カテゴリー: 2007-Japan
旅
川下りと鰻@柳川
吉村順三の「大正屋」
五重塔が見える景色
西翁院・澱看席
樂焼の伝統と今
樂吉左衛門の茶室
五月晴れの犬島と豊島
「直島ホール」と「またべい」の見学
赤神神社五社堂と八郎潟
「鶴林寺」と「浄土寺浄土堂」そして「箱木千年家」
「興福寺」と「東大寺」そして「奈良ホテル」
島田陽氏の住宅と竹中大工道具館
竹原義二氏×横内敏人氏×中村義明氏@京都
木とコンクリート。そして、石積み
慈光院の刈り込み
由布院・山荘無量塔
勧学院客殿と光浄院客殿
菊乃井本店
新緑の美しい京都、四君子苑ほか
リッツカールトンホテル京都
「俵屋旅館」カフェとギャラリー
「俵屋旅館」霞の間
本間から文机を見るとこんな感じです。
「俵屋旅館」窓からの風景
「俵屋旅館」のおもてなし
「京都迎賓館」見学
続・高知建築視察
高知3日目は室戸岬まで行ってきました。
足摺岬にある故・林雅子さんの「海のギャラリー」と、
室戸岬方面の集落のどちらに行くべきか悩んだ末、室戸岬へ。
早朝、高知市内の稱名寺本堂へ。
土佐派の建築家、山本長水氏の設計です。
その後、桂浜、龍馬記念館に立寄り、一路室戸岬へ。
途中で岩崎弥太郎の生まれた町、安芸市にも立寄りました。
こちらはその集落で見かけた美しい塀。
こちらは、山本長水氏設計の高知県立中芸高校格技場。
到着が昼休み時間にかかってしまいましたが、
丁寧にご案内して頂きました。
この建物は建築学会賞受賞作品の名建築ですが、
残念ながら、今は剣道部も柔道部もなく、
今はあまり使われてないようです。。。。。。
昼過ぎに、室戸岬に到着。
灯台越しに太平洋を望めます。海は広いです!
そして、吉良川町へ。
こんな美しい建物もありますが、
土佐漆喰と水切り瓦、いしぐろの町並みで、
重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
この塀も、なんて美しいのでしょう!
別のところにやや崩れていたところがありました。
石の切断面を表面に使っているんですね。。。
これは素晴らしい!
その後、土佐漆喰の壁に土佐独特の水切り瓦の付いた喫茶店へ。
ここは宿泊施設もあるそうです。
質素ながらとても落ち着いた雰囲気です。
喫茶店のマスターと話し込んでしまって・・・
飛行機が乗り遅れそうになりましたが、無事東京へ。
充実した高知建築視察でした。
高知建築視察
今回の高知は堀部さんに竹林寺を案内して頂くのがメインでしたが、
話題の建築を見学してきました。
まずは、竹林寺に隣接する内藤廣氏設計の牧野富太郎記念館。
是非、ここには来てみたいと以前から思っていましたが、
やはり実際にその場に身を置いてみると、
離れるのが惜しくなるような素晴らしい空間でした。
展示空間の尾根に鉄骨の美しい曲線を描き、
それに寄り添うように木架構の屋根をつくっています。
傾斜に馴染むようにその鉄骨が地形を包み込んでいます。
素晴らしい!
こちらの高知駅も内藤さんの設計。
鉄骨と木造のハイブリットな構造デザインがいいですね。
車で高知市内から2時間程のところにある檮原町に行ってきました。
隈さんの建築がたくさんあります。
こちらはホテルと大浴場を繋ぐブリッジでもある雲の上ギャラリー。
日本の伝統技術をストレートに表現したデザイン。
この分かり易さが、隈さんの良さなんでしょうね。
こちらは檮原町役場。
行ったのが日曜でしたが、中を見学させて頂きました。
このざっくりとした木架構。潔いです。。。。。
そして、マルシェ・ユスハラでお茶を。
ファサードの茅の使い方がとても斬新。
そして、高知市内に戻って「沢田マンション」へ。
セルフビルドの建築として有名な集合住宅。
通称「沢マン」の書籍はいくつか出ていますが、
『沢田マンション超一級資料 世界最強のセルフビルド建築探訪』は、
大学の初見研究室の後輩、加賀谷哲朗氏の著書。
高知、竹林寺の見学
高知、竹林寺に行ってきました。
四国霊場第三十一番札所のお寺で、
納骨堂が今年、竣工しました。
その設計をされた建築家の堀部安嗣さんに、
竹林寺を案内して頂きました。
この美しい石畳を登った先に、本殿があります。
雨に濡れた石がとても美しく、
しっとりとしていて風情がありました。
こちらが納骨堂。
既存の木を避けるような控えめなアプローチ。
そして軒の高さを低く抑えられいているので、
おもわず首を垂れて内部に入ります。
堀部さんに設計哲学を解説していただきました。
四国八十八カ所霊場の寺ということもあって、境内も立派です。
客殿でいろいろなお話を聞かせて頂いた後、お店へ移動。
夜遅くまで堀部さんとご一緒させて頂きました。
堀部さん、竹林寺の方々、どうも有り難うございました。
レーモンドの新スタジオ@軽井沢
東京は例年以上に暑い日が続きますね。
ということで、避暑も兼ねて軽井沢に行ってきました。
こちらはdocomomoにも選ばれている「軽井沢の新スタジオ」。
アントニン・レーモンドが晩年に設計した建物です。
以前から、見学させて頂きたかった建物ですが、
念願かなって、今回初めて拝見させて頂きました。
レーモンド事務所の元所員だった北澤興一さんが所有されています。
ちょうど茅葺き屋根が使えない法規ができた1962年の竣工で、
ガルバリュウーム鋼板を茅の下に敷いて許可が降ろしたそうです。
茅は一度やり変えたそうですが、やはり少し無理があるそうで、
やむなく数年前に茅をとってしまったそうです。
不思議な形をした屋根のトップは、暖炉の火が茅に移らないように、
曲った部分に雨水がたまるようになっているとのこと。
よりによってこの大事な時に、、、、、
カメラが壊れてしまいました。特に広角側が・・・・最悪!
でも、空間は最高でした。
中心の暖炉は構造体になっていて、
その上部に細い丸太が架かっています。
スパンがとんでいるからと言って太い材を使うのは野暮とのこと。
確かに、その組み合わせ方がとても美しいです。
壁がラーチ合板。レーモンドは好んで使ったそうです。
安くて丈夫で、枠材もラーチにすると一体感を増し、
経年変化で色が美しく濃くなるのが好きだったようです。
いぐさの縄で編んだ椅子は長持ちするそうです。
家具はすべてレーモンドの作品です。
ピントがボケていますが、
左から北澤さんと建築家と宮さん、阿部勤さん。
レーモンドが設計した住宅には、
他のデザイナーの家具は一切置かせなかったとのこと。
時々、自分が設計した住宅に行って、自分が設計したもの以外は、
所員にすべて外に出すように指示を出していたらしい(汗)。
さすが、巨匠です!
奥の主寝室の天井は、とても複雑な接合になっています。
いろいろと質問するさせていただくと、
北澤さんにとってもお気に入りのところだそうで、
熱く接合部について語っていただきました。
緑の中の佇まい、架構、簡素なインテリアなど、
50年の時を超えた素晴らしい建築でした。