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30年前のサグラダファミリア

暇を見つけては昔撮ったポジフィルムをデジタル化して、Instagramの方に随時投稿しています。
30年前のサグラダファミリア。50代前後の人の卒業旅行で見たものはこんな感じだったと思います。改めて最近行った時の写真と見比べると全く違いますね。こちらの写真の方が古いものなのに、遠い未来の廃墟のようにも見えます。

 

ところで最近はどれくらいできてるの?という方がいたのですが・・・、驚くほど完成しています。下の2枚が5年前、2018年11月の写真。

そして、下の2枚30年前。廃墟のような写真です。

サグラダファミリアがつくり続けていることを知らなければ、30年前の写真は未来の廃墟にしか見えませんね?

 

日大生産工学部の卒業設計の講評会

日大生産工学部の卒業設計の講評会に行ってきました。久しぶのリアルな講評会でした。リモートやハイブリットと違って、発表者と先生方との一体感があってやはり良いですね。リアルの大切さを痛感しました。

今年は、一時多かった新たに建築しないリノベーションが減り、ドローンやリモートといったものを設計に取り込んだ規模の大きなものが上位にちらほらと混じっていて、なんとなく傾向が変わってきたと思いました。それは、講師陣の顔ぶれが変わってきたことも関係しているのかもしれません。こちらの大学では、一度任期が切れて1年抜けましたが、15年近く非常勤講師をやっていて、気がつくと専任を除けば一番長いかも?周りがかなり若返りました。

議論と投票の末、最後に6点を3人に分配する投票で、上位3人を決めたのですが、結果的には僕はその上位3つに2点づつ投票していたので、順位こそ少々意外ではありましたが、その順位にもまあ納得。一方で納得のいかない先生方がちらほらいましたが、メンバー、審査のやり方を変えれば順位が変わる僅差だったと思います。
司会の篠崎先生の采配もあるとは思いますが、若手の先生方も講評しやすいフラットな雰囲気もあり、講評会自体はとても良かったと思います。講評会の後はコースの垣根を越えて、布野先生、泉先生、橋本先生といった重鎮や若手の先生方と話をしながらお酒が飲めて、とても楽しい夜でした笑。
上位8人
38点で一等、大槻くんの案
34点で2等、津留くんの案
26点で3等、増子くん
25点で4等、若狭くん

久しぶりのスキー

久しぶりにスキーに行ってきました。10年前、シリウスの戸恒さん夫妻に誘われてニセコに行って以来かも?その時も確か10年ぶりでした。
動画撮ってみました。→こちら
最近スキーをしていない50代の人達からするとなんの違和感もない滑りだと思いますが・・・若い人や時代についていってる人が見ると、かなり古い滑り方なんでしょうね笑
僕は小さい頃、北海道の稚内に住んでいて、スキーを始めたのは5歳の時。まだ、革靴にカンダハー(前でパチンと止めるやつです)の板で、パラレルはクリスチャニアとも言ってましたね。その後、今のようなブーツに変わり、小学生のうちに1級をとっていたのですが、大学でスキーのサークルに入って、最初に滑った時に先輩たちに大笑いされました。先輩方(理科大の大宮教授などは3年生!)のご指導のもと新しい滑り方に矯正していただき、すぐに1級も取り直すことができました。それが1988年かな?この頃はウインタースポーツの過渡期でモーグルは確かその年くらいから人気が出始めていましたし、スノボは91年くらいからですよね?僕は、学生の時は1年生の時からずっとインストラクターのバイトと大会で山にいたので、その時点でスキーは一生分滑った感じです笑
今回は雪山の景色を眺めるくらいの気分で突然スキーをすることになって、山小屋の倉庫に置いてあったかなり古い30年前の板(勿論、カービングスキーではない…笑)で、ストックは知人から短いものを借りてスキー場へ。久しぶりのスキーはなかなか楽しく、今度はちゃんとカービングの板(こちらも20年前のものですが、これも古いのかなぁ…笑)で滑ってみようという気になりました。
ところで、ネットやYouTube で色々調べていると、滑り方の古い新しいなどの白熱した議論、大変興味深いものでした。昨年までの滑りは古く、全日本スキー連盟/SAJの教本も過去に戻る部分もあるとか・・・。随分前に死語となっているウエーデルン(僕はコブの急斜面が最も得意でした)も、部分的には見直されているようですね。本質は変わってないのですが、道具の発達で滑り方は変わるのは当然。その本質も知らず、SAJの作った流行のスタイルの表層だけ追うのは浅いですね。そんなことを調べていくうちに、またきちんとやってみようと思い始めてきました。

「ArchDaily Building of the Year」 にノミネート

世界最大の建築ウェブサイト 「ArchDaily」。そのサイトの年間のトップを決める「the ArchDaily Building of the Year Awards 2023」。MDSが設計した「Tachikawa ANNEX」が、Industrial Architecture部門でノミネートされています。厳選された素晴らしい作品がたくさんノミネートされているので、是非、ご覧ください。

ところで、このアワードは皆さんの投票によって、受賞が決まります。サイトへアクセスすると15あるカテゴリーそれぞれに1票ずつ投稿することができるので、よろしければIndustrial Architecture部門ではTachikawa ANNEXに投票お願いします笑

▼こちらです!
boty.archdaily.com/us/2023/candidates/156104

Tachikawa ANNEX House / MDS
Award Category: Industrial Architecture

投票にはリンク先の[NOMINATE THIS PROJECT]をクリックして下さい。ログイン後、VOTE HEREのボタンが出てきて、それを押すと投票終了!(まだArchDailyのアカウントをお持ちでない方は、その設定後、再度、ストーリーのリンクをクリックするのがスムーズかもしれません。)投票及び閲覧の期限は2月15日までのようです。

 

大河ドラマ「どうする家康」関口家の観音像

今、放映中の大河ドラマ「どうする家康」。その中で登場する今川家家臣、関口氏純(渡部篤郎)、そして娘の瀬名姫(有村架純)は徳川家康(松本潤)の正妻。昨年竣工した杉戸のリノベーションの禅寺は、その関口家とはゆかりが深く、今も寺の総代長を務めているそうです。そして、ドラマの関口家屋敷セットに鎮座する観音像は、住職が美術監修しているそうです。

Season’s Greetings 2022→2023

本年も格別のご高配にあずかり、誠にありがとうございました。来る2023年の皆様のご健勝とご多幸を祈念するとともに、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。どうぞ穏やかな新年をお迎えください。
 
※MDSは12月28日(水)から1月5日(木)までを休業とさせていただきます。

「神奈川建築コンクール」で 優秀賞 を受賞!

第64回神奈川建築コンクール 優秀賞を受賞しました。

先日、神奈川県民ホールにて、第64回神奈川建築コンクールの表彰式がありました。鎌倉浄明寺の家が「住宅部門 優秀賞」「日本建築学会関東支部神奈川支所賞」のダブル受賞となりました。こちらの賞は、お施主様・設計者・施工者に贈られるもので、表彰式には3者揃って参加してきました。賞状を改めて見ると、神奈川県の市長の名前と印がずらり。とても立派な賞をいただき光栄です。

「南青山の家」祝!上棟

「南青山の家」が上棟しました!

 

R屋根部分の施工風景。

薄いリブ付きの鉄板を並べていき、木造と緊結。熱の伸び縮みがあるので、若干の余裕をもって施工します。

鉄板が熱くならないように、外側に断熱。完成が楽しみです!

SEUP展@ギャラリー間

ギャラリー間で開催されているSEUP展も、あとわずかということで、急ぎ行ってきました。事務所から近いので、いつか行こうと思っていると、、、、いつも間際になってしまいます。展覧会自体は皆さんがおっしゃっている通り、展示の模型や解説、映像などが大変充実していて、見応えがありました。Facebookを見ていると末光さんが、時々、展示されているものを使って学生さん達に解説されていたようでしたが、僕も解説してもらえたら、さらに充実したものになったことでしょう、笑。ということで、ゆっくりまた、作品の解説を見たいと思い、展覧会の本を買いに2階の本屋さんへ。
拙書 「Life & Architecture /暮らしの空間デザイン手帖」がジャン・プルーヴェと倉俣史朗の本に挟まれて、平置きになっていて、、、光栄です、笑。

「杉戸のリノベーション」祝!竣工

「杉戸のリノベーション」が竣工しました。禅寺の庫裏のハナレのリノベーションで、瓦屋根の佇まいを残しつつ、内部は現代的に刷新しました。
利根川の江戸川への分岐からやや下流の土手沿いに建つ禅寺。時代とともに寺院のあり方、家族構成なども変わり、建替えの時期を改めて迎えていました。客殿、庫裏は先代、先先代の住職の思い入れある建物であり、重厚感のある瓦屋根の連なりは何ものにも代え難い景色となっているため、建替えではなく骨格を残すリノベーションで進めることにしました。ただ、この連なりの中にもやや異質なものが混じっており、一部解体を含め、違うアプローチを試みようと考えました。
今回の一期工事は、本堂からみて末端の1960年代以降に増築されたエリアを、子世帯が住む庫裡別棟としてつくりかえるリノベーション。もともと親世帯が住む庫裏とは別棟になっていましたが、公私が混在する動線を整理すること、四季折々の長閑な土手の風景も取り込む全方向に開放的なプランにすること、玄関から連続する土間空間を中心とした立体的な魅力を加えることなど、既存建物の佇まいをそのままに生まれ変わりました。
エントランスは土間のダイニングと一体となっています。
ダイニングからリビングを見るとこのような感じです。
リビングは床レベルより一段落として、天井を高くしています。
ベッドルームから土手が見えます。

連なりの最南東の突端、最も直近に増築された屋根の傾斜が他の棟と異なる2階建ての建屋は、規模を縮小すべく一時は取り壊すことも考えましたが、切り離して離れとし、テントで覆われた簡易かつ趣の違うものとしました。他とは全く異なる佇まいと室内空間は、増築を繰り返した20世紀、減築により新しく生まれ変わっていく21世紀、その分岐点の象徴です。

夜になるとテント越しに光が漏れ、行燈のように闇夜に浮かび上がります。

 

長野県立美術館の東山魁夷館

東山魁夷館は以前、来たことがあるのですが、やはり素晴らしいですね。以前はなんとなく長野県立美術館の裏の方にあったという印象がありましたが、今はその印象がなくなった気がします。新しい県立美術館は東山魁夷館と本館との接続ブリッジや外観デザインの統一感があって、以前からこうであったかのような自然な佇まいです。展示室以外は無料で出入りできますので、まさに公園と連続してしています。夏休みですし、ジブリ展をやっていたこともあって、子供連れでいっぱいでした。ジブリ展の賑やかさと、東山魁夷の静かな大人の空間がブリッジで分けられていて、その対比が良いですね。

その後、善光寺に立ち寄り、、、久しぶりにこの辺りを歩き回っていると、高校生の頃が懐かしくなってきました(歳をとったかな?笑)。

長野県立美術館で昼食を

遅ればせながら長野県立美術館を見学したいと思って、久しぶりに長野市に行ってきました。高校生の時、親の転勤で長野市に住んでいました。善光寺の周りは自転車でよく走り回っていたので、この辺りがどのように変わったのかとても楽しみでした。

実際、訪ねてみると、高低差の違う周辺を内外でつなぐ明るい公園のような印象。屋上デッキや庭やブリッジなど、あらゆるところから善光寺を眺められるようになっていて、レストランからもゆっくり善光寺を眺めながら食事ができるのも良いです。善光寺の側面は自転車でいつも通り過ぎるところでしたが、じっくり側面を眺めていると、こちら側もなかなか良いものだと今さらですが思いました。

子供たちは大はしゃぎです。1時間おきくらいに霧が出るようです。

ブリッジ右側が東山魁夷館。

屋上はデートスポットですね。30年前にあって欲しかった、笑。

たまたま空いていて、ランチ食べました。美味しいです。眺めも良いので、おすすめです。

 

笠間の家

茨城県石岡市の新しいプロジェクトの現地調査に行った帰りに、伊東豊雄さんが設計した笠間の家に立ち寄りました。以前から行きたかったところでしたが、なかなかこちらの方面に行くことがなく、今になってしまいました。かなり昔に設計された住宅ですが、全く色褪せない空間で改めて脱帽です。今は笠間市が管理しているとのことで、なんと入場無料なんですね。大変申し訳ない気分になり、建物内でコーヒーが飲めるということなので入場料として(?)注文。素晴らしい空間で美味しいコーヒーを飲ませていただき、幸せなひと時でした。

ジャン・プルーヴェ展に行ってきました

東京都現代美術館で行われているジャン・プルーヴェ展に行ってきました。今回の企画に携わった岩岡さんから招待券をいただいたということもあり、シンポジウムが行われている日にあわせて行きました。登壇者には岩岡さんに加えて山名さんや横尾さんなど、いつも授業の後にお酒を飲みながら建築談義をしている理科大の教授陣が多かったのですが、初めて聞いた話も色々ありました。

シンポジウムが終わった後、閉館までの2時間くらいで展示を見ましたが、全く時間が足りませんでした。

この梁を持ち上げてみたいと思うのは僕だけでしょうか?残念ながらそれはできないのですが、今回の展示はそんな気にもさせてくれる原寸の本物を見れることに大きな価値があると思います。必見です!

ということで、また後日、今度は自腹で行くことにします(笑)。

「東京建築賞」を「大岡山の家」で受賞

第48回東京建築賞の授賞式のため、明治記念館へ行ってきました。これまでに、王子木材本社ビル東小金井の家でも受賞のある賞ですが、今回は大岡山の家での受賞です。

審査員長の千葉学さんから、受賞作品ごとにとても丁寧なご講評をいただきました。配布された冊子の私どもの講評文は宮崎浩さんでした。宮崎さんには現地審査の際にも、プライバーシーをきちんと確保した上で、旗竿敷地の竿の部分から奥まで庭が見通せることや、単純な操作で内部空間を豊かにしていることなどを評価していただきました。その他の関係者の皆様も、どうも有難うございました!

行燈@杉戸の現場

こちらの建物は一旦は壊されることも検討されていましたが、外壁をテントで覆って蔵のような佇まいに。白いテント生地に黒いファスナーがアクセントになっています。夜は大きな行燈のように庭を照らします。

帰り際、振り返ってみると、テントで覆われたハナレはイメージ通り。まさに行燈です!

 

石をセットしました!@杉戸の現場

石屋さんで切断していただいた庭石が現場に搬入されて、方向と高さを微調整。あがりやすさもチェックしました。この他の2ヶ所も同じようにセットして、後日、土間のコンクリートを打って完成!なかなか、良い感じではないでしょうか?

庭石を選ぶ@杉戸の現場

最近、石のある庭はあまり人気がないらしく、庭石があまっているという話をあちらこちらで聞きます。杉戸のリノベーションで、建主様から家の中でそのような石を何かに使えないかという依頼がありました。色々考えましたが、やや月並みですが、段差のある床に上がるステップとして数ヶ所に使うことにしました。まずは山積みされた沢山の石から使えそうな石を選び出して、石肌を残しつつ上部をフラットに切断することにしたのですが、、、切断面と石肌が美しいのはどこを上にすればいいの???なかなか難しいですね。

テント張りました!@杉戸の現場

杉戸のリノベーション。数十年前に増築されたところは他とは違った佇まいということもあり、一旦は減築で壊されることも検討されていましたが、やはり何かに活用しようということに。別棟として、外壁をテントで覆った特別な空間を作ることにしました。