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室伏次郎氏の自邸見学

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先週の野沢邸に続き、今週末は室伏邸を見学させていただきました。
実際に中を拝見させていただくと、
単純な構成でありながらも、しっかりしとした場が生まれていて、
時を超えた深みのある心地よさを体感させていただきました。
きちんとしたサポートをつくった上で、
センスの良い暮らしがつくるインフィルが、
空間の質をあげているように思いました。
野沢邸と室伏邸は、見た目もつくり方も全く違ったものですが、
共通点も多かったように思います。
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室伏次郎さんと野沢正光さんの対談風景。
お忙しい中、2週続けてのご協力、どうも有難うございました。

茶室の実測調査

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日本庭園をできるだけ保存しながら住宅を建て直すこちらのプロジェクト。
京都から移築されたこちらの茶室は、
若干、補修はするものの敷地内で移築することに。
解体前に水澤工務店による実測調査が始まりました。
とても難しいプロジェクトですが、少しずつ前に進んでいます。

フランス流(?)の設計課題@東京理科大学

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東京理科大学二年生後期二つ目の設計課題は、
毎年恒例の山名先生のフランス流(?)のもの。
30m×30mのフラットな床3枚と6本×6本の均等グリットの柱の空間に、
自立した壁と吹き抜けとトップライトのみで、
いかに豊かな空間を作り上げるか?というもの。。。。
それに加えて、模型ではなく、パースを描きながらエスキースするという、
2年生にはちょっと難しい課題ですが、
あるレベル以上の人にとっては、その面白さが分かるはず(?)。
まずはモダニズムを理解させるという山名先生の方針。
さずが西洋美術館を世界遺産に導いた先生の課題ですね。
それでは、学生諸君、がんがんパースを描きましょう!

吉村順三の旧園田邸

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大木に埋もれるようにひっそりと建つ吉村順三氏設計の旧園田邸。
吉村順三という建築家の名前は、
学生にとってはトレース課題の軽井沢の別荘などで、
あるいは俵屋旅館の設計者としてご存知な方は多いはず。
旧園田邸に限らず、名作住宅は時代を超えて色褪せず、
今の建築家や学生も参考にするところが多いのですが、
そのような名作でさえも経済原理のもとでは、次々と壊される運命にあります。
それを食い止める活動をする住宅遺産トラストという団体があって、
その中心人物の一人である野沢正光さんに、園田邸をご案内していただきました。
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雑誌などでよく見かけるこちらのリビングの風景。
玄関からは一段下がったところにリビングがあって、
奥の方に天井を抑えた明るいソファエリア。。。。
住まい手が変わった今も、ほぼ写真と同じのオリジナルのまま保存され、
まだ現役で住まわれています。
このような状態で吉村さんの住宅を拝見できるのは大変幸せなことですね。

野沢正光氏の自邸見学

JIA建築セミナーでは菊竹さんのスカイハウスや清家さんの自邸など、
これまでに数々の名作住宅の見学が企画されてきましたが、
今年は、その担当である僕のほぼ独断で(?)、
野沢正光さんと室伏次郎さんの自邸見学をお願いすることに。。。
今週は、野沢さんの自邸を拝見させていただきました。
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大木を取り囲むように配置されたOMソラーハウスとして有名な野沢邸。
ただ、僕が最も興味を持ったのはSI(サポートとインフィル)の考え方による、
つまり、取り替えない構造や外壁などのサポートと
自由に変更可能な家具や間仕切りなどのインフィルとに分離した、
ざっくりとした建築のつくり方です。
実際に中を拝見させていただくと、
野沢さんの理論と拘りがつまっていながらも、
そのざっくりとした雰囲気がとても心地の良く、
いろいろな気づきを与えてくれる住宅でした。
野沢さんによると、インフィルの変更はほとんどなく、
むしろ、実験的なことをいろいろしているサポート部分の変更が多く、
本来のSIの逆になってしまっているのだとか(笑)。
そんなちょっとおかしなお話も交えた、
いろいろ聞かせていただきました。。。。
野沢さん、お休みのところ、どうも有難うございました。

レネ・クラル氏の講演@東京理科大学

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東京理科大学の設計の授業中、エスキースの授業は早々に終え、、、、
デンマーク王立芸術アカデミーのレネ・クラス教授に講演していただきました。
すべて英語なのでどれだけ理解できたかはやや疑問ですが(笑)、
学生にとって海外の考え方や情報を知るのは良いことですね。
最近、理科大もこのようなレクチャーが随分増えましたね。。。。

「つつじヶ丘の家」一年検査

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つつじヶ丘の家の一年検査に行ってきました。
特に大きな不具合もなく、とても快適に過ごされているとのことで何よりです。
食事までご用意までしていただいてたようですが、、、、
その後、あいにく用事があって、後ろ髪を引かれるようにその場を後にしました。
とても残念。。。。

渡辺篤史さんとの対談@ミーレ・センター表参道

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「渡辺篤史の建もの探訪」でおなじみの渡辺篤史さんとのトークイベントで、
表参道のミーレ・ショールームに行ってきました。
建築家や学生向けの講演であれば、僕はむしろ慣れているのですが、
参加者は一般の方向けのトークイベントということに加えて、
渡辺さんの無茶ぶり(?)に対応するのはなかなか難しいものですね。。。。
何事も慣れですね。

「志木の家」一年検査

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志木の家の一年検査に行ってきました。
室内の壁、天井、床のすべてが黒い、とても個性的な住宅なので、
一年間、暮らされた感想をお聞きするのがとても楽しみでしたが、
竣工直後以上にとても気に入って下さっているご様子で、
自分たちで撮った写真をいろいろ見せていただきました。
今後もどのように暮らされるのか、とても楽しみです。

「昭島の家」祝!竣工

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「昭島の家」の引き渡しを無事に終えました。
建築基準法的には母屋の増築の二世帯住宅。
増築部分(子世帯部分)の2階は、
リビングとダイニングを見下ろすように、
回遊性のある大きなキッチンが鎮座するプラン。
床の高さや壁の向きを適度に調整することで、
親世帯との適度の距離感を保ちつつ、
窓が周辺の緑や空を切り取り、
心地の良い空間をつくり出しています。