ヘルシンキ駅のすぐそばにある現代美術館「キアズマ」。
北欧7カ国の建築家と世界の著名建築家による公開コンペが行われ、
アメリカの建築家、スティーブン・ホールが1等に選ばれたそうです。
スティーブン・ホールは僕の好きな建築家の一人で、
一昨年はアメリカでセントイグナチウス、ベルビュー美術館を見ました。
光の魔術師が作り出す素晴らしい空間です。

エントランスの反対の「フィンランディアホール」側から見た外観。
左側が駅、右側は道路を挟んで国立博物館があります。
緩くカーブした美しいフォルムをもつボリュームと、
やや高さを抑えた直方体のボリュームとの組み合わせは、
この敷地条件にとてもしっくりきます。

ヘルシンキ駅側は金属屋根で覆われてゆるくカーブしています。
トップライトの突起物がかわいらしいですね。

エントランスからスロープで上部の展示室に上がっていく。
パースペクティブな緩くカーブした曲線、
杉板型枠コンクリートを着色した壁面の素材感とトップライトに光など、
とても美しい空間でした。
![R0012788[1].jpg](https://mds-arch.com/blog/wp-content/uploads/R00127885B15D.jpg)
展示スペースもスロープで緩く連続しています。

展示スペース。
スチーブンホールらしい独特な開口部が随所に設けられています。

最近、世界中のどこの美術館もレストランに力を入れているように思います。
こちらのカフェも広場に面した明るくさわやかなインテリア。
ランチはとてもお得感があり、味もなかなかでした。

夕方になると、美術館前の芝生の広場はビールを持ち込む若者たちで一杯。
白夜の夜は長く、短い夏を満喫しているご様子。
北欧28 / キアズマ
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