る洋館は高貴な佇まいですね。
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2階はバルコニーではなく、ガラスで囲まれた真白な中間領域。
写真左側の窓の奥にはクラシカルな部屋が並んでいます。
現代の住宅の参考にもなる構成ですね。
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この後、三朝温泉に行きました。
増築をくり返して川沿いに温泉街の風景を作り出している旅館大橋。
全長120mで国登録有形文化財にも指定されているようですが、、、
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泊まったのはこちらの後楽。
八勝館を設計したことで知られる堀口捨己が設計した旅館です。
ただ、エントランス周りは確かにその残像は感じられるのですが、
あまり堀口捨己らしさを感じられず思わずフロントで訪ねてみると、
意外な事実が・・・
堀口捨己が設計した客室は現在の法規に不適合ということで、
従業員の部屋や倉庫として利用されているとのこと。
無理を言って特別に見学させていただき、
確かに堀口捨己の痕跡を確認できました。どうも有難うございました!
そして、次の日、朝一で投入堂へ。
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国宝、三徳山三佛寺投入堂。
建築関係者で鳥取に旅行と言えば、砂丘ではなく多くはこちら(笑)。
日本一危ない国宝とも言われ、
道なき道を登りようやくこちらに辿りつきます。
ところで、靴の裏がボコボコの靴を履いて行きましょう。
お持ちであれば登山靴が確実です。基本的には登山ですから・・・・・
僕は靴の検査でひっかかり、ワラジを買う羽目に。
雨上がりのぬかるみの道を、ワラジ(感覚的には裸足)で、
ドロドロになりながら登りました。
足が冷たく、足裏にクッションがないので膝が痛くなり、
今までで最も不快な登山でした。。。
そんなこともあって、砂丘の方が素晴らしかたです(笑)。

雑誌「I'm home.」に「桜双庵」掲載

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雑誌「I’m home.」にMDSが設計した桜双庵が掲載されました。
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今回も「I’m home.」らしいスタインリングですが、
センス良く飾られたドライフラワーや小物などは建主様のもの。
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このカメラアングルは新鮮。この住宅は立つ位置でシーンが変わるので、
写真が撮り続けられると言われましたが(笑)、、、まさにその通り。
詳しくは、是非、店頭でご覧になって下さい。

祭と建築

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SANAAの設計したすみだ北斎美術館に行ってきました。
隣の広場では、これから何かが始まりそうな予感が・・・・
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美術館から出ると、ちょうど神輿が通り過ぎて行きました。。。
斬新なデザインとお祭り。新旧の対比がシュールです。

「松濤の家」祝!竣工

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先月竣工した「松濤の家」の撮影がありました。
この住宅は賃貸住宅なので家具入りの写真撮影をできるか心配でしたが、
建主様のご厚意とパナソニックさんのご協力により、
ご入居前に家具の入った写真撮影をさせていただくことができました。
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この住宅はパナソニックさんからモニターとして、
建材を提供していただいたこともあり、カタログ用の写真を撮ることになりました。
家具や小物、観葉植物など、特別にご用意いただき、本当に有難いことです。
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家具がないと画竜点睛を欠いていたこのシーンも、

ベッドが入るとイメージ通りの絵になりました。
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こちらはマスターバスルーム。
ファミリーバスルームとは別に設けています。
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ワインやフルーツ、小物まで全てをスタイリングしての撮影で、

すっかり住んでいるかのような雰囲気です。
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リビングからダイニング越しに庭が見えます。
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見返しの階段からダイニング越しにリビングを見たシーン。
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こちらはゲストラバトリー。
通常のトイレよりスペースをゆったりとったゲスト専用のトイレです。
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ガレージの奥にはマルチルーム。
自転車、バイクのメンテナンスをしたり、趣味の部屋としての利用できます。
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長時間の撮影となりましたが、皆様のご協力で無事終了。
どうもありがとうございました!