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杉坂智男氏の講演@JIA建築セミナー

日本建築家協会のJIA建築セミナーで、
「伝統の先にあるもの – 木造建築の未来」という視点で、
建築家の杉坂氏智男氏に講演をお願いして、司会を僕がつとめました。
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写真右が杉坂智男さん。
ところで、皆さんは杉坂智男という建築家をご存知でしょうか?
木造に詳しいベテランの建築家でも、
知らない方が多いのではないでしょうか?
実は、そういう僕も勉強不足で、
ごく最近、建築家の落合俊也さんに紹介していただき、
大変興味を持ったという感じです。。。。
華々しい作品性というより、一般的な木造住宅の設計手法を確立し、
コンクリートや鉄がもてはやされた時代も木造をつくり続けることで、
戦後の設計界を牽引してきた方です。
90歳を超えて今も現役。とても素晴らしいです。
ここ数年、レクチャーはすべてお断りということでしたが、
今回は特別におうけいただき、2時間を超える貴重な講演でした。
予想を遥かに超える人数で、会場は立ち見が出るほど超満員。。。
そして、2部は写真左の南雄三さんのレクチャー。
肩書きは建築技術評論家ですが、断熱・気密の分野で大変有名な方ですね。
杉坂さんと20年以上の付き合いとのことでの特別ゲスト。
今回は、杉坂さんの希望ということで事務所で行いましたが、
長時間のレクチャー後に、そのままそこで懇親会をさせていただきました。
そして、解散後、駅前のお店で南さんを囲んで、またまた建築談義(笑)。
皆さまに、僕の司会の講評をされながら、、、とても勉強になりました!
さらに南さんとは帰りの電車もご一緒して、とても楽しいお話ができました。
長時間にわたり、どうも有難うございました。

「すまいの設計」に「弦巻の家」掲載

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「住まいの設計」に弦巻の家が掲載されました。
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今回の第二特集は「魅力あふれる!美しいキッチン」。
この中とじの見開きの写真は、MDSの設計した弦巻の家
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今回はキッチン特集なので、
キッチンとダイニングを中心に細かく紹介されています。
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リンビングやテラスなども詳しく紹介されていますので、
店頭で是非、ご覧になって下さい。

「吉祥寺の家」祝!地鎮祭

「吉祥寺の家」の地鎮祭に行ってきました。
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急に雨が降り出し、パラソルを建てての神事となりました。
シンプルな切妻屋根の家ですが、クネクネっと(笑)一工夫。
竣工をお楽しみに!

「昭島の家」照明の調整

照明の調整のため、昭島の家に行ってきました。
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アジャスタブルのダウンライトや、ライン照明の位置をひとつひとつ微調整。
こちらは、手前のリビング・ダイニングより一段高いところにあるキッチン。
部屋全体が見渡せるまさにコックピットです。
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敷地内の大切な祠は、バックの緑をライトアップしてシルエットに。
建て主様も大満足のご様子で、何よりです。
樹齢300年と言われる柚の木も、
生まれて初めてライトアップされて(笑)ややうれしそうでした。。。。。
写真は後日、お楽しみに!

「昭島の家」施主検査

「昭島の家」の施主検査に行ってきました。
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母屋の庭を通り抜けて、子世帯の住宅へ。
奥にはかなりの立派な木々が立ち並んでいて、
その木々を通ってくる風は、周辺よりも涼しく、驚くほど心地いい。
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大切な祠を避けるように建物形状および配置を決めています。
建築基準法上は増築として計画されたこの住宅。
こちらの土間を介して母屋と繋がっています。
施主検査は特に大きな問題はなく、予定通り引き渡しができそうです。

建築知識にMDSの住宅が数軒記事に

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今回の特集は「ヴィンテージハウスのつくり方」。
取材の際に言われたのが、今回の号の方向性を決める上で、
MDSの「暮らしの空間デザイン手帖」の売れ行きの良さを分析して、
最近はただ明るく、白い家というものから、MDSのつくる住宅のように、
素材感のあって落ち着いた雰囲気なものが好まれる傾向があるのでは?とのこと。
MDS本の出版社でもあるエクスナッレジとしては、
そちらの売上げが落ちないように(笑)、
基本的にはMDS以外の住宅を掲載して、
そこに含まれないもので掲載協力して欲しいとのことでした。
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「たまらん坂の家」をはじめ、MDSの住宅が記事になっています。
専門書なので、大型書店でご覧になっていただけると思いますので、是非。

スパイラルガーデン

アルバイトの学生を連れて、久しぶりにスパイラルカフェでランチ。
その横のギャラリーでは「Paper Garden atelier oï and SPREAD」
という催しがやっていました。
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雲のように浮かんでいるのは、
スイスのアトリエ・オイ (atelier oï)の和紙を使った作品。
心地よい浮遊感が感じられるとても美しいものでした。
スポットライトによってカーペットにできた影もまた良いですね。

メタボリズムの名作・中銀カプセルを訪問

建築家・黒川紀章のメタボリズムの代表作、中銀カプセル。
半世紀以上経った今でも、建築界に大きな影響を与える名作です。
何度も建て替えの話は出るものの、運良く(?)現在も健在。
ここの住人のいしまるあきこさんのオフィスに、
スタッフとインターンシップの学生と一緒に訪問。
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カプセルを積み重ねたような特徴的な外観。
新橋の首都高速沿いに建つこの建物、
建築に興味がなくてもこの外観はご存知の方は多いはず。
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いしまるさんの解説を興味深く聞き入いる学生たち。
この部屋は使い勝手の良いように事務所仕様に改装されているので、
小さいながらも今でもとても快適に過ごせそうな印象を持ちました。
建替派と保存派にわかれているのようですが、建築史上重要なこの建築、
黒川紀章の当初のコンセプト通り新陳代謝をしながら、
長くこの地にあり続けて欲しいと思います。
冷房のきいた快適ないしまるさんの部屋でしばしくつろいだ後、
いしまるさんのお知り合いの方の竣工時のままの部屋も見れるということで、
早速、そちらへ。
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こちらがほぼ竣工時のままのオリジナルのお部屋です。
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可動の机や、今は故障して使えない全館空調の吹き出し口も昔のまま。
全館空調がない今となっては冷房もなく、TVは中を入れ替えるなど、
オリジナルへのかなりのこがわりがあるようで、
おかげさまで、半世紀たった今、拝見させていただけることに感激です。
大変貴重な体験をさせていただき、本当にどうも有難うございました。
その後、銀座三越で食べ物の買い出しをして、事務所に戻って暑気払い。
スタッフ、学生が最近行ったところの写真を持ち寄りスライド上映会。
中銀カプセルの流れで原邸や熊野神社長床やさざえ堂といった名建築をはじめ、
HOUSE VISION、青森のねぶた祭など、新旧さまざまなものがあって、
とても楽しいひとときでした。
カメラを横に置いたまま、話し込んでしまって、、、、
写真を撮りそびれてしまいました(笑)。それが残念。

茶室をめでる

東京屈指の高級住宅街に都心とは思えない緑豊かな日本庭園。
京都から移築されたお茶室のある素晴らしい敷地のプロジェクトが始まりました。
歴史の重みのあるそれらを保存しながら、
敷地全体をどのような新たな形に変えるべきか考えねばならない、
難しくも、やりがいのあるものです。
まずは水澤工務店さんと一緒に現地調査に。
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目利きの水澤さんは、一目見てこれは貴重なものだと、、、、
新たな計画に取り込む際には、一度きれいに解体した後、
極力同じ状態に戻すべきとの見解も踏まえ、
今後、敷地全体の配置計画そして建物設計を進めていきます。
このプロジェクト、とても楽しくなりそうです。

全体講評会@東京理科大学 

東京理科大学の前期最後の授業の全体講評会。
敷地は谷中で「多文化シェアハウス」ととても現代的な課題ということもあって、
のびのびと楽しそうに課題に取り組んでくれました。
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こちらは僕の班の塚本沙理さんのプレゼン風景。
今年から非常勤講師として加わった、いしまる先生が質問しているところ。
各班から選ばれた40作品の発表の後、
先生一人5票持ちで、議論すべき作品に絞り込み、
最後は上位4、5作品で熱く議論を重ね、1、2、3位を決めました。
そして、めでたく塚本さんが一等になりました!おめでとうございます!
今年の理科大2年生はなかなかレベルが高く、
一等とほぼ同じようなレベルのものが10作品くらいありました。
この後、いつまでこのモチベーションが続くかが鍵となりますね。
皆さん、とても期待していますよ!
講評会の後は、製図室でそのまま懇親会。
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ビール(未成年はジュース)を片手に、助教のバージェスさんの話を聞く学生たち。
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今年の前期は講師陣が一気に若返り(?)、懇親会もとてもなごやか。
そして、この後、店に移動して、、、、気がつくと終電ギリギリ。
とても楽しい一日でした。