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北欧24 / フィンランディアホール

アアルトの晩年の作品、フィンランディアホール
コンサートホールと大会議場からなる建物。
こけら落としはシベリウスの「フィンランディア」が演奏されたそうだ。
毎週土曜日にガイドツアーがあり、それに参加した。
アアルトのスタジオ、自邸、夏の家などもガイドツアー(英語)があって、
名建築がきちんと観光のために使われている印象を受ける。
参加している人はやはりヨーロッパの人が多く、専門家に限らず家族連れもいる。
その時間にあわせて行動するので、
あちこちの建物で当然同じ人に会うことになる。
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外壁はイタリア産大理石のビアンコ・カラーラ。
アアルトがイタリア旅行をした時に大変気に入り、
どうしてもこれを使いたく使ったそうだが、
ヘルシンキの寒さが厳しくて割れてしまったそうだ。
芝生の上に置かれているオブジェ(円柱状のもの)は、
その割れた石を集めてつくったもので、
日本人アーティストの作品のようです。
やはり気候にあった素材を使うのが基本なのではないでしょうか。
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その問題の大理石のアップ写真です。
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こちらが内観。
紺青の部分は木製音響壁。

北欧23 / ヘルシンキ工科大学

アアルトの代表作のひとつであるヘルシンキ工科大学は、
アアルトのスタジオ自邸から海を隔てたオタニエミにある。
ヘルシンキ中心部を経由しないでショートカットすることで、
学校が閉まる前にギリギリ入ることができた。
白夜といっても、北欧はどこも閉まるのが早い。
ところで、今さら言うまでもないが、インターネットの普及により、
旅行に行く前に世界中の詳しい情報を得ることができる。
各地の観光案内所にメールで質問したり、
日本のNAVITIMEなどと同じようなサービスがある上、
バス乗り場や時刻表などもネットですべて入手可能でとても便利だ。
逆にあまりにも効率良くまわれ過ぎるため、
ある意味でツアーのようなものになってしまう恐れがあるくらいだ。
私たちが学生の頃は、多くの建築学科の学生と同様、
ほとんど情報もなく数か月間放浪していたのが今となっては不思議だが、
そんな無駄の多い旅が非常に有意義だったとつくづく思う。
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ヘルシンキ工科大学の定番のカットは、やはりこちらでしょう。
メインオーディトリアムの外部は野外円形劇場となっている。
昔の雑誌などにはフィンランド工科大学と書いてあるので、
大学の名前が変更したのでしょうか?
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こちらがメインオーディトリアムの内部空間のお決まりのカット。
間接光が美しい。

北欧22 / アカデミア書店

ヘルシンキの中心部にあるアカデミア書店はアルヴァ・アアルトの設計。
注意していないと通り過ぎてしまう店構え。2階にはカフェもある。
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デザインされたトップライトから3層下の1階まで光が届く。
シンプルなつくりだが、少しづつ吹抜けがずれている開放的で快適な本屋さん。
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2階にはカフェ・アアルトがある。
アルネ・ヤコブセンのアントチェアが置かれている。
ヘルシンキが舞台となった映画「かもめ食堂」で、
主人公が「ガッチャマンの歌詞知りませんか?」と日本人に訪ねた場面で、
ここの場所が使われている。
そのためだと思うが日本人の女性(しかも一人)が多い。
ちなみに「かもめ食堂」の舞台となったカフェは、
カフェヴィラ・スミオという店名で営業している。
時間がなくて残念ながらそちらに行けなかったが、
おそらく日本人がたくさんいることでしょう。

北欧21/Klaus K(クラウス・コー)

ヘルシンキで泊まったホテルはKlaus K(クラウス・コー)
こちらはヘルシンキのデザインホテルとしては最も有名(らしい)。
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を独自に解釈したインテリアとのことだが、
その「カレワラ」を知らない私たちにとっては、
コンセプトとデザインの関係は当然わからなかった。
デザインホテルの利用者は若年層が一般的には多いイメージがある中、
こちらは温かみのあるインテリアのせいかご年配の方も結構泊まっていた。
北欧は週末割引がある上、こちらは早期予約割引もあったので、
比較的にリーズナブルに泊まることができた。
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客室はしっかり色のついたインパクトのあるデザイン。
大きなヘッドボードに寄りかかると案外快適。
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レセプションは真白のオブジェのようなカウンター。
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カウンター上部の照明。
安い材料を使って、なかなかセンスの良いデザインです。
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朝食はこちらのカフェで。

年越そば

前回はコンサート会場で年明けを迎えたので「年越しちゃったそば」でしたが、
今回はしきたりどおり、コンサートに出掛ける前の年越し前に
「年越そば」を食べました。
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実家手打ちの年越そば。おいしかったです。 ※注!そば屋ではありません。

ジルヴェスターコンサート2008-2009

大晦日の話に遡りますが、
一昨年同様、ジルヴェスターコンサートに行ってきました。
コンサートは大晦日の夜9時スタートで、年明けまで行われます。
2008年最後の演奏はベルリオーズの「幻想交響曲」第4楽章。
これを2009年午前0時ピッタリに演奏し終え、新しい年を迎えるわけですが
今回はなんだか、ちょっと、あれ?と感じさせるビミョーな感じ。
なんと、指揮者の手元の時計と会場の時計がややズレていたらしく、
それに気付いて「なんとか会場の時計に合わせました(汗)」と
指揮者自らカミングアウト(笑)
「2009年は『うるう秒』が入るからね~。」と音楽監督がフォローしていました(笑)
でも「うるう秒」ってグリニッジ子午線の時刻を基準にしているので
日本では元旦の朝9時前に1秒追加されるらしい。初めて知りました。
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一昨年のジルヴェスターコンサートの様子はこちら

代々木八幡に初詣

MDS最寄の駅名でもある代々木八幡に初詣に行ってきました。
事務所の隣の隣ぐらいの距離で、事務所からも境内の緑が見えます。
山手通りに面していますが、階段を上り奥に進むと、
その喧騒からどんどん離れ、静かな杜の中に入ります。
緑に囲まれた小さな神社で、とても風情があります。
境内の中には縄文時代の竪穴式住居の復元があります。
説明によると、縄文時代、ここは岬だったそうな。
ということは東京の都心部のほとんどは海の中だったということですね。
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あけましておめでとうございます

この年末年始は快晴続き。
暗い話の多い昨今ですが
この天気のように、清々しい一年にしたいです。
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葉山の丘から日の入り後の夕景
元旦は初日の出ならぬ初日の入りを見に行きました。
抜けるような空、くっきりと浮かび上がる稜線
夕日に映える雲がとてもきれいです。
大島、伊豆、房総は見えましたが
残念ながら富士山だけは雲の中でした。

北欧20/ミュールマキ教会

ヘルシンキから電車で数十分のところにあるミュールマキ教会。
設計はユハ・レイヴィスカ。
この教会は建築家の間でとても人気のある教会だ。
間接光を取り入れる光の扱い方はきわめて北欧的。
とても美しい写真が撮れる空間だが、実際に行くと写真以上の感動はない。
それは真白の空間で、素材の持つパワーがないからだろうか?
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夕方行くと、すでに閉まっていたが、
「日本からこの教会を観るためにはるばる来た。」と、
お決まりのことを管理人に言って、無理やり開けていただいた。
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東側(写真右)から光が入る午前中にもう一度見てたいと思い、
日曜日の午前中にもう一度行ってみた。
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祭壇は何枚の壁で構成されている。
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重なり合った壁の隙間から光が差し込み、とても幻想的。
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木々に面した開口部が多い東側の外観。
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北側から見た西側の外壁。
何枚もの壁が重なりあっている様子がわかる。
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電車のプラットホームからも見える。
祭壇のある西側の開口が少ないのはうなづける。

北欧19/ヴォクセンニスカ教会

ヘルシンキから特急で3時間のところにイマトラという街がある。
ロシアとの国境がすぐという辺境の地にある、小さな工業都市だ。
そこからさらにバスに数十分乗って向かったのは、
アアルトの代表作のひとつとされる「ヴォクセンニスカ教会」だ。
祭壇に3つの十字架があり、正式名称は「3つの十字架の教会」。
ヘルシンキから一日がかりで、苦労して行ったわりには、
いまひとつ感動がなかったのが残念。
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祭壇には3つの十字架がある。
天候が悪く、室内はとても暗いが、祭壇の横から差し込む淡い光が美しい。
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このパイプオルガンの音はいいらいしい。
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この教会の特徴のひとつは、
クラブ室、教区ホール、実際の教会室という3つの教会ホールが連続し、
必要であれば分離できるようになっていていることだ。
可動式の間仕切りは電動モーターで動くそうだ。
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最後列からのカット。
祭壇がある北西の端のホールが、実際の聖域。
総計800席以上もある。
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雨の中で撮影したいまひとつな印象の外観。
晴れた青い空で、木々が鮮やかな緑がだったら印象が違ったことでしょう。
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3つに分割できる内部空間が外観にも現れています。