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日光東照宮・透かし彫りの動物たち

日光東照宮といえば、色鮮やかな透かし彫りの数々。
そしてその中には、様々な動物たちが登場しています。
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言わずと知れた「三猿」。
「見ざる 言わざる 聞かざる」という語呂合わせで
猿がモチーフになっているのかと思いきや、
意味は少しずつ違うものの、日本のみならず
「三猿」は世界各地に存在するらしいです。
(確かにこの夏旅をしたインドネシアにもいました。)
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こちらは象。
日本の神社仏閣に象とは、ちょっと違和感があります・・・
実際に象を見たことのない人が、想像で描いたものをベースに
彫られているので、ちょっと変な象になっているらしいです。
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そして本殿への入口、陽明門。
小さくって見えないかもしれませんが、
よぉ~く見ると、上の方に竜(だと思います・・・)が2段、
その下に人、人、人で、また竜(?)が1段、更に人、人、人。
日光東照宮のサイトによると、この人々は
故事逸話や子供の遊び、聖人賢人などを表しており、
その数500以上の彫刻になっているそうです。
いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」
とも呼ばれているらしい。
それにしても気の遠くなるような細かさです。
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陽明門の左右に伸びる廻廊。
色とりどりの花や鳥が躍動感にあふれ、今にも動き出しそうです。
いちばん間近で見られる彫刻で、厚い一枚板から彫り出された
その力強さに圧倒されました。

日光東照宮・眠り猫

餃子と言えば、宇都宮。
中断したきり、ずいぶんと経ってしまいました・・・
初夏の宇都宮の旅ブログ、再開します(汗)
宇都宮と聞いて忘れてならないところ、日光東照宮。
(正確には日光市ですが・・・)
漏れなく行って参りました。
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「眠り猫」↑
まずはお約束の「眠り猫」。日光東照宮のサイトによると、
牡丹の花に囲まれ、日の光を浴びながらうたた寝をしているところから
「日光」に因んで彫られたとか。
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どこにいるかというと・・・こんな上の方にいます。
見落とす人が多いのか、「頭上、『眠り猫』」の看板が。

初代徳川将軍・家康が眠る奥宮へ続く門の欄間部分にいます。
裏側には、ネコを天敵とするスズメも彫られているらしい。
(見落としました・・・)
上記の他にも説はいろいろあるようですが、
ネコはすやすや眠り、スズメは踊る、
弱者も安心して暮らせる平和な江戸時代を
象徴する彫刻と言われているようです。
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門をくぐり、200段の階段を登るスタッフの面々

大谷資料館(つづき)

そしていざ内部へ。
当日は夏日を思わせる暑い一日だったのですが
歩を進めるごとにひんやりと湿った空気に包まれます。
まず目の前に現れたのがこの巨大地下空間↓
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左下にいる人と比べるとその巨大さがわかると思いますが、
この空間全部が採石された跡です。
そして「これ、柱?」と思うような石の塊(もちろん大谷石!)が
列柱状に並んでいるのは、山の上部層を支えるために残された部分です。
簡単に言うと山の中腹より水平方向に採掘し、
山の頂部が落ちてこないように柱を残しながら
今度は垂直方向に掘り進めて行くという技法のようです。
石材として価値のない上部層を掘る手間を省いたこの採石方法、あっぱれです。
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とても幻想的な空間です。
廃坑となったこの空間、現在はコンサートや美術展、演劇といった
様々な活動の場として利用されているそうです。
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戦時中は陸軍の地下倉庫、中島飛行機の戦闘機「疾風(はやて)」の
機体工場としても利用されていたようです。
坑内の年平均気温は7度。(この日は10℃)
そのため、ワインや日本酒、野菜、果物などの貯蔵庫としても利用されており、
お米の余った昭和45年には約9万俵の政府米も保管されたそうです。
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今回見学した地下採掘場の模型。
山の上部層を残して採掘した様子がよくわかります。
深さ約30m。石柱を除くと東京ドームがひとつすっぽり入る大きさだそうです。

大谷資料館

SUMIKAプロジェクトの見学を終え、次は『大谷資料館』へ。
その名のとおり大谷石に関する資料館で
大谷石の巨大地下採掘場が一般公開されています。
大谷石はフランク・ロイド・ライトが設計した
旧帝国ホテルでふんだんに使われていることでも有名ですよね。
同じくヨドコウ迎賓館でも使われており、
日本におけるフランク・ロイド・ライトの建築の特徴です。
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これ全部、大谷石です!
こんな場所が宇都宮駅から車で約20分ぐらいのところにあります。
大谷石とは日本列島の大半がまだ海中にあった2000万年前に
火山の噴火による火山灰や砂礫が海水中に沈殿し、
それが凝固してできたものと言われているそうです。
それが現在の地下200~300Mの深さから、
写真にあるような地上高さまであるのですから、
想像を絶する膨大な時の流れを目の当たりにし、只々驚くばかりです。
その昔、これ全部が海中にあったなんて、想像できますか?

SUMIKAプロジェクト

東京ガスの方に宇都宮のSUMIKAプロジェクトを案内して頂きました。
この日はスタッフ共々研修旅行です。
藤森さんの設計した住宅を初めて見ましたが、
僕らとは全く違うスタンスなのに、共感するところがたくさんありました。
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藤森さんとすぐわかる外観がさすがです。
外壁は焼き杉、右側にはハシゴが貫通しています。
とても可笑しな住宅です。
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こちらはハシゴが貫通している部分で、茶室です。
茶室は室内ともつながっていますが、客人はこちらのハシゴからとのこと。

茅野市民館

八ヶ岳の山麓にある茅野市民館を見学してきました。
これは古谷さんの設計で、確か建築学会賞を受賞した作品。
設計者の市民に対する優しさを随所に感じる建物でした。
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中庭を囲んで、図書館、劇場、ギャラリー、レストランなどがります。
写真右手前のレストランは、お値段はとても安く、味もまあまあです。
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線路に沿ってスロープ状に図書スペースがあります。
駅に隣接しているので、とても利用しやすいと思います。
駅のプラットホーム、中庭からガラス越しに人の動きが見えるので、
眺めていても楽しい。

権現岳登頂!(つづき)

昨日の続きです。
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前三ツ頭山頂付近(標高2364m)からの眺め。
遠くに、南アルプス、その右奥には御嶽山が見えました。
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いよいよ、権現岳が見えてきました。
右に見えるのは八ヶ岳連峰の最高峰、赤岳です。
ここから先、道は徐々に雪が多くなりますが、
きちんと雪がある方が意外と歩きやすい。
勿論、危険なんだろうけど・・・
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権現岳の山頂は尖っていて、かっこいい。
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途中、こんなところもあります。
縦向きにスリットのあるところは、鎖場。
結構危険です!!!。
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最後は、ここをよじ登ります。
風が強くて吹き飛ばされそう!!!
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そして記念撮影。山頂は岩になっていて、立てません。
(怖くて立てないという意味です)
風で吹き飛ばされて向こう側に落ちたら、と想像すると鳥肌が立ちます。
なぜ、こんな小さな岩が山頂にあるのでしょう?
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右に見える高い山が赤岳です。
足場が悪いので、のんびり景色を眺めている余裕がない。
何はともあれ登頂できて、めでたし!めでたし!

権現岳登頂!

今年のゴールデンウィークも八ヶ岳へ。
久しぶりの登山です。
天女山から天の河原、三ツ頭を経由して権現岳へ。
若干雲のある、登山には丁度良い気候でした。
登りはじめは新緑の生命の息吹を感じながら、
雲を抜けると雲海に浮かぶ山々を見ながらの登山。
山頂付近はまだ雪が残っていて、足場が悪いせいか人も少なく、
自然を満喫することができました。
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天女山から約15分。天の河原から南の方角の眺め。
左から北岳、駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、鋸山・・・・が雲の上に浮かんでいます。
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八ヶ岳の南斜面は秩父山系から南アルプスに抜ける熊の通り道との話。
いたるところに熊の爪とぎの跡が・・・
つまり国道20号を渡るってことでしょうか???
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山の天候は変わりやすく、あっという間に雲の中に・・・。
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一休み、一休み。
雲の上に浮かんでいるのは、そう、富士山です。
長くなったので、続きは、明日!

神戸ルミナリエ

大震災の起こった年の12月(1995年)、
阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めると共に、
都市の復興・再生への夢と希望を託し、「神戸ルミナリエ」は開催されました。
それは神戸の街と市民に大きな感動と勇気、希望を与えました。
今年で14年目になるそうです。
残念ながら、神戸はまだ震災前の状態に戻っていません。
震災後、壊れた古い建物はプレハブ住宅や平凡なビルに建て替わり、
一見すると震災の傷跡はありませんが、震災前をよく知っている私にとっては、
現状の町並みを見ると悲しくなります。
建築家としての使命を痛感させられます。
そんなことを考えさせられるこのイベント、永久に続けてもらいたいですね。
「六甲山上の展望台」は神戸の復興という意味でも重要なものだと思っています。
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写真ではわかりませんが、アーチの向こうから押し寄せる人、人、人・・・
たくさんの電球でつくられた光のアーケード。
電球の数はいったいどれくらいあるのでしょうか。

六甲山

出張で神戸に行ってきました。
六甲山頂に用事があり、ケーブルカーで行くことにしました。
六甲山は緑が多く、カーブも適度にあり、
車でドライブも爽快ですが、今回はケーブルカーでのんびりと。
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六甲山にのぼるルートはいくつかありますが、今回は六甲ケーブルで。
座席は勿論、一番下を確保。
山々の間から神戸市街が望めます。
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途中にトンネルがあったり、
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ちょうど真ん中で、上りと下りが入れ替わったり。
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山頂駅。神戸からすぐのところにあるのに、
10度近く温度差があるのにはビックリ。
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意外と紅葉はしていませんが、ススキが秋らしくいい感じ。
天気が良く紀伊半島の先の方まで見ることができラッキーでした。
六甲の夜景は世界でも有数の素晴らしさだと思います。
高いビルから見る夜景とは全く違いますよね。
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六甲山と言えばジンギスカン
今まで知らなかったけど、関西では常識のようですね。
写真は焼き始めなのであまりおいしくなさそうですが(笑)、
眺望の良いところでのジンギスカンは最高でした。
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カフェグラニットという店に入りました。
当然なが眺望が最高です。
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天気が良いので陽だまりのテラス席で、のんびりお茶を。
ピーチアプリコット&ミントティー 683円。

中村キース・へリング美術館

八ヶ岳山麓に新しくキース・へリングの美術館ができた。
北川原温さんが設計した現代アートのような建物だ。
キース・へリングという名前を聞くと学生の頃を思い出す。
落書きを現代アートに昇華させたアーティストだが、
31歳という若さでエイズでこの世を去った。
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カラマツ林の小道を歩いていくと見えてくる。
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現代アートのような建物
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黒い壁の内側は石庭になっている。
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受付、休憩スペースから石庭を見る。
壁は車の視線を切り取り、カラマツ林と空のみが見える。

西沢渓谷

GWは久しぶりにトレッキングに行ってきた。
コースは秩父山系の西側に位置する西沢渓谷
久しぶりということもあり、お手軽な3~4時間コースだ。
新緑の美しい渓谷沿いを歩くため、途中飽きることがない。
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いちばんの見所(多分) ”七ツ釜五段の滝”
連続するエメラルドグリーンの滝壺が美しい

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”七ツ釜五段の滝”の五段目(いちばん下)の滝
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滝好き(?)にはたまらないコース。新緑と共に清清しい
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”二股吊り橋”より。 渓流釣りを楽しむ釣り人の一人舞台(?)

八ヶ岳美術館

八ヶ岳連峰に抱かれた標高1350mの高原に、
建築家・村野藤吾が晩年に設計した小さな美術館がある。
1979年に竣工した建物だが、今見ても古さを感じさせない名作だ。
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カラマツ林の中にひっそりと佇む八ヶ岳美術館
工期短縮とコストを抑えるため
ドーム型の屋根はプレキャストコンクリートでつくられている。
合理的な工業化を進めている一方で、
内部の天井はレース地の布で覆われ、柔らかく優美な空間となっている。
今回、以前から気になっていたメンテナンスについて、
館長さんに尋ねてみた。
布は12年に1回クリーニングしているそうだ。
クリーニングにかかる費用は1回で\200~300万程で、
オープン以来2回行っているらしい。
照明は布より上に設置されているが、電球の取替えは一部布を切って、
交換後に再度繕うという。
再来年の春には床のカーペットと共に天井の布も一新されるそうで
村野さんの原型を維持しつつも、
メンテナンスを考慮したものにつくり変えたいそうだ。
その費用は約\2000万。
今回はその理解を求めるため、村野さんの図面をはじめ、
模型や当時の工事写真、メンテナンス風景のわかる写真が展示されていた。
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八ヶ岳美術館の内部。独特の雰囲気が漂う

仙台より

今週は西へ東へ大忙しです。本日は仙台へ。
でも写真は帰京中の新幹線の中から。
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東京から新幹線に乗ると、福島あたりで天気がガラッと変わります
この日もこの辺りだけ薄っすら雪化粧でした

白石のあたりかな?と思いつつシャッターを切っていても
新幹線はビュンビュン走り抜けて行くので、
限りなく福島に近い風景かもしれません。

四国より

松山より予讃線を特急しおかぜに乗り今治へ。
道中のほとんどを海岸に沿って走ります。
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こんな風景がしばらく続きます。海の向こうに見えているのは多分広島
天気に恵まれ、素晴らしい眺めでした。
電車での長旅はとても楽しい。
流れる風景の中、特に目についたのが瓦屋根。
住宅の屋根でさえも道後温泉ばりの立派な屋根でした。

四国へ



急ぎ四国へ行くことになりました。
天気は快晴で、飛行日和(?)です。
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翼の向こうに三浦半島が見えます。まさに地図どおり
ペタッとした感じです

友人の真似をして上空よりきれいな富士山を撮ろうと思いましたが
思う方向に航路はとられず、断念。
僅かな隙間から、中央に見事な円形のくぼみのある
真っ白い富士山を拝みました。
そして着陸前の上空から瀬戸内海をパチリ。
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関東上空からの風景とは打って変わって、海岸線よりくっきりと隆起した島々が見えます

神戸港クルージング

神戸港をクルージング。
夕闇から夜景まで楽しめる出航時間を選びました。
神戸の街はさることながら
夕闇に浮かび上がるクレーンたちのシルエットに目が釘付け。
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今でも“きりん”に見えてしまうクレーンたち
実際はもっときれいです。ちょっとピントとコントラストがあまいですが・・・

造船所(ドック)で作業するクレーンでした。
ドックの中をのぞくと・・・
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ネットと堰(?)の隙間に、見えますか?
なんと潜水艦!
この地域のドックでは珍しくないのかもしれませんが、
実物を見たのは初めてだったので、ちょっと驚き。
黒々としたなんとも言えない“塊”です。

マンホールの蓋

旅先は神戸。
山陽新幹線の新神戸駅を降り、
北野の街を散策しながら三ノ宮まで下りていきました。
途中、気になったのがマンホールの蓋。
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汚水のマンホールなのに何やら楽しげです
神戸港から見た神戸の街と六甲山がかたどられています

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そして禁煙ゾーン。標識まで立派!ペンキで描かれているのはよく見ますが・・・
消火栓の蓋までおしゃれです。
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神戸のランドマークやイメージがかたどられています
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これはそのまた違うバージョン
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消火栓第三弾。六甲山の麓を表しているのでしょうか?なぜか女の人の髪の中に・・・

2008年 新春の富士

久しぶりに関西へ出掛けました。
関西方面への旅と言えば、東海道新幹線♪
東海道新幹線と言えば、富士山。
シャッターチャンスとシャッターの切れる瞬間にタイムラグがあるので、
超特急の新幹線の車窓から撮る富士は難しい・・・
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障害物なく撮ってるつもりだけど、電柱がうっすら見える気もする・・・

塩釜 管野美術館

先日、仙台から電車で数十分の所にある塩釜に行った。
そこに阿部仁史氏が設計した管野美術館がある。
そこで野老朝雄氏の個展が行われていた。
グラフィックデザイナーとして、以前、我々のプロジェクトに参加してもらったことがある。
野老氏と事前に連絡はしていなかったが、東京から遠く離れた地で再会。
我々のプロジェクトもレセプションの後ろにひっそりと展示されていた。
野老朝雄   http://www.tokolo.com/
管野美術館   http://www.kanno-museum.jp/
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管野美術館 外観(エントランス側)
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管野美術館で野老朝雄氏と記念撮影。
大きな雨樋から雨と共に落ちる錆が、白い石に付着していくそうだ。
これも芸術だそうだ。なるほど。なるほど。
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これが石の芸術作品。
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レセプションの後、下段の一番右側にひっそりと我々とのプロジェクトも展示されている。
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