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川口衛先生の講義@代々木体育館

建築家協会主催の僕が実行委員を務めるJIA建築セミナー。
本年度の実行委員長は日建設計の山梨さん。
第一回目は構造設計界の重鎮、川口衛先生に代々木体育館について
2時間にもわたる充実したレクチャーをしていただき、
そして、日を変えて現地に見学に行きました。
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現地でもさらにこと細かく詳細をご説明していただきました。
この場所が第一体育館の特徴が現れているアングルだと川口先生。
中はあいにく設営中で撮影不可でしたが、ご案内していただきました。
その後、第二体育館の中へ。
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こちらに入ったのは、僕は今回がはじめて。
第一体育館は二巴、第二体育館は一巴と外観は似ていますが、
構造形式は前者はワイヤー、後者は鋼管と全く異なります。
第一に比べると第二は小じまんりしていますが、こちらも実に美しいです!
代々木体育館は改めて不朽の名作であることを痛感しました。
今後、これを超えるものは生まれるのでしょうか?
世界一美しいこの体育館。世界遺産登録を熱望します!

「弦巻の家」一年検査

弦巻の家の一年検査に行ってきました。
特に大きな不具合もなく、快適に過ごされているご様子で何よりです。
その後、工務店の方々と一緒に夕食をご馳走になりました。
家庭菜園での採れたての野菜を使ったお料理と美味しいお酒をいただきました。
宴たけなわの頃、現場監督の江口さんが三味線をやっているという話で盛り上がり、
実は?いつでも練習できるように持っている三味線を、車から持って来ていただき、
急遽、ミニ演奏会。。。。
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江口さんの横にいるのは、この家にやってきたばかりの文鳥ピッピ。
横で三味線を静かに聴いています。
設計させていただいた住宅でこのような楽しいひと時を過ごさせていただくのは、
本当に嬉しく設計者の醍醐味です。どうも有り難うございました。

MDSの本、どんどん売れてます!

MDSの本「暮らしの空間デザイン手帖 Life & Architecture」。
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こちらの写真は、紀伊國屋書店の新宿本店。
どんどん売れているようです(笑)!
紀伊國屋書店やジュンク堂、TSUTAYAの旗艦店などでは、
発売から半年経った今でも、平積みで販売していただいているようです。
事務所の近くの青山ブックセンター青山本店を覗いてみると、
やはり、店の入口と専門書のコーナーなど、
数ヶ所で平積みしていただいてました。
このような極めて好調な売上げを受けて、、、
この度、台湾、韓国などでも発売が決まりました!
皆さまのおかげです。どうも有難うございます。

谷根千散歩

今、流行の「谷根千(やねせん)」。
以前から谷中、根津、千駄木の持つ独特の雰囲気は、
一部の人たちにはとても人気でしたが、
最近のTVや雑誌などの昭和のレトロブームで大人気ですね。
理科大の次の設計課題は、谷中のシェアハウスということで、、、、
5、6年ぶりに谷根千散策です。
若者や外国人が多くて驚きました。すっかり観光地ですね。
あまり俗っぽくならないことを願うのみです。。。
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こちらは、以前から行きたかった朝倉彫塑館
敷地全体は国名勝に指定されており、建物は国有形文化財に登録されています。
内部は残念ながら撮影できないので、、、
屋上から中庭、谷中墓地、そして遠くにスカイツリー。
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屋上庭園の花、そして銅像越しに見えるビル群。
これらの写真では、この建物の良さは全く表現できないのが残念。
是非、谷根千散策の際には立ち寄ると良いですよ。

MIYAKE ISSEY展@国立新美術館

国立新美術館で行われているMIYAKE ISSEY展に行ってきました。
最後の休日ということもあってか、長蛇の列の超満員でした。
MIYAKE ISSEYは僕の好きなブランドの一つですが、
来ている人の服装を見ると、特にそういう人ばかりではなさそうでした。。。
三宅一生はファッションという分野を超えて、
デザイナーやものづくりの現場にいる人にとっては、
多くの刺激を与えてくれる存在であることは確かですね。
日本の伝統技術や最先端の技術を使ったオリジナルな衣服。
フォルムも勿論素晴らしいですが、その表層的な部分以上に、
アート、そして文化や産業までも統合したデザインだからこそ、
世界中の多くの人から共感を得られるのでしょう。
まさに、建築のデザインにも通じるところがあります。
ということで会場を見渡すと、やっぱり、、、、
知り合いの建築家や大学の教え子がチラホラ(笑)。
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エントランス階の頭上に吊るされたインスタレーション。
13日(月)までやっています。必見です!

鎌倉の古民家再生

建築家の大沢匠さんに、古民家再生の現場を拝見させていただきました。
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こちらは岡山の古民家を解体して鎌倉に移築中の現場です。
釘を使わない組み手は芸術品。
この状態を拝見しているだけで、この現場の大変さが伝わってきました。
そして、近くの大沢さんの事務所も見学させていただきました。
そちらも新潟県の湯沢から移築した酒蔵を移築した集合住宅で、
膨大な困難をひとつひとつクリアしてつくり上げた執念に頭が下がりました。
どうも有難うございました。

全体講評会@東京理科大学

理科大の設計演習の全体講評会がありました。
今年度から、設計演習の担当教員は大幅に変わって、
男女比率が半々、そして、かなり若返りました。
気がつくと、僕が一番年長です。。。。。
今回の課題は斜面地に建つ週末住宅。
8つの班からトップ2名づつ16名が発表しました。
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僕の班の辻川樹君の発表風景。模型を間近で見ながら、
プレゼンを聞き入る大成優子先生(左)と岡野道子先生(右)。
手前の模型は、僕の班のもう一人の中村浩司君のもので、
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二つに分けると中が見える断面模型。
その模型をのぞきこんでいるのは、本年度から常勤となった垣野准教授。
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すべての発表が終わった後、教員8人が3票持ちで投票し、
まず、得票が多かった6作品を選び、
そこから8人が一番良いと思うものに1票入れて、
得票が多い順に1、2、3等を決めるというルール。
少し評価軸や決め方を変えると順位も変わるので、これは一種のイベントです!
ただ、上位3人が本に載るので、いつもかなり盛り上がります。
結果は、辻川君が一等で、中村君が二等と上位二人がウチの班でした。
おめでとうございます!
選ばれていないものも含めて、他にもたくさん面白いものがありました。
授業の後、終電まで学生を交えた懇親会。とても楽しい一日でした。

五月晴れの犬島と豊島

三分一と初見先生一行と別れた翌日の朝、船で犬島へ。
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三分一の代表作の犬島精錬所美術館。
さすがは建築学会賞受賞のレベルの高い作品でした。
熱や風と言ったことが注目されるこの建物ですが、
アーティストと建築家の境界のない、
鏡に映り込んだ不思議な光の世界が素晴らしかったです。
その後、家プロジェクトを見て、豊島へ。
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西沢立衛さんが設計した豊島美術館。
鳥のさえずり、風の音など、わずかな音をひろい、
見えないものも館内で拡張されて、自然を感じます。
しばらくしてから、小さな音楽が流れていることに気づいたのですが、、、、
不思議なことに外に出ると聞こえない(?)。
受付で「どこで音楽をかけているのですか?」と聞くと、
音楽はかけていないとのこと。
どうやら遠く離れた街の移動式パン屋さんだったようです(笑)。
内藤礼のアーティスティックな空間でありながらも、
周りのそんなわずかな音までもひろう不思議な空間でした。
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そこから眺めた棚田越しの瀬戸内海。とても美しいですね。