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雑誌「モダンリビング」に「キャベツ畑と家」掲載

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雑誌「モダンリビング」にMDSが設計したキャベツ畑と家が掲載されました。
Minotti のソファとクリエーションバウマンのカーテン、
実際はそのようなシンプルかつクールなインテリアなのですが、
編集部の方々が絵や家具を持ち込んで、
MIX styleを提案するというのが今回の企画。
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こんな感じのMIX styleに様変わり。。。。
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ダイニングはこのような感じに(MDSのHPと比較すると面白いかも)。
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掲載された最新号はこんな表紙です。店頭で是非、ご覧になって下さい。

秋晴れの現場

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秋晴れの中、井の頭公園の家の建て方に行ってきました。
方形の屋根は構造上、柱がなくても安定していますが、
建て方の時の位置決めに仮柱を立てています。
屋根の野地板を貼ってから仮柱をはずすのですが、それは、後日のお楽しみ。

「つつじヶ丘の家」久しぶりの訪問

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数ヶ月前に竣工した「つつじヶ丘の家」。
引っ越しされてはじめての訪問ですが、快適に過ごされているご様子。
奥様の手料理と美味しいお酒で会話も弾み、気がついたら終電間際。
夜遅くまでどうもありがとうございました。

コラム1/「イマ」の「ニッポン」に建てるということ

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 慣れ親しんだ日本から海外へ旅に出ると、誰もが無意識に日本との比較をしながらその国の特徴を感じ取っていくと思います。それは目に飛び込んでくる風景であったり、匂いであったり、音であったりと、五感で感じる全てのものが比較対象になります。そして、その特徴は歴史や文化、気候風土により様々にかたちづくられていますが、街のつくられ方や建物の建ち方も例外ではなく、特に気候風土により特徴が表われています。それは実際に足を運んで自分の五感で感じ取るのがいちばんですが、「建築家なしの建築 (バーナード・ルドフスキー著)」や「集落の教え100 (原広司著)」といった書籍を読むだけでも、ある程度は想像できると思います。砂漠のオアシスに建つ住宅、ヨーロッパの石で作られた住宅、アジアの集落など、それぞれの歴史や文化によって佇まいは異なりますが、気候風土による共通点もあります。例えば、気温が高くても湿度の低いところは日陰に入れば涼しいため、日陰のつくり方を工夫した建ち方になりますし、気温が高い上に湿度も高いところは、風通しを良くする建ち方になります。
 日本の多くの地域は温暖湿潤気候という気候区分に属します。夏は高温多湿で雨が多く、冬は気温が低く乾燥し、季節風の影響で四季のはっきりした気候と言われます。そのため、日本古来の建物には軒の深いものが多く、夏は強い陽射しを遮り、雨の日でも吹き込みを気にせず窓を開け放して風通しをつくり、同時に外壁を雨から守るしくみがつくられています。そして、その深い軒先は「縁側」という外でもあり内でもある日本独特の空間を生み出し、春や秋には窓を開けて屋外である庭を身近に感じて楽しみ、冬は窓を閉じて寒さを防ぎ、窓越しに陽だまりをつくります。しかし最近は、真夏日を超えて猛暑日が連日記録される夏が通常となり、春と秋の気持ち良い季節が短くなった気もします。このように変化してきている日本の気候環境において、住まいも少しずつ変わっていく必要があるかもしれません。
 21世紀は「環境の世紀」とも言われていますが、特に東日本大震災以降、エネルギー問題は国家レベルの話ではなく、一般市民の暮らしにおいても意識されるようなってきています。そもそも「もったいない」という言葉が表すように、多くの日本人は無駄づかいを好みません。このような時代において、気候風土がつくり出す豊富な森林資源、古来継承されてきた木造の技術、現代日本が誇る工業化の進んだ生産システムなど、普段あまり意識していない中に活用できることが日本にはまだたくさんあります。従来の日本の住まいのあり方からヒントを得つつも、「イマ」の「ニッポン」に建てるということを意識することが大切だと思います。
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赤神神社五社堂と八郎潟

久しぶりの秋田出張。
一日は「秋田の家」の撮影で、予備日の一日で男鹿半島に行ってきました。
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行きの飛行機から見た雲海に浮かぶ富士山。
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秋田は晴れ。
左に見えるのが男鹿半島で、秋田市内は右側です。
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秋田と言えばなまはげ。なまはげと言えば男鹿半島ですが、
その男鹿半島にある赤神神社五社堂に行ってきました。
神秘的な(やや不気味な?)雰囲気な時にいった方が良さそうでしたが、
残念ながら(?)清々しい秋晴れの昼過ぎ。。。
歴史上はそれほど重要な神社ではないかもしれませんが、
5つお社が並ぶ様は、やはり不思議な印象を受けました。
雪の重みを考慮して軒先に柱が落ちていたり、風化して白くなった木など、
特徴的なところが多々ありますね。
その後、干拓地として有名な八郎潟に立ち寄ってみました。
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限りになくフラットな大規模な水田が続きます。
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運河は干拓地らしい一直線。
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道路も真っ直ぐ。
中学校(?)で習った八郎潟。通り過ぎただけですが、それなりに楽しめました。

「秋田の家」お宅訪問

今春竣工した「秋田の家」の撮影に行ってきました。
影に包まれた階段ホールの中心には漆黒のガラスアートが浮かび、
外周からにじみ入る明るい陽光に呼応して微かに輝く。
小さな空間の中に明暗と場とが凝縮された住宅です。 
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公園越しに一日中大好きな電車の発着を眺めたい。
そんな鉄道好きの家族のための住宅は、
東側を除く三方は道路に、西側は道路を挟んで広い公園に面しています。
三方を道路に囲まれ隣家から離れているという敷地の特徴を活かし、
西側の公園にだけ注目するのではなく、
どの方向にも開ける方向性のないプランがよいのではと考えました。
そして建主の要望は、緩やかにつながりながらも細かく分かれている空間で、
それぞれがこもれるような場であってほしいというものであったため、
中央に階段を配置しその外側を部屋が螺旋を描くように絡むプランとしました。
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エントランス。
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家の中心にショーン・サルストローム氏のガラスアートが吊られています。
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平面形状は敷地形状に沿ったシンプルな長方形で、
階段の位置によりその外側を取り囲む部屋の大きさや形状が多様となっており、
階段に沿って高さの異なる小部屋が連なっています。
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隣りあう部屋と部屋は、壁で仕切られる場合もあれば、扉でつながる場合、
床の段差のみで仕切りがない場合など様々な関係がつくられており、
部屋と階段の接点である開口部の取り方も一様ではありません。
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外周部の窓は、公園に面した西側と陽射しの入る南側は
高さや位置を考慮しながら大きめに、
陽射しの入らない北側と唯一隣家に面する東側は小さめにとっており、
窓と外部の関係に合わせて部屋を配置しています。
そして断面方向は、外観・内観共に仕上げと窓をストライプ状に積み重ねて
高さ方向である基準をつくり、
それに対して部屋の床レベルをスキップさせながら螺旋を描くことで、
プライバシーを確保しながら窓から見える風景が多様な空間をつくっています。
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外周部の最も高いとことからダイニングを見下ろしたところ。
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闇に吸い込まれるようなガラスアート。
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光と影がつくるアーティスティックな家でありながらも、
雪国の鉄道好きの親子が住まう小住宅です。

ケン・タダシ・オオシマ氏@東京理科大学

非常勤で教えに行っている日大と理科大は今週から後期の授業が始まりました。
どちらの大学も美術館の課題です。
理科大は課題出題の後、美術館に関連して、
シアトルのワシントン大学教授のケン・タダシ・オオシマ氏に、
レクチャーをしていただきました。
世界中の名だたる展覧会のキュレーターを務める方の話を聴いて、
課題に取り組むというなんとも贅沢な授業ですね。
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ケン・タダシ・オオシマ氏(左)に川向先生(右)が質問しているところ。
この後、講師陣はお店に場所を変えて、お酒を飲みながら建築談義。
なかなかキュレーターの方の話を聴く機会はないので、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
どうも有難うございました。

「鶴林寺」と「浄土寺浄土堂」そして「箱木千年家」

JIAの関西ツアーの次の日は、神戸を拠点に古建築巡り。
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まず、加古川の鶴林寺へ。折衷様を代表する寺院。
昼食後、北上して浄土寺浄土堂へ。
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こちらが浄土寺浄土堂。残念ながら内観の撮影は不可。。。
東大寺の再建の10年程前に試しにつくったと言われていますが、
東大寺南大門よりも純粋な大仏様とされる建築学的にはとても重要な建物です。
一般の方にも西日をバックに仏様が浮かび上がる様は有名なようですが、
建築家の視点としてはやはりその架構の美しさにも感動です。
7月下旬から8月上旬の午後4時前後の晴れた日が一番良いとのこと。
また、是非、行きたいところです。
そして、西に移動して、箱木千年家へ。
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こちらが日本最古の民家のひとつとされている箱木千年家。
屋根の軒の高さはとても抑えられていて、軒先は僕より低いくらい。
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軒を低く抑えて、土壁を風雨から守っています。
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まだ台鉋がない頃の民家なので、板はでこぼこ。
当時としては恐らく普通の仕上げですが、今では高級な仕上げです(笑)。
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室内はとても暗いのですが、でこぼこの仕上げがとても美しいですね。
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外から見ると小さく見えますが、中はダイナミックな空間になっています。
現代の設計でも参考になるところは沢山ありますね。