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「松濤の家」施主検査

「松濤の家」の一期工事、賃貸棟の施主検査がありました。
この住宅は、高級賃貸を多く手掛けるケンコーポレーションに、
アドバイスをいただきながらプロジェクトを進めました。
不特定の外国人をターゲットとしている点で、
MDSのいつものテイストとは違ったものになっています。
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マスターベッドルームの天井はとても高く、
トンネル(WIC)を抜けると、マスターベッドルーム専用の水廻りへ。
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そしてトンネルからマスターベッドルームの見え返しはこんな感じです。
その他の個室もすべてゆったりとした空間となっています。
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キッチンはイタリア製。
若干の残工事と手直し後、お盆明け頃に引き渡しの予定です。
詳しくは、またのお楽しみ。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の2年生の全体講評会がありました。
今回の課題は「谷中の事務所つき住宅」です。
まず8班、班毎に5名が発表して、8人の先生が8票持ちで8作品に投票。
得票の多かった8名が2次審査に進み、それらについてを議論した後、
再投票して、1、2、3位を決めました。
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こちらが、森班5名の発表風景。
2次審査には真ん中の3名、中島さん、鎌田さん、倉島さんが進みました。
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こちらが中島さんの作品。
二重螺旋で事務所と住宅の空間を分離しながらも、
中心の楕円がそれらをつなぐワープ空間になっています。
プライバシーを確保したいものは楕円の中に、
そして、オープンでも良いものが道路沿いに、
その中間は楕円の裏側にくるようプランニングしています。
ガラス張りの住宅なので賛否両論あるところですが、
2年生の第二課題としてはかなりの力作です。
僅差ではありましたが、、、一等に。おめでとうございます!
講評会の後、そのまま製図室で学生を交えて懇親会。
その後、お店に移動して終電まで楽しい時間を過ごしました。
学生諸君、夏休み中は名建築をたくさん見てまわって下さい!

「上大岡の家」祝!竣工

「上大岡の家」が竣工しました。
この住宅のクライアントは10年以上前の大学での最初の教え子で、
MDSの最初のスタッフの加藤君(現UND)との共同設計のプロジェクトです。
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写真中央のあたりに立派な擁壁があり、敷地内に大きな段差のある高台に、
高低差のあるそれぞれのレベルに1棟ずつ建っていて、
エキスパンションジョイントでそれらを繋いでいます。
写真の右側が2階建ての上部、そして左側が2階建ての下部です。
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こちらが低い敷地に建つ棟の地下一階。
左側に擁壁、右側には眺望が広がっていて、
ここにしかない、とても不思議な空間が生まれています。
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窓の先には電車が・・・。飽きのこない風景です。
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キッチンの窓からも1階のような2階のような風景が広がっています。
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この長〜い床のようなテーブルのような水平面。
地震時の揺れを吸収する特殊なデザイン。
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その先に階段で上部へあがると、最上階は絶景のルーフテラスが!
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狭小な住宅ということもあって、階段の踊り場に洗面所。
この特徴的な窓は、ファサードのスパイスに。
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こちらがファサード。奥にもう一棟が見えるでしょうか?
この敷地だからこその魅力的な住宅が出来たと思います。
詳しくは、またの機会に!

猛暑の中の造園工事

猛暑の中、松濤の現場は植栽の大移動。
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屋根に当たらないように大きな木を移動するのは大変そう。。。
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チェーンで吊り上げて、ユンボ2台で押すと、、、
ほんの少し移動したような、しないような?
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打合せが終わって進捗状況を見に行くと、わずかに動いていました。
数時間でたったこれだけ。。。。見ているだけでも疲れてきました。
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造園設計の戸田さんにも随時チェックしていただきたながら、
植栽だけでなく、巨石や灯籠などを配置していきました。
暑い中、お疲れさまです!

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学で今年度最初の全体講評がありました。
今回の課題は、緑で覆われた広い敷地に建つ「鎌倉のゲストハウス」。
先週のグループ講評会で選ばれた各班5人、
合計40人がまずプレゼンテーションを行いました。
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僕が担当した神野くんのプレゼンテーションの風景。
1階は水平ラインを強調した軒先が風景を切りとり、
個室や水廻りは卍状に配置されています。
木々から上部に4つに分割された屋根が覗かせていて、
それぞれの屋根は切り取られています。
そこは、4方向に向けたテラスになっていて、
時々刻々と太陽光が差し込む場所を変えながら、
劇的なシーンをつくり出す内部空間。
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全員が発表した後、先生たちが票を入れ、票が多かった8名が2次審査へ。
それぞれの案について議論をした後、2回目の投票。
そして、その結果は、、、
手前から二つ目のゲーリーのような加藤くんの作品と、
その隣りのSANNAのような木村くんの作品が同点一位。
前者は40m角の敷地に敷地と同じ大きさの板を切り裂き、
それを曲げることで多様な場をつくるアートのような建築。
後者は敷地の傾斜を生かしつつ、板の大きさと高さの違いで、
プライベート感を操作したミニマルな作品。
パッと見はどちらも既視感のある案な上、
建築としては破綻しているこれらを高く評価すべきか悩ましいところですが、
2年生の最初の課題としてはなかなかの出来ということで、、、。
そして、3位は僕が担当した班の神野くん。
他にも甲乙付けがたい力作がたくさんありました。
講評会の後は先生と学生が交じって懇親会。今日も楽しい一日でした。

武蔵野美術大学でレクチャー

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武蔵野美術大学でレクチャーしてきました。
武蔵美と言えば芦原義信氏設計のキャンパス。
それを見学できるというオマケ付き。
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武蔵美で4号館と言えば、こちらの油絵科が入っているアトリエ棟。
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コンクリートの大きな格子が浮かぶび、
ピロティを学生が行き来して、螺旋階段で上部へ。
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それぞれのアトリエにはここから入るようです。
安定した淡い光を北側の三角形の窓から取り入れています。
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2階の中庭に面したところではないところは、
1階まで光が差し込むように中庭となっています。
明快かつ美しいプランニング。とても素晴らしい建築です。
一時は取り壊しの話も上がり、
建築学科の先生たちが反対運動を起こして保存することなったそうですが、
当然、保存すべき名建築。。。
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その他に藤本さんが設計した図書など、いくつか見学。
本題のレクチャーでは、王子木材から近作まで時系列に沿って作品紹介。
レクチャー後、暮らしの空間デザイン手帖を販売したら、
予想以上の売れ行きで、一箱分、郵送することなったので、
レクチャーがそこそこ学生に響いたのかな?
とても楽しい一日でした。。。

外壁の塗り直し@鷺沼の家

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事務所を立ち上げてすぐのころに設計した鷺沼の家
10年以上が過ぎて、外壁の塗装し直す時期にさしかかり、
かなり久しぶりに伺ってきました。
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竣工直後にこの家の住人になった、ハルちゃんも健在。
今回、少し手直して、これからもずっと住まわれるとのこと。
本当に感謝の気持ちで一杯になりました。

上大岡の家 外壁工事

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「上大岡の家」の現場に行ってきました。
外壁はこれから左官工事に入るところ。
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この住宅の敷地はかなり特殊で、ここを境に一層分の段差がありますので、
左右別棟で、2棟をエクスパンションジョイントで繋いでいます。。。
詳しくは、またの機会のお楽しみ。

「西原の家」祝!竣工

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「西原の家」が竣工しました。
駅前のお店の多い商業エリアから高台の住宅地に切り替わる境界に建つ都市住宅です。
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ファサードは特殊型枠によるコンクリート打ち放し。
パネコートの単調になりがちなコンクリート打放しを、
ランダムに水平な目地を入れることで打ち継ぎ目地をその中にまぎれこませ、
細切れの台形のラーチ合板を隙間を開けた型枠とすることで出目地となります。
どこにでもある合板にほんの一手間、二手間かけることで、
現代の工業化された規格寸法を消し去った個性的な表情のファサードが生まれました。
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テラスの先に隣地の桜の大木が望めます。
そして、リビング上部、和紙を通した淡い光が上から降り注ぎます。
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桜が舞うテラスを駆け抜けるワンちゃん。
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今回は、玄関扉もかなり頑張りました!
色々な輸入ガラスも織り交ぜながらつくったオリジナルのスチール扉です。
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照明はいつものように、シリウスの戸恒さん。
リビングとダイニング、そして階段室を緩やかに分節する短手方向の壁は、
耐震壁でもありますが、その壁が空間に奥行きと動きを与えています。
家具や素材、照明、ディールにもこだわった上質の空間。
詳しくは、またの機会に。

「松濤の家」祝!上棟

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傾斜した道路に大きなクレーン車が鎮座して、建て方がはじまりました。
規模が大きいということもあり、建て方は二日かかりました。
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そして、祝!上棟。建主様に上棟式を行っていただきました。
引き続き、頑張ります!

卒業設計講評会@東京理科大学

卒業設計の講評会のため、東京理科大学に行ってきました。
一週間程前の一次審査を通過した上位15名による二次審査です。
今年はパワーポイントのプレゼンテーションは不可となり、
模型と図面のみのプレゼンテーション。
一人ずつ発表と質疑の行った後、各先生3つを選び、
それを合計した票数を参考に長時間におよぶ議論の末、
各先生1つを選び、その票数により順位を決めました。
上位3つは一票差で並びましたが、一次審査の時に僕が高得点をつけていた3つ。
最後に(他の先生でも同じですが)僕がどこに入れるかで順位が変わる状況なので、
ほぼ同点一位と思っても良いのではないでしょうか。
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こちらが、3位の山名美月さんの「flow 月と海のリズムと呼応する助産院」。
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2位は今杢歩さんの「街並玄関孔」。
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そして、僕が最後まで推し続けた鈴木麻夕さんの「出会いの犬築」。
犬と人のスケールを組み合わせて、ランドスケープにも展開させた力作で、見事一位に!
今年は(も?)全体的にやや既視感のあるインパクトに欠ける提案が多く、
もう少し学生らしい、元気のあるものが見たいものです。
あと、蓋を開けてみると、上位は全部女性が独占。
近年のこの傾向は強いですが、、、男性諸君、もう少し頑張りましょう!

氷のように冷たい鉄筋

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日本中が寒波に覆われた寒い日に「松濤の家」の配筋検査に行ってきました。
立っているだけも寒いのに、職人さんは大変です。
鉄筋は氷のように冷たいですから・・・・・
お疲れさまです。どうも有難うございます!

大雪翌日の工事監理@西原の家

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大雪の次の日、「西原の家」の現場へ。
足場が外れ、全貌が見えてきました。
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佇まい、特殊型枠のコンクリートの素材感、いい感じです。
裏庭の桜が咲く前の引っ越しを目指して、ラストスパートです。

「代々木の家」施主検査

「代々木の家」の施主検査に立ち会ってきました。
残工事が少しありますが、無事に年内にはギリギリ引き渡しできそう。
ホッとしました。。。。
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実は、この住宅はMDSが設計した住宅で建築面積は最小。
ただ、開口部や吹き抜けなどでいろいろな工夫が・・・
そのあたりは、またの機会に!

コンクリートのハツリの仕上げ@西原の家

コンクリートのハツリ仕上げの確認のため、西原の家に行ってきました。
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ファサードの大部分(写真上部)は特殊な型枠、写真左は杉板型枠のコンクリート。
正面奥のエントランスの壁は目白の家のリビングの壁と同じ仕上げに。
クリアをかけた状態を見るために、少し水で濡らして、離れて確認。
実はこの住宅のクライアントは目白の家に近くにお住まいで、
10年以上前、目白の家の工事中からMDSに興味を持ち、
家を建てる時にはウチに依頼することをお考えだったという、
とても嬉しく、とても有り難いお話です。。。
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やり方はいろいろあると思いますが、今回はある程度ピッチでハツって(写真上部)、
機械の先を変えて微調整していきます。
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まあ、こんな感じで良いのでは?
実際に現場で見て触って確認しないと、イメージ通りになりませんね。
全体が仕上がるのが待ち遠しいです。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の設計の全体講評会がありました。
今回の課題は上野不忍の池の畔に建つ「彫刻ギャラリー」。
今回の採点方法は、各班3名の24名が発表した後、
各先生、1人に5点、2人に3点、3人に1点を入れ、
合計点で上位3名(毎年発行の冊子に掲載)を決めるということになりました。
かなり僅差で並びましたが、僕の担当した班の面々はなかなか奮闘。
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近藤大喜くんは数点差で、惜しくも5位。  
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金子俊耶くんは完成度は高いものの6位。 
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そして、1等は武井あずささん。おめでとうございます。
本年度の設計の授業は終わり、これから学生は(試験を終えたら?)長いお休み。
国内外を問わず旅行に行き、建築で感動をして欲しいものです。

吉田五十八「猪股邸」

新しいプロジェクトの現調のため、成城に行ってきました。
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敷地周辺は紅葉が真っ盛り。
吉田五十八が晩年に設計した猪俣邸が成城にあることを思い出し、
天気も良いので、久しぶりに立ち寄ってみました。
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入場料を払おうと思うと、、、なんと無料なのですね。
タダで見せていただきながら言うのもなんですが、
吉田五十八の作品をタダで見れるとは・・・
100円でも入場料をとって運営に回せば良い気もします。
海外ではあり得ないことですね。
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庭の木々はちょうど紅葉は今が見頃。
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巨匠・吉田五十八の近代和風は、建築家の間では賛否両論がありますが、
いろいろと参考になるところはたくさんあると個人的には思っています。
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古き良き昭和の香りがどことなくしますね。
成城の家の現場に近いので、(タダですし・・・)帰りに毎度立寄ろうかな(笑)。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の2年生の設計課題の全体講評会。
今回の課題は、高橋先生出題の「表参道のオーベルジュ」。
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僕の班からは、山田くんと大岡さんと2名選出。
こちらは、山田くんの講評風景。
なかなかの力作ですが、先生方からは厳しいコメントが・・・・
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各先生が5票持ちでいつものように上位を決めたのですが、
たくさん表を集めた上位5名にギリギリ大岡さんも入りました。
上位5名中、3名は前期僕が教えた顔なじみ。
直接、教えた学生が成長する様はうれしいものですね。
引き続き、次の課題も頑張りましょう!

「昭島の家」一年検査

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「昭島の家」の一年検査に行ってきました。
家を取り囲む巨木の紅葉は圧巻です。
工事中に転勤になり、今は別宅として使われているのが少し残念。
早く東京に戻って、こちらで暮らせると良いですね。

秋の鎌倉散策

「鎌倉長谷の家」のTV取材の日は天気も良く、運動不足解消の運動も兼ねて、
今設計中の鎌倉のプロジェクトの敷地までお散歩することに。
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ゆらゆら揺れるすすきを眺めながら、敷地へ向かいます。
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帰り道、こんなそそられる風景が見え、中に入ってみることに。
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一条恵観山荘という国指定文化財のようで、金森宗和好みの庭園もあり、
紅葉しはじめの木々が美しく、数寄屋造りのカフェでお茶を。
一服後、報国寺へ。
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竹林が美しい報国寺。
古都、鎌倉。ぶらぶら散歩するのもいいですね。

「等々力の家」照明調整

照明調整のため、「等々力の家」に行ってきました。
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施主検査後、手直をして、いよいよ引き渡しです。
閑静な世田谷の住宅地に、敷地分割して残った超変形敷地に建つ住宅で、
隣地との擁壁の高さも法規制をギリギリかわした極めて難しい敷地でしたが、
コストを抑えつつ、それらの与条件を最大限生かした設計をしました。
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道路から奥に行く程、建物の幅は狭くなり、先端では1mくらいしかありません。
その狭さを強調するかのように高さの2層の開口部をとっているので、
その先の木々、さらにその先の空が印象的な風景として光と共に内部に入り、
とても印象的な空間をつくっています。
詳しくは、またのお楽しみ!

「三鷹の家」施主検査

「三鷹の家」の施主検査に行って来ました。
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低層の集合住宅に囲まれた敷地に計画された住宅。
道路からだけでなく隣地の上からの視線が気になる上に、
将来、建て替えもありそうな気配が・・・・
そのような理由で数枚の壁で囲いつつも、
閉鎖的にならないようにその上部と下部を切り欠き、
プライバシー、採光、通風を確保し、街とのつながりをつくっています。
施主検査では大きな手直しはなく、来週無事に引き渡しです。

「上大岡の家」祝!地鎮祭

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「上大岡の家」の地鎮祭に行ってきました。
天候はあいにくの雨でしたが、雨降って地固まるとも言いますので、、、
ところで、この住宅の建て主様は、
10年以上も前、日大に非常勤講師として教えに行っていた時の教え子で、
インターンでMDSにも来ていましたが、卒業後大手ゼネコンに就職して、
今では大きな現場を担当してご活躍中です。
そして、その当時MDSのスタッフだった加藤君と一緒に設計をしました。
このようなカタチで仕事ができるのはとても幸せなことですね。

「Yクリニック」祝!竣工

虎ノ門再開発にともない移転することになった吉松歯科医院
その移転先の設計にMDSが携わり、ようやく竣工しました。
移転先のビルは細長いL型の変形な平面で階高もとても低く、
診療室やレントゲン室、受付、事務室、機械室、配管など、
平面的にも断面的にもかなり工夫しないと納まらない状況でしたが、
それを逆手にとったご都合主義で(?)、
壁の角度を変えたり、床を上げたり、天井を下げたりしながら、
空間に動きを与えつつ、カタチを整えています。
一見無秩序に見えるかもしれませんが、
必ず平面的には直角と平行な壁があるといった秩序があって、
家具の納まりは勿論、安心感や居心地の良さに気を配っています。
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ELVを降りると窓のないホールですが、右を向くとこの風景。
細長さを逆手にとって、長い廊下を印象的につくり、先へ先へとクライアントを導きます。
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壁の軸を振ることで、受付前など必要なところは広く取り、
受付でバックを置く棚などはきちんと設けています。
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受付を通り過ぎて廊下を更に歩いた先が待ち合いスペース。
昼は窓から陽が差し込み、夜はレースの照明が演出します。
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窓辺には輻射熱冷暖房。クリニックなので、冷暖房の風で埃が舞い上がらない、快適な温熱環境を目指しています。
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待合からの見返し。
天井周りはミラーと照明を駆使して広がりを感じさせています。
左側の壁面は柱型を隠しつつ、実は全面収納になっています。
診療室から出たところには、収納扉の一部を鏡にして、
さり気なく歯のチェックができるようにしています。
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吉松先生はマイクロスコープを用いた根管治療の先駆者。
整形外科、脳外科で用いる医科用のマイクロスコープを
歯科業界に世界で初めて導入されているそうです。
門外漢の私たちにはその凄さがあまりよくわかりませんが、、、、、
このとても大きな機器が天井スレスレでなんとか納まっています!
歯科医院らしくない歯科医院にして欲しいとのご要望で、こんな空間となりました。

「松濤の家」祝!地鎮祭

「松濤の家」の地鎮祭に行ってきました。
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この住宅は不特定多数のための高級賃貸の戸建てなので、
住み手が決まっていつもとは違った設計の難しさがありました。
茶室の解体と植栽の大移動を終え、いよいよ着工です。
擁壁解体、山止め、杭工事とまだまだ地上に出てきませんが、
来年の夏の竣工が待ち遠しいです。