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北欧21/Klaus K(クラウス・コー)

ヘルシンキで泊まったホテルはKlaus K(クラウス・コー)
こちらはヘルシンキのデザインホテルとしては最も有名(らしい)。
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を独自に解釈したインテリアとのことだが、
その「カレワラ」を知らない私たちにとっては、
コンセプトとデザインの関係は当然わからなかった。
デザインホテルの利用者は若年層が一般的には多いイメージがある中、
こちらは温かみのあるインテリアのせいかご年配の方も結構泊まっていた。
北欧は週末割引がある上、こちらは早期予約割引もあったので、
比較的にリーズナブルに泊まることができた。
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客室はしっかり色のついたインパクトのあるデザイン。
大きなヘッドボードに寄りかかると案外快適。
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レセプションは真白のオブジェのようなカウンター。
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カウンター上部の照明。
安い材料を使って、なかなかセンスの良いデザインです。
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朝食はこちらのカフェで。

年越そば

前回はコンサート会場で年明けを迎えたので「年越しちゃったそば」でしたが、
今回はしきたりどおり、コンサートに出掛ける前の年越し前に
「年越そば」を食べました。
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実家手打ちの年越そば。おいしかったです。 ※注!そば屋ではありません。

ジルヴェスターコンサート2008-2009

大晦日の話に遡りますが、
一昨年同様、ジルヴェスターコンサートに行ってきました。
コンサートは大晦日の夜9時スタートで、年明けまで行われます。
2008年最後の演奏はベルリオーズの「幻想交響曲」第4楽章。
これを2009年午前0時ピッタリに演奏し終え、新しい年を迎えるわけですが
今回はなんだか、ちょっと、あれ?と感じさせるビミョーな感じ。
なんと、指揮者の手元の時計と会場の時計がややズレていたらしく、
それに気付いて「なんとか会場の時計に合わせました(汗)」と
指揮者自らカミングアウト(笑)
「2009年は『うるう秒』が入るからね~。」と音楽監督がフォローしていました(笑)
でも「うるう秒」ってグリニッジ子午線の時刻を基準にしているので
日本では元旦の朝9時前に1秒追加されるらしい。初めて知りました。
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一昨年のジルヴェスターコンサートの様子はこちら

代々木八幡に初詣

MDS最寄の駅名でもある代々木八幡に初詣に行ってきました。
事務所の隣の隣ぐらいの距離で、事務所からも境内の緑が見えます。
山手通りに面していますが、階段を上り奥に進むと、
その喧騒からどんどん離れ、静かな杜の中に入ります。
緑に囲まれた小さな神社で、とても風情があります。
境内の中には縄文時代の竪穴式住居の復元があります。
説明によると、縄文時代、ここは岬だったそうな。
ということは東京の都心部のほとんどは海の中だったということですね。
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あけましておめでとうございます

この年末年始は快晴続き。
暗い話の多い昨今ですが
この天気のように、清々しい一年にしたいです。
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葉山の丘から日の入り後の夕景
元旦は初日の出ならぬ初日の入りを見に行きました。
抜けるような空、くっきりと浮かび上がる稜線
夕日に映える雲がとてもきれいです。
大島、伊豆、房総は見えましたが
残念ながら富士山だけは雲の中でした。

北欧20/ミュールマキ教会

ヘルシンキから電車で数十分のところにあるミュールマキ教会。
設計はユハ・レイヴィスカ。
この教会は建築家の間でとても人気のある教会だ。
間接光を取り入れる光の扱い方はきわめて北欧的。
とても美しい写真が撮れる空間だが、実際に行くと写真以上の感動はない。
それは真白の空間で、素材の持つパワーがないからだろうか?
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夕方行くと、すでに閉まっていたが、
「日本からこの教会を観るためにはるばる来た。」と、
お決まりのことを管理人に言って、無理やり開けていただいた。
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東側(写真右)から光が入る午前中にもう一度見てたいと思い、
日曜日の午前中にもう一度行ってみた。
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祭壇は何枚の壁で構成されている。
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重なり合った壁の隙間から光が差し込み、とても幻想的。
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木々に面した開口部が多い東側の外観。
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北側から見た西側の外壁。
何枚もの壁が重なりあっている様子がわかる。
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電車のプラットホームからも見える。
祭壇のある西側の開口が少ないのはうなづける。

北欧19/ヴォクセンニスカ教会

ヘルシンキから特急で3時間のところにイマトラという街がある。
ロシアとの国境がすぐという辺境の地にある、小さな工業都市だ。
そこからさらにバスに数十分乗って向かったのは、
アアルトの代表作のひとつとされる「ヴォクセンニスカ教会」だ。
祭壇に3つの十字架があり、正式名称は「3つの十字架の教会」。
ヘルシンキから一日がかりで、苦労して行ったわりには、
いまひとつ感動がなかったのが残念。
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祭壇には3つの十字架がある。
天候が悪く、室内はとても暗いが、祭壇の横から差し込む淡い光が美しい。
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このパイプオルガンの音はいいらいしい。
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この教会の特徴のひとつは、
クラブ室、教区ホール、実際の教会室という3つの教会ホールが連続し、
必要であれば分離できるようになっていていることだ。
可動式の間仕切りは電動モーターで動くそうだ。
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最後列からのカット。
祭壇がある北西の端のホールが、実際の聖域。
総計800席以上もある。
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雨の中で撮影したいまひとつな印象の外観。
晴れた青い空で、木々が鮮やかな緑がだったら印象が違ったことでしょう。
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3つに分割できる内部空間が外観にも現れています。

北欧18/オタニエミチャペル

ヘルシンキ郊外のオタニエミにアアルトの設計したフィンランド工科大学があり、
その中に小さな礼拝堂がある。
1957年に竣工。設計はレイッキ&カイヤ・シレン夫妻。
安藤忠雄さんが設計した「水の教会」を設計するにあたって、
このオタニエミチャペルを参考にしたと言われている。
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祭壇のガラス越しに緑の中に十字架が見える。
自然と一体となった素晴らしい祈りの空間。
「水の教会」の場合は水の中に十字架がある。
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木の架構が美しいが、
後ろのハイサイドからの光が強く、祭壇のガラスに映りこむのが気になる。
なぜ、そこにそんなに大きな窓をつけたんでしょうね?
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前庭越しに礼拝堂を見る。
大きなガラスは、礼拝堂の後方のハイサイドのもの。
夏を除くほとんどの季節は、北欧は太陽高度が低いため、
周りの木々で直射日光が入らないのかもしれません。
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前庭。
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塀のディテール。このラフな感じが良いですね。

北欧17/テンペリアウキオ教会

気がつくと街はすっかりクリスマス一色です。
サンタクロースと言えばフィンランドということで、再び北欧旅行ネタです。
フィンランドの教会をいくつか紹介しましょう。
まずは、ヘルシンキの中心部にあるテンペリアウキオ教会。
こちらは岩盤を掘ってつくられた珍しい教会。
単純明快なつくりが素晴らしく、特に天井は圧巻です。
竣工は1969年。設計者はティモ&トゥオモ・スオモライネン兄弟。
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岩盤を掘ってつくられた教会です。
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天井は圧巻です。
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こちらが天井のディテール。
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ほとんどが岩盤に埋まっていて、天井の180枚の窓ガラスから光が差しみます。
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週末は分刻みで、たくさんの結婚式が行われていました。
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上部はこんな感じになっています。

神戸ルミナリエ

大震災の起こった年の12月(1995年)、
阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めると共に、
都市の復興・再生への夢と希望を託し、「神戸ルミナリエ」は開催されました。
それは神戸の街と市民に大きな感動と勇気、希望を与えました。
今年で14年目になるそうです。
残念ながら、神戸はまだ震災前の状態に戻っていません。
震災後、壊れた古い建物はプレハブ住宅や平凡なビルに建て替わり、
一見すると震災の傷跡はありませんが、震災前をよく知っている私にとっては、
現状の町並みを見ると悲しくなります。
建築家としての使命を痛感させられます。
そんなことを考えさせられるこのイベント、永久に続けてもらいたいですね。
「六甲山上の展望台」は神戸の復興という意味でも重要なものだと思っています。
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写真ではわかりませんが、アーチの向こうから押し寄せる人、人、人・・・
たくさんの電球でつくられた光のアーケード。
電球の数はいったいどれくらいあるのでしょうか。